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退屈は僕を殺したい  作者: おどろん


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修行…終了?

お疲れ様です。

一応主人公のキャラ的に修行パートをダラダラ伸ばすつもりはありません。

今回で大体の修行の大筋は完了。

あとは実践形式で経験を積んでいくような話を今のところは考えております。

私事になりますが、

最近何故か仕事終わりで猛烈に眠くなってしまい、0時には寝てしまうような生活になってしまっております。

自分はショーとスリーパーとは言いませんが、睡眠時間は少なめでも大丈夫な自信はありました。

もう歳なんですかねぇ…。

変な病気でもなければ良いんですが。。

「おーっす。2人きりでイチャイチャしてるんじゃねーぞー?…うん?」


「どうかしたの?アカネ。」


用、とやらが終わったのだろうか。

アカネと杏が部屋に入ってきた。


「いや、なんか様子が変というか…ユウト、どういう状況だ。」


まぁ端から見たら俺と姉さんが向き合って棒立ちしてただけだろうからな。

しかし、実に良いタイミングで来てくれたもんだ。

この感覚を忘れないうちに研ぎ澄ませる。


「良いとこに来た、アカネ。今から鬼ごっこやるぞ。昨日の続きだ。」

「ははっ、急に何を言うかと思えば。昨日の今日でなんとかなるとでも思ってるのか?お子ちゃまめ。アタシはもう今日は疲れたから帰るとするぜぃ。」

「まぁそう言うな。これも修行なんだ。黙って付き合え。」

「えー。めんどくさーい。」


頭の悪いガキみたいな態度で腹が立つが、正直杏ではもう()()()()()()()()だろう。

なんとかしてコイツをその気にさせなければ。


「…アカネ。私からもお願いだからユウ君に付き合ってあげて。私も、()()()()()気になるわ。」

「どうなるかって…神楽も昨日の最後を見てただろう?そんな数時間程度の修行でどうにかなるもんでもないだろ。」

「それを、確かめたいの。」


姉さんが俺の代わりに真剣に言ってくれる。


「………なんか嫌だ。」


しかし、でかいだけのガキは拒否をする。


「アカネ、手伝ってあげなさいよ。ユウト君がお願いしてるのよ。かわいそうじゃない。」

「お前たちはユウトに甘すぎだ。アタシのことももっと甘やかせ。」


杏も助け船を入れてくれるが首を縦に振らない。

コイツをその気にさせないと修行にならない。

こちらが譲歩する必要があるみたいだな。


「わかった。今日から1週間、食事を全てお前のリクエストに従って用意する。それならどうだ?」

「弱いな。じゃあ帰るわー。」


即答で拒否し、手をヒラヒラさせて退室しようとするアカネ。

苦肉の策だが、()()を使うしかない。

リスクも高いが…。


「わかった。俺がお前を捕まえられなかったら、俺を1日好きにして良い。」

「乗った!!」

「「ダメっ!!」」


一瞬で乗ってきた。

自分を餌にするのは気が引けるが、コイツには確実だ。

勝てば良いのだ。

…2名程、拒否の声が聞こえたが、

ここは聞こえなかったことにするしかない。


「ユウトの昨日の謎発言のせいでこっちはムラムラしてんだ。言っとくがアタシはマジでやるぞ。筆下ろししてやるから覚悟しろ!!」

「昨日の謎発言?…よく分からんが相変わらず下品な女だ。何をするのも自由だが、俺の好感度は留まることなくだだ下がりだぞ。」

「なんとでも言え!ユウトはアタシのもんだぜ!その1日でアタシがいないと生きていけない身体に改造してやる!」


なんて恐ろしいことを言うんだコイツは。


互いに向き合い、緊張感が高まっていく。


「杏さん。合図をお願いしてもいいですか?」

「そ、それはいいけど…ユウト君、本当にいいの?そんな自分を賭けるような真似をして…」

「大丈夫です。お願いします。」


私が大丈夫じゃないんだけど…


なにやらブツブツ言っていたが、目の前のことに集中だ。


「…じゃあ2人とも。準備はいいのね?」


杏の問いかけに俺とアカネは黙って頷いた。


「それじゃあいくわよ?よーい…どんっ!」


声にあわせて同時にアカネが後方へ大きく下がる。

対して俺は動かない。

大丈夫だろうが、万が一反射神経で勝ってしまっては何の意味もないからだ。


だから俺にとっては、偶然勝つという状況が無くなった今がスタートだ。

目を閉じて読む力(リーディング)に集中する。

