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隣の○○さんは俺に○○してくる  作者: 黒薔薇サユリ
第1章

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85 甘えたがりシスターと殺人願望少女

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「ここ、わかんない……」

「えっと」


優來の指した問題集の問題を、見てみる。うん、普通にわからん。


高校生だと言うのに、中学生範囲がそこそこ曖昧なんだよな俺。


「ちょっと待てよ」


とりあえず、答え見ればわかるかもしれないと思って、急いで答えを開いて読んでみる。


だめだ、わからん。


さすがにそろそろ、俺のできる限界近いか。しかも、中学時代から、今優來のやってるとこは苦手だったし。


「お兄も、わかんない?」

「ごめんな」


さすがにこのまま、分からないで放置すると面倒なことにもなりそうだし、誰か助っ人を呼ぶか。


そうなると、由乃だけど、さすがにまた呼びつけるのもな。正直、呼べば来てくれるとは思うけど、それに甘えるのもなって感じだし。


そうすると、思いつく限り1人いるな適任すぎる人が。


「優來、ちょっと別の問題やってて」

「わかった」


一旦優來には、別のとこをやって貰って、俺はスマホを持って廊下へ向かう。


別に初愛佳さんとかを呼ぶって手もあるけど、中学範囲全部カバーしてるかわかんないし、安牌な人はこの人しかいないだろう。


とりあえず、電話をしよう。ウザがられるかもだけど、どうせ勉強してるだけだろうし。


「でてくれるかな」


廊下に出てすぐに、電話をかけてみる。しばらく、呼出音がなったあと、音が切れた。


「はい、どうかしましたか」

「黒嶺さん、突然でごめんなんだけど、勉強教えてもらっていいかな?」


電話に出てくれた黒嶺さんの声は、特段何も思っていな無機質な声で、とりあえずはどうにかなりそうだ。


「ほんとに、突然ですね。別に、分からない問題の写真送って貰えれば、時間はかかるかもですが、答え送りますけど」

「それ、勉強の意味ないじゃん……」


でも、それはいいこと聞いたな、今度なにか面倒な問題あったら、黒嶺さんに送ってみよ。


「はあ、しょうがないですね教えましょう」


俺からお願いしといてなんだけど、すっごい渋々だな。


「いいの?じゃあ、俺そっち行くから、待ってて」

「別にいいですよ、私が行きます。梶谷さんも、この間みたいになるのは嫌でしょう?」

「あ、あー」


確かに黒嶺さんの家に行って、前回みたいになると結構時間食って、優來の勉強が遅れる。


「それじゃあ、面倒かもだけどこっちに来てもらっていい?今、住所送るから」

「別に大丈夫ですよ、場所はわかってますし」

「え、そうなの?」


俺、黒嶺さんに家の場所教えたっけ?何度か、黒嶺さんとは一緒に帰ったことあるけど、俺の家を教えた記憶はないんだけど。


まさか、黒嶺さんも俺の事ストーカーしているのか。


「はい、少し以前追いかけ回した時、通りがかりましたしたから」

「あの時か……」


そういえば、俺が初めて黒嶺さんに殺されかけた時、家の前を俺の部屋に入ろうとする刈谷さん付きで、通りがかったな。


「それでは、そういうことなので、またあとであいましょう」


最後にそう締めくくった、黒嶺さんに電話をきられ無音のスマホが帰ってきた。


「優來、ごめんな今戻った」

「誰、呼んだ?」

「まあ、それは来てからのお楽しみってことで」


優來は、黒嶺さんを見たらどんな反応するんだろう。黒嶺さんの反応は、何となく思いつくけど。


「だから優來は、気にせずこのまま勉強続けちゃって」

「わかった……」


助っ人のことはいい感じに流して、優來に勉強を進めると、そのまま黙々と勉強を再開した。



