35 ???少女の言動
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優が前回のようになるまで、約45分さかのぼる。
*
じいちゃんばあちゃんが寝ている中、家の中にインターホンが鳴り響く。
「田舎ってほんとに鍵あけっぱなんだな。誰か入ってきたらどうすんたろ」、
予定通り来た綾ちゃんを向かい入れるため、玄関を開ける。
「優くん、夜遅くにごめんね」
「とりあえず上がってよ、あんましうるさく出来ないけど」
綾ちゃんはそこまで、うるさくするような人じゃないしそこは心配ないか。どっちかと言えば、俺が何がで大声を出しそう。
「綾ちゃん、鍵ってどうすればいいかな?」
「しめるんじゃないの?」
「いや、空いてたんだよ」
こういう時は、元に合わせればいいんだろうけど刈谷さんの経験から、鍵を開けとくのは少し怖い。さすがにここには誰もいないだろうけども。
「そういえば、私も家出るとき空いてたかも。そう考えると、田舎ってすごいね」
「常識がね、ほんとあっちと違うって感じだよ」
「まあ、別にいいんじゃない?空けといても。どうせ、私たちいるんだし」
綾ちゃんが言うならいいか、どうせ玄関扉にすりガラス使われてて、入ろうと思えば入れそうだし。
「じゃあ、このままでとりあえず2階先に上がってて。俺、お茶持ってくから」
「わかったけど、部屋どこにある?」
「階段上がってすぐ前にあるよ」
「ありがとね、優くん」
俺は台所の冷蔵庫から、お茶をコップに注いでから2階の部屋に入った。
「ただいま戻りましたー」
「お、おかえりー」
「綾ちゃん、運動してた?」
「な、なんのこと?」
部屋に戻るとバックにしまっていたはずの、俺の服が床に出ていて、なぜか綾ちゃんの息が上がっている。
「まあいいか、とりあえず疲れたならお茶どうぞ」
「うん、ありがと」
綾ちゃんにコップを手渡すと、すぐにコップに注がれたお茶を全て飲み干してしまった。
「すごい飲みっぷりだね」
「この部屋、暑いし…喉乾いちゃって」
「エアコンないもんね」
この部屋の部屋にはエアコンはなく、その代わりに扇風機が置かれている。
この家のエアコン事情としては、じいちゃんばあちゃんの部屋に1つと、リビングに1つとなっている。別に俺は、この部屋にずっといる訳では無いから、まだ我慢出来る。
「暑いし、窓開けようか」
窓と一緒にカーテンも開けて、完全に風を阻害するものをなくした。
「綾ちゃん見てよ、綺麗な満月」
窓を開けて外を見ると、さっきと変わらず綺麗に輝く満月が見える。
「ほ、ほんとだ、綺麗だね…」
「ちゃんと見てる?」
月が綺麗と俺が言うと、綾ちゃんがこっちに来たけど、上を見てる訳じゃなくて、下を向いている。
「う、うん…綺麗な丸だね」
「綾ちゃん、月が綺麗ですね」
「ッ!!」
横に来た綾ちゃんの耳元で、俺が出せる精一杯のいい声を出して綾ちゃんに語りかける。
「これは、さっきの分のお返し。これでやっとお相子…綾ちゃん?おーい」
その場に固まって、思考が完全に停止している綾ちゃん。目の前で手を振っても、目が俺の手を追うことはない。さすがに、綾ちゃんに俺の声は刺激が強すぎたかな。
「優くん」
「あ、気が付いた?大丈夫?綾ちゃんに俺の声はまだはやかっ…綾ちゃん?」
綾ちゃんの意識が戻ったかと思えば、いきなり強い力で押され、そのままベッドに倒れることとなった。
「優くんが、悪いんだよ?私我慢してたのに、あんなこと言うから。だから、食べてもいいよね?」
「どうしたの?怖いんだけど…」
ベッドに倒れた俺の上に四つん這いで覆いかぶさり、俺の頭の上に両手を持っていき、そのまま両手をクロスにして片手で抑え込む綾ちゃん。
「まあまあ、優くんが誰かに略奪前に、マーキングするだけだから」
「は!?」
もしかして綾ちゃん、今から刈谷さんがしようとすることの完成形を今から俺に…