探そうとしなくても、馬鹿げた力の塊が前方に渦巻いている。


神通力への理解が増す程、このゴリラ(アカネ)の危険度の底が見えなくなってくるな。


姉さんや杏は力を発動させるタイミングで神通力を身体に巡らせ、それを操作するような形で力を扱っている。

対してコイツは服のように常に身体に纏っていて、そしてその量も()()も桁違いだ。

1度、試しにその纏わり付いた神通力の塊を消してみるか。


なんで目を瞑っているのか?

とでも考えているのだろう。

こちらの様子を不思議そうに窺っている。

アイツの感情には焦りといった感情はない。

この距離であればどうあっても逃げられる、という自信があるのだろう。


『消えろ』


そう念じると、アカネの身体に渦巻いていた神通力が霧散した。


「ん!?なんだっ!?なんかしたな!?ユウト!!」


慌てて更に距離を取ろうとするが、焦りすぎたのか単純に足がもつれたのか。

思いっきり背中から転倒する。


「プギャ!?いったぁーい!!」


勢い良かったとはいえ、転んだだけて喚き始める。

しかし…よくよく考えれば当然だが、コイツは痛み耐性は0なのだ。

それに転んだこともほとんど見たことがなかったが、俺の読む力(リーディング)と同様に、無意識下で神通力による姿勢制御のようなことを行っていた可能性もありそうだな。

俺は転んでほとんど泣き顔になっているアカネを見下しながら歩いて近づいていく。


「おい。寝ててもいいが、このままゲームセットになってもいいのか?」


座り込んでいるアカネにゆっくりと手を近づけていく。


「さ、させるかっ!!」


俺に気付いて即座に地面を蹴りあげる。


すると、ヤツは俺の視界から完全に消えた。

比喩ではない。

パッと、消えてしまったのだ。

そして消えると同時に轟音が発生する。

地面を()()蹴ったのだろうか。

アカネがいた位置を見ても、抉れたように凹んだ床があるだけ。

ゆっくり視線をあげながら前方を向くと、

綺麗な尻と赤い下着が露になっている。

状況的にこれはヤツ(アカネ)の尻だろう。

壁に激突したときの音だったのか?

いや、おそらくは両方…

蹴った時の音、激突時の音。

速すぎて、音を1つとしか認識できなかったのだ。


俺はすかさずスマホを取り出し、何枚か撮影しておいた。

しかし、姉さんに即座にやめなさいと言われたので動画を撮るまではできなかった。

まぁこの画像だけでも、しばらくはアカネを馬鹿にして楽しめるだろう。

飽きたら売っ払って…いや、これじゃ誰の尻か分からんから需要は低いか。

にしても立派な尻だ。

AVで売り出すならかなりの人気になるだろう。

アレだ、壁尻シリーズってやつ。


…というのは置いといて。


今の尋常ではない速度がアカネの全力なのか。

もはや瞬間移動と言っても差し支え無く、残像から動いた方向を推測するのがやっとで、目で追うなど到底不可能だろう。

ただ、寸前で俺に神通力を消されているためなのか、焦って制御に失敗して壁に突っ込んでしまった…そんなところだろうな。

その情けなくも美しい尻から羞恥と焦りの感情が伝わってくる。


「俺の勝ちだな。」


ペチンと尻を叩いてやると、ビクッと震えて足をバタバタさせたのち、やがて大人しくなった。

俺としても不完全燃焼であるが、よくよく考えればここでアカネ相手に本気でやり合うのは不味い。

アカネ相手に模擬戦闘のようなこともしておきたがったが、俺の全力は伏せておくべきだ。

力の使い方を覚えた今、もう修行の最低限の目的は達成したと言っていい。

今回は完全にアカネの自滅という結果であるから実際どこまでヤれるかは不透明だが、そっちの方が都合も良いだろう。


「とりあえず、触れずに力を使うのにも慣れたよ。これも2人が親身になって協力してくれたからだね。良い先生がいると身に付くのも早いね。」


杏と姉さんに礼を言う。

背後の尻にかける言葉は何もない。


「いえ、一重にユウト君の才能だと思うけど…」

「…そうね。ユウ君は本当になんでもできるというか、とにかくすごい…としか言いようがないわ。」


謙遜…というよりは本音でそう言っているようだ。


「それもあるかもしれないけど、師匠が良かったのも間違いないよ。今度ぜひお礼をさせてほしい。さっきのアカネのようにはいかないけど、俺にできることの範囲内でならなんでもさせてもらうよ。」

「な、なんでも…?」


赤面して上目遣いで見てくる杏。

一体どんな『お礼』を想像しているんだ?

