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夏生詩集2

吹雪

作者: 夏生

てんこもりだ

こんもりだ


道も電線も

屋根もベランダも

わからなくなった


オレンジ色のライトの

下を横に斜めに

吹いて舞う


文明開化の音がして

自然の前では人なんて

何にも開化してはいなくて


深みに足を突っ込みながら

一歩進むも必死になって

鉄の足はお手上げで

鉄の翼も巨大なオモチャで


狭い箱の中から

埋もれていく我が町を

呆けた顔で眺めている

私と、誰か


進んでいるのは時であって

人じゃないのだ

凍てついたもの

びっしりついた床屋の

看板から

電柱から

標識から

聞こえてきた







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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませて頂きました。 関東では昨日から大雪で、すごく旬な作品で心に響きました。 >進んでいるのは時であって 人じゃないのだ ↑このフレーズにドキリとさせられました。 ありがとうございまし…
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