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パズル  作者: しぎち
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パズル

大嫌いな人が死んだ。

持病による急死。

最後に会ったのは3年前の中学校の卒業式。

「あの時あいつと何話してたっけ?」

カラカラに乾いている空気さんに話しかける。

「あいつが死んだって聞いてびっくりしたけどさ〜、あいつ私のこといじめてきたしー、自業自得だよねーって感じ。」

空気さんは何も言わない。

昔から独り言が激しい私はみんなから嫌われていた。

突然空気さんに大きな声で楽しそうに話しかけるんだ、そりゃ人も寄ってこない。

そんな私の顔をぐちゃぐちゃにしたやつが死んだ。

「いい気味だ!ざまあみろー!」

とはならなかった。

自分でも不思議に思う。

この世で1番死んで欲しい人間が死んだのに、あいつのことを罵倒できない。

心に穴が空いて空気さんが通り抜けている感覚がする。

「何……これ………」


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