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隣の○○さんは俺に○○してくる  作者: 黒薔薇サユリ
第1章

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38 狼少女、綾の初恋

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優を襲おうとした女こと白狼綾。そんな彼女の初恋はら彼女が襲った男、梶谷優。


綾が優に惚れたのは、今から約9年前。


虫取りをしてあそんだ2人は、優が遊びたいと言い出し、お互いの親には禁止されているものの、用水路のようなとこで遊んでいた。


「優くん、くらえ~」

「つめてー。こっちだって」


ここで遊ぶ2人は、このように水をかけあったり、用水路内にいる生物を取って遊んでいた。


前述した通り水辺は危ないため、お互い親に遊ぶのと近づき過ぎるのを禁止されていたのに。


「ほら、思いっきり濡らしてやる!」


優が力いっぱいに水をすくって、綾に思いっきりぶっかける。


「つめた。あたしだって」


優にやり返そうと、前かがみになって水をすくおうとするも水の流れもあってか、バランスを崩して前に倒れた。


「綾ちゃん大丈夫!?」

「いてて。足擦りむいただけだから、大丈夫大丈夫…」


運のいいことに倒れたのは、水のおかげで、ケガの大きさはそこまででは大きくはない。けれども足は痛いのか、水から上がる綾の足は、少し歩きにくそうである。


「ほんとに大丈夫なの?」

「ほんとだって。それにあたし体大きいから、これくらい…いてて」


優に大丈夫なとこをアピールするために、思いっきり立ち上がるも、ケガの部分が痛みを訴えた。


「いや、綾ちゃんダメそうじゃん」

「ほんとに、大丈夫だって」

「綾ちゃん上手く歩けてないし。とりあえず帰って、絆創膏はろ」


もともと、この水遊びに誘ったのは優であるけれど、本人はそこにあまり責任は感じておらず、綾の歩きにくそうな姿を見て心配している。


「でも、優くんまだ遊びたいでしょ?」

「綾ちゃんいないと、遊んでも楽しくないから、今日は帰ろ。おぶってあげるから」


そう言った優も、水の中から上がって、綾の前に行って中腰程度かがむ。


「別にそんなにじゃないよ」

「ここから、おばあちゃんのとこ遠いから。ほら綾ちゃん早く」

「優くんがいいなら、いいけど」


少しためらいながらも、優の背中に乗って優の首に腕をまわす。


「重かったら、すぐおろしていいからね」

「大丈夫!慣れてるから」


優よりも8センチほど高い綾を担いで帰る家まで、歩み始めた。虫取りに使った虫かごと、虫取り網を置いて。


「優くんあたし、重くない?」

「大丈夫、俺こう見えて力あるから」


多少の痩せ我慢はあるかもしれないが、優の中では平気ぐらいの重さである。


「でもあたし、優くんより身長も体も大きいし…」


この時の綾は、早くも自身の身長がコンプレックスとなっていた。


それは、周りの男子から「お前デカすぎ」やその他いくつかの、いじりを受けていたからだろう。

まあ、もしかするとそれは、小学生特有の()()だったのかもしれないけれど。


「それでも、別に気になるほどじゃないよ。綾ちゃん身長大きいけど、それはいい事だと思うし。太ってるのは、気のせいじゃないかな」

「ほんとに?」

「ほんとだって。綾ちゃん普通に()()()し」

「え、かわ…」


家族以外の男の子に言われた、可愛いの一言。綾周りの何人か男子は言わない素直で、ただまっすぐな一言。その言葉だけで、綾の心を持っていくのには十分だった。


「でも、綾ちゃんの身長が高いのは、ちょっと悔しいかな」

「でも優くんはまだ伸びるだろうし、あたしのことなんて、すぐ抜いちゃうよ」

「そしたら、おんぶもやりやすいね」

「やっぱやりにくいんじゃん!」

「まあまあ、走るよ!」


唐突に家の方向へ走り出す優。綾のケガの治療をした後、もちろん2人とも怒られたわけだが、綾の心の中は優のことで完全に上の空。まじめな説教など耳に入るはずなく。




ここで少し小話。


綾は高校入学から、4ヵ月すでに3回告白をされている。


中学の頃も何度か告白されているけれど、このペースでいくと中学の記録を超すこととなるだろう。


綾の高校での男子からの評価は、大体こんなことになっている。


「おまえ、このクラスで付き合うなら誰がいい?」

「そうだな、やっぱ安定で白狼さんかな」

「まあ、白狼さん優しいし尽くしてくれそうだもんな」


綾と同じクラスの男子が、体育後の教室で喋りあっている。


「そういうお前はどうなんだよ」

「聞いたな、やっぱ俺は」

「俺も白狼さんかな」

「おい、わって入ってくんなよ」


自分の好みを話そうとした男子の話に割って入り、綾の名をあげるもう一人の男子。


「で、お前はなんで白狼さんがいいんだ?」

「お、いいのか俺はなー、やっぱああいう普段はおしとやかな高身長女子に、押し倒されてみたいからだな」

「お前、そっち方向だったんだな」

「でも、考えてみろよ良くない?」

「「…確かに」」


この会話で、三人の中で綾は付き合う女子ランキングで、軽い殿堂入りを果たした。


こんな感じで、大体の人から押し倒されてみたいと思われたりしている。別に告白してきた全員が、こういうような気持ちだったわけではないが。


では、そんな綾はなぜあの夜のようなことになったのだろうか。


まあ、それは次回わかるはず

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