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7 ダンジョンに行って来たよ。

<ピコン!ダンジョンコアを認識しました。> というアナウンス?が聞こえたのだ。


「うん?何処から聞こえたのだ・・」とキョロキョロしていると・・


<ブーン!ダンジョンを初期化しますか?>と言う声がして、【ダイアログボックス】が俺の目の前に浮かんでいた。 


【Y OR  N】 俺は当然ながら・・「ノーだ!」と、ダイアログボックス内のボタンを押す。


<バイバイ~> 子供達は西の方に歩いて行ったので【コッチ村】の住民らしかった。


アッチ村が盗賊に襲われたので、コッチ村には王都から騎士団員が数名巡回に来ているという話であった。


「親方!汚物処理も終了しやしたゼ!」と報告し・・「おおご苦労さま。」と言いながら、ギルド提出用の【金属札】を渡してくれた。


「それを案内嬢に渡すと、今日の日当が支払われるのさ。」と言う親方、娘さんに頭を下げて【クラン】を後にした。


「クランは派遣会社と言うよりは【株式会社何でも屋】と言う感じだったな。」と思う俺だが、自分の個人情報は全く思い出せない事に少々残念さを覚えていた。


そして俺はギルドの【食堂側】の階段を登って2階に行き、簡易宿泊所の大部屋の隅に寝転がったのだった。


+++++++++++++++++

そんな仕事を10日ほど続け、慣れてきたあたりだった・・<ドドド~ン!>と言う大音量が北の方角から聞こえたかと思うと・・<ズドーン!>と言う振動がやはり北側に感じたのだった。


親方は「今日の作業は中断だ。ギルドに行くぞ!」と言い、昼前に2人でギルドに向かう。


親方は食堂で「エールを2杯くれ!」と注文し、じっくりとギルド内を見渡す。


俺は親方の行動に疑問を感じたので「ギルド長に合わなくても良いのですか?」と質問すると・・


「あいつだって、何が起こったか分かりゃあしねえ。今は冒険者の情報を聞く方が確実だ。」と言う。



<スタンピードが起こりそうだ!> <絶壁が更に高くなった!> という話が多かった。


親方は「帰るぞ。」と言い、更に「そうだ!今日の日当の事をわすれていたな・・」と言うので俺は「いやあ~今日は何も仕事出来なかった訳ですし、エールと【ツマミ】を奢ってもらったので結構です。」と遠慮した。


翌日、ギルドのフロントに行くと、食堂の方から <ネーデルランドの大絶壁から低級魔物が落下しているそうだ。> <ブルガリ地方の大絶壁でも同じだ。Eランクの低級の魔物が落下して【収穫祭】状態だそうだ。>と言う話が聞こえた。


俺は案内嬢に「ギルドに世界地図は無いのですか?」と聞くと、案内嬢は・・


「ほら!また【敬語】。直さないと怒る冒険者のいるんだからね!二階の書庫のオジサンに言えば見せてもらえるはずよ。」と教えてくれた。


おれが【フロント側の階段】を登って二階に上がると、直ぐに書庫があり【片足の無い中年男性】がイスに座っていた。


俺は、オジサンに「クランの親方に正確な情報を伝えたいので、世界地図を見せて下さい。」と言うと・・


「君は商人か?敬語を使う冒険者は目立つから辞めたほうが良いぞ。ホラ~」と言いながら羊皮紙の地図を見せてくれたのだった。


「今の位置が【砦の街】でここだ。北側は知ってのとおり【絶壁】に囲まれているのだが、今回の地震で更に絶壁が高くなったらしい。弱い魔物が【東の端】と【西の端】から落下していて、地元では喜んでいる様子だが、俺はそんな甘いものでは無いとふんでいる。」と感想を述べる。


俺はオジサンに対して「下で冒険者が話しているのを聞いたのですが、東のネーデルランドと西のブルガリ地方で低級の魔物が落下しているって事は、強い魔物が【中央に向かって移動している】事ですね。


と言うと「へえ。結構冴えているじゃねえか!俺も同じ事を考えていたんだ。丁度【元ダンジョン】の所が一番低くなっているので、東と西の魔物が大勢押しかけてくるはずだ。」と返す。


「つまりスタンピードですね。オジサンには逃げないのですか?と聞くが・・


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