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知る者、知らない者  作者: 螺旋の凡人
~第2章~
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第26話 上陸

俺は今カグツチにミッチーの神気(神が持つ固有の気配みたいなもの)を探ってもらって、それに従って太平洋上にいる。カグツチと感覚を共有しているせいで感じることができるが、ミッチーの神気がかなり弱ってる。早くしないと手遅れになるかもしれないな。


そんなことを思っていると、海のど真ん中に不自然な明かりが見えてきた。近づいてみるとそれが海上に作られた人工島だとわかる。その中の一際高い建物に文字が書いてある。




『大和コーポレーション』




覚醒者や裏の社会の技術を表の社会に還元して儲けてる日本の企業だ。


ただそれは表の社会に向けた顔だ。実際には技術や能力を得るために、ずいぶんと非人道的な実験を繰り返している会社だ。その中心人物が覚醒者に関する研究の第一人者であるドクター・トミマツだ。もっともその事実を知っているのは裏の人間だけだが……


ん?なんか様子がおかしいな?警報が鳴ってるし、警備(たぶん傭兵だろう)の動きも慌ただしいな。バレたか?いやでもまだ奴らの探知範囲には入ってないと思うんだけどな。もしかしてさっきから感じてる弱い神気の存在が関係してるのかな?


とりあえずセンサーとかに気を付けながら上陸する。翼をしまって道化師クラウンのトレードマークのローブに光学迷彩の性質を付与する。これで普通の警備に見つかることはない。


ちなみに、委員長が前に俺の能力を物質召喚と誤解していたが、正確には物体精製と性質付与を同時に使って物質召喚に見せているだけだ。この能力の元の持ち主は俺が入れられていた研究所で同じ牢屋だった覚醒者の姉弟だ。内気な弟と明るい姉だった。二人とは同じ人間だったこともあり、特に打ち解けて辛い実験が繰り返される日々を支え合いながら生きてきた。研究所を脱出するときに死んじまったのを俺が喰らって能力を受け継いだ。


結局あのとき生き残ったのは俺だけだった。全てが終わった後、俺は研究所にいた存在を全て喰らった。“人”と“人外”全てをだ。その時から俺は人間を辞めた。以来ずっと世界中の人外に関する研究所を潰して回ってる。今日もミッチーを助けるついでにここを潰していくか。


さて、周りの状況も確認できたしこの騒ぎの原因を助けてやるか。


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