今、貴女に伝えたいこと。
僕が貴女に受け入れて貰えなかったこと。
僕が貴女を、こんなにも好きなこと。
すべてはちぐはぐな、不透明な『感情』だけど。
―…ねぇ、先輩。
貴女の事ばかり想い続けて、今やっと解ったことがあるんだ。
こんなに胸が張り裂けそうなほど、貴女の事ばかり思い出すこと。
貴女の事を考えると、僕の思考が『貴女』のせいで掻き乱されること。
貴女を、『護りたい』と思えたこと。
―…愛している、と考えてしまったこと。
ずっとずっと考えていたけれど。
やっと―…やっと、答えを見つけたよ。
僕は、本当に貴女の事が『すき』だったんだ。
―…ごめんね。
―…気持ちは、すごく嬉しかったよ。
あの日の貴女の言葉が、頭の中でずっと鳴り響くのは。
―…僕が、貴女の事が今でも忘れられないからだ。
だから今日も、僕は願い続けよう。
貴女が明日も笑えるように。
何も悲しいことがないように。
―…もしも願いがひとつだけ叶うのなら。
貴女と、貴女の好きな人がずっと永遠に。
生涯、貴女がずっと永遠に幸せに暮らせるように、僕は願い続けるよ。
「…見届けることは、もう出来ないけれど。」
僕は信じ続けるよ。
貴女がずっと永遠に幸せに暮らせると。
僕は信じ続けるから。
―今、僕が貴女に伝えたいこと。
それは、『好きだ』とか、『誰のものにもなるな』なんて、そんなことじゃなくて。
もっと大切で―…。
「…ありがとう。」
貴女に出逢えて、貴女の傍に居られて。
「幸せだったよ。」
嘘偽りなく心から、そう思えるから。
貴女に伝えたいこと。
それは、溢れ出しそうなほど沢山あるけれど。
どの言葉が一番、僕の気持ちにあてはまるのだろう。
気取った言葉なんて、こんな感情を表せる正確な言葉なんて、解らないけど。
―…ああ、でも。
貴女には、感謝の気持ちを伝えたいな。
貴女が僕の傍で、まるで当たり前のように
笑顔で話してくれたあの日々が、心から幸せだったと思えるから。
―…貴女に伝えたいこと。
これは、本当に在り来たりな言葉なのかもしれない。
貴女を、困らせてしまうのかもしれない。
―…もしかしたら、もう貴女には永遠に逢えないかもしれない。
我儘だけど、先輩。
どうか、この気持ちだけは僕に伝えさせて。
貴女に出逢えて、心から幸せだったよ。
貴女を困らせた、悪い僕が貴女に出来ること。
ずっと探していたけれど、やっと見つけられたんだ。
青く澄んだ青空を見上げ、僕は叫んだ。
―…ありがとう、先輩。
―…この先何があったとしても。
先輩。
僕は、貴女の味方だから。
ありがとう、先輩。
ずっとずっと、大好きです。
感想、アドバイス等頂けましたらとても嬉しいです。
ここまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました。