34 タイミング!
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さーて、帰ってきたことだし早速年代物のグラビアでも…
「なんだよ、電話?」
雑誌に手を伸ばしたとこで、スマホの着信音がなった。さっきから俺に雑誌を見せないという、謎の強い力を感じる。
「はい、もしもし」
「すまんタイミング悪かったか?」
「父さんか、大丈夫だけど」
電話の主は父さん。俺の機嫌が声に出ていたのか、父さんに軽く心配された。
「で、なにか?」
「ほんとに大丈夫か?まあいいや。いやただお前が、ちゃんと来れてるか聞きにきただけ」
「そんなこと?大丈夫、ちゃんと来れたよ。さっきじいちゃんの畑にも行ったし」
いままでのことを、なんとなく父さんに話した。
「おお、そうかよかったよかった。あと最後になるんだけど、俺の部屋の本棚だけは漁るなよ」
「わかったけど…なんで?」
まあ、なんとなくの理由は大体予想付くけど。
「えっとなー…あーそうそう思いつい…じゃなくて、呪われてるからその本棚」
「へ、へー呪われてるんだ…」
呪われてるなら、もうちょっと早く言ってほしかったんだけど。まあ、普通に嘘なんだろうけど。
「お、おっけーだいたいわかった」
「そういうことだから、本の魔物には気をつけろよ」
そういった父さんは、そのまま電話を切った。そもそも、当初の目的は俺の安否というよりこの雑誌だったんだろう。なんか、最後設定変わってたけど。
「とりあえず、魔物だとか呪いは置いといて、早速さっきの続きを…」
「優ちゃん、今日の晩御飯なんだけど…」
「いや、だからタイミング!!」
ばあちゃんが来ると同時に、雑誌をしまい大声を出すと、ばあちゃんはびっくりしてか、その場にフリーズしている。
「あ、ごめんばあちゃん。で、晩御飯がどうかした?」
「ああ、そうだったわね。晩御飯なんだけど、白狼さんとBBQすることになったから」
BBQすんのか、ていうかあれ?あっちは両親いてこっち居ないの、少し気まずくね?
ちなみに綾ちゃんのお父さんと、俺の父さんは小学生からの幼馴染らしい。それもあって、今でもすごく仲がいい。
「それで今から、その買い出しに行くんだけど優ちゃんも来る?」
「じゃあせっかくだし、行こうかな」
別に雑誌なんてここに居れば、いつでも読めるからね!?
買い物に行ってからは、距離もそこそこあったのと、BBQ準備で雑誌を読んでる暇がなかった。
「ほらほら、優くんもたくさん食べな。そうしないと大きくなれないぞ、まあうちの娘はデカくなりすぎだけどな」
「もう、お父さん」
肉やら野菜を焼く、綾ちゃんのお父さんから、俺の紙皿に肉が積まれていく。
「でも、野菜もちゃんと食べないとね」
「そうだね、綾ちゃん」
なんだかアウェイ感。じいちゃん達は笑いながら酒、ばあちゃん達もその横で談笑。俺は流れのままに、綾ちゃんのいるとこに混ざったけど、予想通り少し気まずい。
「ところで、優くんは彼女とか居んのか?」
「お父さん失礼だって」
「彼女ですか、一応この2人が」
綾ちゃんのお父さんに、綾ちゃんに見せた写真と全く同じものを見せる。
「おー、都会のもんはすっげーな」
写真を見せると、なぜか訛り強めの田舎語意で帰ってきた。
「まあ、冗談ですけど」
「じゃあほんとは?」
「いませんよ」
これは昼のときにも言ったけど、今の俺には甘酸っぱい話なんてない。
「まあまあ、まだ人生長いんだし気にすんなって。それに、もし困ったらこいつ持ってっていいからさ。こいつ全くそういう話ないし、それに優くんなら安心できるし」
「ははは、それはありがたい」
「お父さんそういうこと言わなくていいから!」
まさか、由乃に続いて結婚の保険ができるとは。あれ、今の言い方クズっぽい。
てか、綾ちゃんのお父さんさっきから、結構酔ってるよな。
