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はなしをしよう

 はなしをしよう

 はじまりの おはなし


 ひとつ まっかな 木の実が あったんだ

 木の実は いつも ひとりぼっち

 まわりには だあれも いない


 木の実は かみさまに いわれたんだ


 (ここで まってなさい)


 木の実は おこってた


 (かみさまの うそつき

  だれも こないじゃないか)


 それでも 木の実 まってた

 いわれたとおりに まってた


 なんて たいくつ

 なんて つまらない

 そんな日々

 せっかちな 木の実 おこったんだ


 でも おこるのも つかれて

 泣いちゃったんだ


 たくさん たくさん 泣いたんだ

 なみだは あふれて うみになった

 木の実は くちて 種をのこした

 ふたつの 種を


 ふたつは 仲良し ふたご

 ふたごは うみに つつまれて

 すくすく そだつ


 やがて 手と足が にょきっと はえて

 りくに あがった


 ひとりは かみさまと

 ひとりは ほしと

 けっこんしたんだ


 それから どんどん こどもが うまれて

 こうして ぼくたちが うまれたんだ


 うそだと おもうかい?

 どうだろうね

 でも あっても おかしくない はなし


 はなしをしよう

 さぁ つぎは きみの ばんだ

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