このおチビは。


「杏?」

「い、いえ!?なんでもありませんことよ!」


姉さんの声で我に返ったようだ。

言葉遣いも変になっている。

あまり変なことを言ってこないように釘だけは刺しておくか。


「俺にできるならなんでも構いませんよ。杏さんなら変態ゴリラ(アカネ)のようなことは言ってこないでしょうし、気にせず言ってください。」

「…ええ。そうね…。」


少し気落ちした様子だ。

念のための予防線だったが、幸か不幸か有効だったようだな。


「でもユウ君、修行はもう終わりにするの?確かにユウ君なら1度できたことは問題なくできると思うけど…。」

「うーん…少し方向性を変えようと思うんだよね。」

「「方向性?」」


2人が疑問の声をあげる。


「うん。多分力の使い方に関してはほぼ大丈夫だと思うんだ。ただ、練習相手が3人だとどうしても同じことの繰り返しになるだろうし。『癖』をつけちゃうと、いざ予想外の力を持った鬼憑きと戦う時に意表を突かれちゃうかもしれないからね。だからそういう神通力の力に対する固定観念みたいなものが生まれないようにしたいんだ。」

「なるほど、理にかなっているわね。ユウト君じゃなきゃとても言えないことだと思うけど。普通は2日間で神通力を扱えるようになんてなるわけないし。」

「同意見だわ。ユウ君以外がそれを言っても説得力なんて皆無なのだけど、ユウ君なら納得してしまうわ。」


俺の説明(うそ)に頷いて納得する2人。


「だから、俺が神通力の無力化(ニュートラライズ)を使って相手を無力化させた後のこと…接近戦だね。そっちを鍛えていこうと思う。これはシンプルに家で筋トレと…、ハヤテの知り合いに確か柔道の有段者がいた筈だから、ちょっと頼み込んで教えて貰おうかと考えてるよ。だから3人に付き合って貰うのは今日までで大丈夫かな。」


悪いが、力の使い方を覚えた以上は本格的に将来設計をする時間がほしい。

学校の休校期間もまだ日が残っているが、時間はいくらあっても足りないだろう。

強いて言うなら実践訓練はしておきたいか。


未知の能力を持った敵との戦闘と、

そいつを()()訓練。


そういう機会もいずれは訪れるだろう。


「でもユウ君、あなたは闇女に目を付けられてるのよ?単独行動は危険だわ。」

「そうだぞユウト。お前を守るという当初の目的を忘れたか。」

「なんだ。復活したのか、尻。」


いつの間にか復活したアカネも参加してきた。


「尻と呼ぶな、尻と。」

「お尻はともかく、ユウト君。私も神楽に同意よ。私たち、特にお尻(アカネ)から離れるのは危険だわ。」

「もちろん理解しています。しかし、俺は早い方がチャンスだと考えます。」


「早い方?」「チャンス?」「尻と言うなと…」


姉さん、杏、アカネがそれぞれリアクションを起こす。

まぁアカネは尻と呼ばれるのが気にくわないというだけのようだが。


「はい。自分で言うのはアレですが、2人も言っていたように、この2日3日で神通力を扱えるようになるなんて闇女も想定外の筈です。俺をよく知る姉さんやアカネでさえも、驚くくらいですからたまたま俺に目を付けたようなヤツがこんな短期間で力を物にすることなど全く考えていないでしょう。だから、今がチャンスなんです。」

「…なるほど。言いたいことは分かったわ。でも、1人で行動する理由にはならないんじゃないかしら?」

「そうね。確かに闇女の目は現在こちらに向いてない可能性が高い。それは理解できるけど、希望的観測でもあるわ。たまたまこちらに確認しに来ることだって考えられるでしょう?」

「ああ。その場合、闇女にコッソリ見られていても確実に見つける自信は私でもない。情けないけどな。やっぱり一緒にいるべきだろう。」


三者共に『離れるべきではない』という意見で統一されている。

まぁそれは当然だろう。

逆の立場ならおれも間違いなくそう言うだろうしな。

わざわざ俺の知り合いルートじゃなくても、狩人協会のツテやら何やらを使えば武道の達人のワンツーマン指導なんてすぐにセッティングできるんだろう。

そもそもハヤテの友人に柔道の有段者なんていないしな、知らんけど。


さて、どうやって誤魔化すかだ。

ユキやメグと直接会うにはこの3人は必ず外さないといけない。

いや、メグなら大丈夫か…普通の人間だし。

余計なことを言わなければ接触は可能か。

『その子だれ?』

という疑問は100%持たれるだろうが、良い言い訳を用意しておけば…。


しかし、ユキはどうだろう。

初見時は浮いてたりしたからこそ異質の存在であると確信できたが、見た目は完全に普通の少女だ。

力を抑えて歩いていれば、何も分からないのではないか?

と考えるのはそれこそ希望的観測だろう。

一回本気で力を抑えてもらって、俺の読む力(リーディング)に完全に反応しなければ問題ないか?

しかし、それを調べるのにも1度会う必要がある。


やはり厳しいか。

どういう御託を並べたところで単独行動をするべきではないという『絶対』を覆すのは至難の技だ。


昨日みたいなテレパシー的なことが毎回できるなら良いんだが、少なくても俺からの直接的な手段はない。

メグ(経由でユキ)に頼んで毎回できるモノなのだろうか?

気楽にできるモノであれば、ユキなら毎日連絡してきてもおかしくない気がする。


1度しっかりと作戦を練る必要があるな。

とりあえずはいつものようにメグに連絡して今後のことを考えるとしよう。


「どうしたユウト?そんなに考え込んで。」

「何か悩んでることがあるなら何でも言っていいのよ?ユウ君。」

「…思考してる顔もかっこいいわね…」


しまった。

思考に時間をかけすぎた。

とりあえずここは大人しく引き下がろう。


「いや、よく考え直して3人の言う通りだなって思っただけだよ。この場での修行は終わりにするけど、ひとまず単独行動はしないように心掛けるよ。」

「そもそもなんだけど、本当に神通力の修行を今日で終わらせてしまってもいいのかしら?ユウト君が凄いのはもう嫌と言うほど分かったけれど、一般論として練習するに越したことはないんじゃない?」

「たしかにそうだよな。別にできるようになったからって辞める必要は無いんじゃないか?」

「2人はそう言ってるけど、どうする?ユウ君。」


まぁそれも言われて当然と言えば当然だ。

必要ないと言うのならそれを証明しなくてはならない。


「この場所って、婆さんの能力で生み出した空間を更にアカネの力で補強?みたいな感じで維持してるんだよな?」

「ん?そうだぞ。どうした今更?」

「じゃあこんな感じで…」


視界を閉じてこの空間全てを読む力(リーディング)で知覚する。

読む力(リーディング)で離れた位置の神通力を知覚できるようになってから感じていた、3人の誰の物とも違う力にハッキリと意識を集中させる。

それは部屋全体に薄く張り巡らされていて、しかし薄いというには強力な力をヒシヒシと感じる。


『消えろ』


念じた途端に視界が…いや、空間に歪みが生じる。

それもすぐに収まってきて、体育館と間違えるような広大な空間は5秒と経たずに元の古い小部屋へと姿を戻していた。


「とりあえずだけど、『誰も破れない』的な感じで言ってた婆さんの空間をアカネが強化した…ってくらいならこんな感じで無効化できるね。なんならこれで闇女は封殺できたりしないかな?」


3人のあんぐり口を開く様子は面白かったが、

その後、凄い形相で部屋に飛び込んできたババアにしこたま怒られた。

ちょっと切りたくなかったので少し長くなりました。




夜渡りdlc発売おめでとうございます★

ただでさえ暇がない中で、眠気と戦いながら文章を起こす毎日なのであまり隙はないですが、

そっちも楽しんでいきたいです!(笑)

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