「今日は満月か…」
お腹もそこそこ満たされ、締めの焼きそばを作るということで、俺は一旦休憩のためにこっそり家の庭から外に出た。
今日は運良く満月らしく、綺麗な丸が夜空に輝いている。
「優くん、ここにいたんだ」
「綾ちゃん、ちょっと休憩にね。そこそこ満腹だし」
「別に、無理して食べなくていいんだよ?」
「いや、沢山食べないと身長伸びないから」
実際は食べた分運動とかして、身長は伸ばしていくんだろうけど。
「そんなに伸ばしたい?」
「まあ、綾ちゃんぐらいとは言わないけど。綾ちゃん何センチ?」
「たしか、178とかだったかな」
「じゃあもうちょっと伸ばさないと」
というか、身長178は高すぎないか?とりあえず綾ちゃんが178とすると、175ぐらいは欲しいかな。
ちなみに俺の今の身長は168だ。
「ても、私の体結構欲張りなんだよね」
「まだ、成長してるの?」
「身長はわかんないけど、こことかがまだ大きくなってるみたいで」
綾ちゃんが成長していると言ったのは、現在でもかなりの大きさを誇っている胸。
「へ、へーまだ成長を…」
「触る?」
「え!?」
触るということは、このボールと言ってもいいレベルの物をを鷲掴み、ということでいいのだろうか。
「なんてね、冗談。写真の分のお返し」
「冗談か、そうだよねーさすがに好きでもない男に触らせないよね」
「いや、まあ別に優くんが真剣に頼んでくれるなら私のくらい…」
「なんか言った?」
「あ、いやなんでも。とりあえず戻ろ、そろそろできると思うし」
ほんの少しの興奮を抱えながら、グリルのとこに戻って出来たての焼きそばを食べた。
食後はスイカを食べてから、グリル等の後片付けをするだけだった。
「ねえ優くん今日の夜、優くんのとこ行ってもいい?」
「別にご両親の許可があるならいいけど…」
一応夜に男の部屋に上がるんだから、親の許可は必要だろう特に父親。
「あ、うんもらってるよー」
今、目そらしたな。めちゃくちゃ怪しい。まあ、刈谷さんと違って律儀?にアポをとるのはいいと思う。
「ていうか、優くんはいいの?」
「じいちゃん達はどうせ寝てるだろうし。それに女子が来るの慣れて…ま、まとりあえず大丈夫」
「へー優くんは女の子部屋に連れ込むの慣れてるんだー」
綾ちゃんが、俺のことを軽い軽蔑の視線で見てくる。怖い…
「ちょっとまって!それは人聞きが悪いって」
「でも慣れてるんでしょ?」
「それは不可抗力で」
俺が連れ込むどうこうではなく、相手が勝手に入ってくるんだから仕方ない。特に刈谷さん、次に由乃。
「別にいいけど。さすが、彼女が2人もいるたらしさんは格が違いますね」
「あれは冗談だから!」
「ごめんごめん、からかってただけ」
ここにきて綾ちゃんから、いままでの仕返し以上のからかいが来た。 やっぱ嘘はつくもんじゃないな。
「まあ、私23時くらいにそっちいくから」
「やけにおそいね」
「いろいろあるからね」
時間から考えると、本格的に許可もらってない線が濃厚になってきたな。
「そういうことだから」
いうことだけ言った綾ちゃんはそのまま、台所の方へ行ってしまった。
そんなに散らかってるわけじゃないけど、部屋の掃除しとこ。
♦
「優くんが悪いんだよ?私我慢してたのに、あんなこと言うから。だから、食べてもいいよね?」
ベッドの上で俺の上に覆いかぶさった、綾ちゃんが俺に問いかける。
俺の両腕は、綾ちゃんの片手で固定されているため動かして、抵抗ができない。そして、覆いかぶさっている綾ちゃんの目は、完全に興奮状態にある。
綾ちゃんが、何故こうなっているのかは、分からないけれどもこうなるまでの綾ちゃんは、至っていつもと変わり無かったはず…
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