「その、マーキングとは…」
「そうか、マーキングするのは私じゃなくて、優くんの方か。優くんが、出すんだから」
「いや、そこじゃなくて!」
オーケー回答は求めてたものじゃなかったけど、大体わかった。結構まずいことになった。
「ちなみに抵抗しても無駄、だよ。今の私、結構力強いと思うから」
「お、オーケー」
刈谷さんはまだ説得できるからいいけど、今の綾ちゃんは…はダメそうだ。目がシラフの目をしてない。……一回諦めてみるか。
「でもその綾ちゃん、流石に防御服が欲しいのですが…」
「そんなものないよ。今から行くにしても、遠いし、営業してるかわかんないから」
クソ!田舎の弱いとこが出てきた。ここにきて足を引っ張るか。
「第一私、コンビニまで理性が持つかわかんないし。もしかしたら、路上で…まさか、優くんそれを遠回しに!?」
「違う!違う!そんな意味で言ってないから」
「流石に冗談だよ、まあ優くんがやりたいなら別だけど」
俺は、これ全部が冗談だったら嬉しいんだけど。てか、冗談を言う理性があるなら拘束を解いてほしい。
というか、一連の説得で熱が上がったからか、ナチュラルに汗かいてきた。
「んひ!」
「そんな声出しちゃってかわい」
俺の首筋に出てきた汗をペロリとなめとっていかれた。しかもくすぐったくて、変な声でたし。めちゃくちゃ恥ずかしい…
「そんなに、顔赤くして顔そらさなくたって。可愛いなぁ。私もう無理かも、限界そろそろイくね」
これはもう、だめかもしれない。ゆっくりではあるけれど、綾ちゃんにズボンを下げられていってる。これはもう、流れに体をまかせるしかないか。
というか、さっきから俺の頭の中でこのベッドに関する、場違いな記憶が思い出せないけど、引っかかってるんだよな。
「少し緊張しちゃうね、私たちこれが初めてなんだし」
「あっ!」
なんとなく思い出した。いつだったか忘れたけど、酔った父さんがなんか言ってたんだ。たしか…
「なあ優、俺と母さんの初めてはな~、おばあちゃんちの俺のベッドなんだよ」
「父さん、さすがに子供の前でそれは言わない方がいいと思うけど」
今思うと、父さん結構やばいこと言ってんな。息子に自分の初体験の場所言うって。
そう考えると、このベッドは男2人(正確には4人)の初めてを見送ったことに…
なんか嫌だ!!
「ちょっと、いきなり暴れないで。さっきまで静かにしてたんだから」
なんだか、親と同じ場所での卒業は抵抗感が出てきた。力は足りないだろうけど、少しでも抵抗をしようと体を激しく揺らす。
「流石に防御無しはまずいって!」
「何をいまさら。めんどくさい!これでどう?」
拘束されている両手から、片手を開放して綾ちゃんの片乳まで持っていく。
「ほら、わかる?これが触り放題」
俺に片乳をもませながら、熱弁する綾ちゃん。
なんか言い方が、サブスクへの勧誘みたいだな。ちなみに綾ちゃんの胸は、柔らかい。
「いやー、それでもさすがに…」
「ごちゃごちゃうるさいな。あーわかった、このまま首を絞めて落としちゃえば」
胸のとこにある手を放して、そのまま離した手を俺の首元に手を持ってくる。
これは、俺の人生と貞操の危機。
「大丈夫、起きたら何もかも終わってるから。優くんはそのまま…」
本格的にまずくなってきた…視界がちかちかしてきた…最後に一個出せる力で…
「忍さん!助けて!」
「だれその子。あー、あの写真のどっちかか。呼んでも来ないよ、だってここは…」
「梶谷くん大丈夫!?」
空いていた窓の方から声がすると、綾ちゃんが声のする方向を向いた。そのおかげか、首を絞めていた手と手を拘束していた手の力が弱まって、いい感じに意識が回復してきたし両手が使えるようになった。
しっかり声を出せるようになってから、言いたいことはいろいろあるけど、とりあえずこれだけは先に言おう。
「なんでここにいんの!?」
???少女=狼少女




