3 ダンジョンを貰ったよ。あと不死の体も。
+++++ステータス+++++++
種族:ヒューマン
年齢:15歳
LVレベル:5(成人平均30)
アビリティレベル:体術(初級)剣術(初級)
MP(魔力):10(成人平均30)
HP(体力):20(成人平均30)
AGI(回避):15(成人平均30)
STR(攻撃力):15(成人平均30)
VIT(耐性):11(成人平均30)
INT(知性、並列思考):25(成人平均30)
MNP(精神力):11(成人平均30)
状態:最適化済み
スキル:【言語文字 F】【鑑定 F】【魔法F】
ギフト:【サンドボックス(下級)】
++++表示終わり+++++++
平原には俺の他に誰も見当たらなかったので・・「さっそく箱庭を出してみよう!」と楽しくなり・・「箱庭!」と言うのだが・・「あれ?出ない」
相変わらず <チュン チュン>と言う小鳥の鳴き声だけが虚しく響いていた。
俺は・・「箱庭、ハコニワ、はこにわ」とイントネーションを変えて口に出したり~手で四角形を描いたりしたのだが・・
「おかしい・・ステータスには確かに出ているのだが・・あ!【サンドボックス】と言わなければダメなのか!失敗・失敗ハハハ」
そして俺が「出でよ!サンドボックス!」と強い口調で言うと【ドア】が目の前に現れたのだった。
「俺としたことが、焦ったぜ!」そして【ドア】を開けて見ると・・・・
「たしかに・・サンドボックス・・」俺は【唖然】としてしまった。
ドアの向こう側に【ワンルーム】くらいの広さの【砂場】が広がっていたからだ。
<ギイ~>と、高級感の無いドアを開け、すぐに【閉めた】俺だった。
「ふ~む。神様が【ただの砂場】をくれるものか!ダイヤとか、金貨とかお宝があるのではないか!」と、俺は考え<ギイ~>とドアを開けて中に入ると・・
<ズザザー・ザザー>と、両手で砂をすくってみたのだが・・「くそう!砂だあ~」
「手に取り指の間から<サラ~サラ>と流れ落ちる砂は、たしかに【キラキラ】する部分も見えたのだが、普通の砂の様だった。
俺は一旦諦めて【サンドボックス】から出た。
周りを見渡すと、立っている【平原】の後ろには【深い森】があった。
反対側には【街】のような建造物が見えたので、俺はとりあえず【街】に向かって歩いて行くしかなかった。
さっき見たステータスによれば、俺は【15歳】であるらしい。
また、前世の記憶は不思議と残っていない。
たぶん、最新兵器などを作られては、異世界の歴史が変わるからなのだろう。
<スタ~スタ>と、俺は町に向かって未舗装の道を歩いて行く・・道路の状態を見るに【中世】と言うよりも【古代】に近いのかもしれない。
俺が歩いていると、幾つかの道が合流し <スタ~スタ> <パッカ~パッカ>と、人の流れが増えていた。
道行く人は【欧米人】風の容貌だが、【目が赤い】【髪が青い】【獣耳がある】など、たしかに異世界には違いなかった。
俺の前に数十人の商人、狩人、村人らしき列が見えたのだが、【村人】らは怪我人も多かった。
【村人】らは、砦の門番から「良く生きていたな!頑張った。感動した!」と言う野太い声で励まされていた。
聞き覚えの無い【言語】だったが、不思議と理解できたのはありがたかった。
俺の番になった時・・門番は涙ぐんだ顔で「小僧!お前は【砂だらけ】では無いか!お前も【アッチ村】の生き残りなのだな!さあ早く【教会】に行って炊き出しを食べさせてもらいなさい!」
と、アッサリ受け入れてもらったのである。
砦の高い石造りの門をくぐると、当然ながら舗装などされていなかった。
左に高い尖がった塔が見えたので、あれが【教会】なのだろう。
教会に付くと、俺以外にも20名以上の怪我をした村人が保護されていた。
シスター風の女性は俺を見つけると・・<まあ~まあ!【砂だらけ】じゃあないの。井戸で体を洗ってからお食事にしなさいな!>と、井戸を指さし案内されたので、俺は井戸まで行くと <バシャ!> と、頭から水を被った。