「お、来たかな」


黒嶺さんと電話をしてから、20分ほどたち、家のインターホンがなった。


「黒嶺さんいらっしゃ……おう」


インターホンがなってすぐ、玄関へ向かって黒嶺さんを迎え入れようとしたら、玄関先に立っていたのは、文化祭の時とは、違う私服姿の黒嶺さん。


ファッションが面倒と言ってる割には、ワンポイントで黒のベレー帽を被って、クリーム色の服を綺麗に着こなしている。


「先に言っておきますけど、この服は母の推しが面倒で着てるだけなので」


逆にその前置きをすると、黒嶺さんが楽しんで着てるみたいになると思うんだけど。


「疑ってるんですか?」

「いえ、100%信頼しています」


まあこの嫌がりようだ、多分制服で出掛けようとしたら、俺のとこに来ると勘づかれて、みたいな話だろう。


「まあとりあえず上がってよ」

「はい、おじゃまします」


超可愛くおめかしをした、黒嶺さんを家にあげリビングに案内する。


「ところで、お母様はいらっしゃいますか?」

「ん?いないけど。母さんは、今日父さんが仕事休みだから出かけてる」


母さんは父さんの仕事が休みだと、高確率でどこかへ出かけている。


それもあって、月に数回日中の間家に俺と優來だけみたいな日がある。


「そうですか、残念ですね。私からもご挨拶を、と思ったんですが」


そういった黒嶺さんは、いつものスクールカバンとは別で持っていた紙袋を、俺に渡した。


「あ、ありがとう……」


危なかった、俺の母さんも黒嶺さんの両親程じゃないけど、面倒だから。


「とりあえず、入っちゃってよ」

「もう既に、勉強は始めてるんですよね。なら、すぐに解決しましょうか」


紙袋を受け取ってから、リビングの扉を開けて、黒嶺さんをリビング通す。


「助っ人、来た?」

「ちょっと」


リビングに黒嶺さんが入った瞬間で、待っていた優來が第一声を発した。この光景見て優來の声聞いた黒嶺さんは、速攻で俺の胸ぐらを掴んだ。


「1つ、いや2つほど聞きますけど、何故私以外の女性がいるんですか?」

「えっと、黒嶺さんに教えてもらおうと思って……」

「つまり、私に梶谷さんの恋路の手伝いをしろと?私に別の梶谷さん以外、しかも女性に勉強を教えろと?」


俺のことが相当許せないようで、俺の事を詰める黒嶺さんは、俺に言うことを1個2個とどんどん増やしていっている。


「あ、いやですね……」


優來を見て、つめてきた黒嶺さんが俺の顎下に包丁の先を突き立て、詰め寄ってくる。


というか、黒嶺さんは俺以外に勉強を教えるの嫌なんだ。状況が状況じゃなかったら、もっと嬉しかったのに。


「わざわざ、勉強を中断してまで来たというのに、別の女性のために時間を割けと?」

「そもそも、優來は別の女性っていうか、俺の妹で」

「ほう、妹的存在で恋の相手として、見れないから大丈夫と?」


なんで、言葉通り受け取ってくれないんだ。


「違う違う、まじの、妹実妹、実妹!俺と優來、似てるでしょ?」

「はあ、まあ耳の形とか似てるんじゃないですか?」


ああ、つまり全く似てないってことか。俺と優來、ガチの兄妹のはずなんだけど、誰も初手で見抜いてくれないな。


「ほ、ほらあそこにある写真、見てよ」


黒嶺さんに軽く脅されながらも、固定電話の置いてある棚上に置かれている家族写真を指さす。


「確かに、小さい梶谷さんが写ってますね」

「苗字呼びたと分かりにくいから、俺か優來どっちか名前で呼んで欲しいな」


にしても黒嶺さん、そこまで大きくもないし、角度的にも見にくいはずなのによく写真見えたな。


「そうでか、じゃあ優來さんで」

「俺を名前で呼ぶ気はないんだね」

「はい、梶谷さんは梶谷さんなので」


別に呼び方に関しては、俺か優來かを判別出来ればいいし、なんでもいいけど。

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