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隣の○○さんは俺に○○してくる  作者: 黒薔薇サユリ
第1章

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29 お昼でも食べながら

2/2

「いやー、いいの買えた気がする。ありがとね、優」

「俺は適当に意見いっただけだけどな」

「それで、次どうする?」

「時間もいいし、一旦昼でもたべるか」


スマホで時間を確認すると、11時と昼には少し早いけれど12時に行くと、めちゃ混雑するし、これくらいがいいだろう。


「それなら、私も行きます」

「でも黒嶺さん、友達とかと来てるんじゃ…」

「私、友達いませんから」

「…なんかごめん」


こういうと悪いけど、確かに黒嶺さんレベルの勉強超人のなると、友達はいなそう。


「でもそしたら、なんであそこにいたの?友達いないなら意味なくない?」


由乃の言うことごもっともだけど、ド直球すぎないか、あまりにも。まあ、黒嶺さんが海とかで楽しく遊んでるとことかは、想像できないけど。


「そうですよね、私もここに来るのは、不本意なんですよ」


由乃に理由を聞かれると、珍しく黒嶺さんの顔が不調気味な感じになった。


「それはなぜ?」

「急にに父と母が旅行にいくといい始めまして、私は勉強したかったので拒否してたんですけど、もう予約取ってるといわれまして。それの準備として、無理やり今日ここにいるんです。ほんと、自分の娘の勉強を邪魔してくる親って()()ですよね」


自分の親にそこまで言うのか。普通旅行に行くって言われたら、勉強そっちのけで食いつくものだろう。


まあ、黒嶺さんにそれを求めるのは間違っているのかもだけど。


「ねえ優、この勉強超人誰?」


黒嶺さんの話を聞いて、恐怖に軽く震えながら聞く由乃。


「黒嶺さんは、俺と塾が同じ子だね。ここだけの話、めちゃくちゃ頭いい。しかも黒女に通ってるって」

「え、すご。黒女」


あらためて考えると、黒嶺さんほんとにすごいな美人だし頭いいし。俺を殺そうとすることをのぞけば。


「てか黒嶺さん、ご両親と来てるならそっちいかなくていいの?」

「別に、どうせ行っても服だとかを見るだけですし。一応2人とも、私が面倒と思ってるのはわかっているのか、適当にぶらついてていいとは言ってましたし。というか、そんなに私といたくないんですか?」


またばれた、まだ包丁持ってなかったら一緒にいたかったかもだけどけど。包丁もってるんだもんなー。


「てか、なんで黒嶺ちゃんは包丁もってんの?ここ持ち込めないというか、外でも持ち歩きだめでしょ」

「それは、今日母に買ってもらったんです。普段梶谷さんのために、台所から持ち出してたんですけど、少々不振に思われまして」


あれ、マイ包丁とかじゃなくて家から持ってきてたんだ。そりゃ不審に思われるわな。


「それで、料理のためと言って買ってもらったんです。しかも、そこそこいいとこのやつを。私勉強以外でものをねだらないので、簡単に買ってくれましたよ」


その新品のいい包丁を食材ではなく、人の調理に使うとは黒嶺さんのお母さんも思うまい。


「まあ、そういうことなので。今日も言葉と行動には、気を付けてくださいね」

「お、オールオーケー」


今の黒嶺さんからは、殺せるなら絶対殺すという覇気を感じる。


ちなみに、この話のなさ事がよくわかっていない、由乃は頭にハテナを浮かべている。


「てか、黒嶺さんその水着どうすんの?友達いないのに」


正直海とかプール行かないなら、マイクロビキニ買った意味ない気がするんだけど。まあ、普通外でも着ないと思うけど。


「そうですね…そうなると、部屋着でしょうか。最近暑いですし」

「部屋着!?」


あのギリギリ水着を部屋で着るのか、親に見られたらめちゃくちゃ気まずいだろうに。


「あの、黒嶺さんご両親とかに、見られるのでは…」

「いえ、心配しないでください。私の両親は基本、部屋に入ってこないですし、入る時もノックして私の許可で入りますから」


どうやら黒嶺さんとご両親の仲は、そこまでよくないらしい。いや、どっちかというと黒嶺さんが、突っぱねているのか…


「それか、梶谷さんが誘ってくれればこれ着ていくんですけど」

「いやーその水着は…」


周りの目とかもあるだろうし、そもそも黒嶺さんは恥かしくないのか。


「あーそうですか。梶谷さんは、私みたいな、妖怪胸なし女は嫌ですか」


黒嶺さんは俺の腕を握って、人目があるというのに黒嶺さんの胸に、俺の手を当てる。黒嶺さんの胸は、ゼロに等しいため手に球体の感触はなく、完全に壁に手をつく感覚。普通の胸をちゃんと触ったことあるわけじゃないから、その他との違いは分からないけど。


「だから!黒嶺さんは、もうちょっと羞恥心を…」

「そんなのあったって、無駄じゃないですか。私、恥ずかしが程のモノを、持ってるわけじゃないんですから」


なんとも言葉を返しずらい。


「ま、まあ2人ともフードコートついたから、早く席とりましょ」

「お、おうそうだな」


いい感じのとこでフードコートについてくれたので、3人用ぐらいの席を探しそこに座った。


フードコート内は、今人がぞろぞろ来始めたぐらいで、席を探すのに苦労はしなかった。


「優は何食べるの?」

「そうだな、そうめんにでもしようかな」

「私みたいに、つるつるなそうめんですか」


ここまでくると自虐ネタとか、ヒステリック構文に近いものを感じるな。

 

「そ、そういう黒嶺さんはどうするんですか?」

「私はあまりおなかすいてないので、コーヒーとかを軽く飲もうかと」


それだけなら、なんで俺たちに着いてきたんだ。


「なので私は、あとでいいので先にお2人どうぞ」

「そう、ありがとね黒嶺ちゃん」


由乃と同時に立ち上がって、お店の並ぶ方向へ向かう。


「で、由乃は何食べるんだ?」

「私はねー、クレープとかかき氷にしようかなって」

「お前も、黒嶺さんと同じ感じなんだな」

「別にいいでしょ、食べたいんだから。それに…あんたとシェアできるかもだし…」

「なんか言った?」

「なんでもない!」


そこで由乃とは一旦別れて、俺はそうめん、由乃はスイーツ系のお店に向かった。


「ただいまもどりましたー」

「おかえり」

「由乃早かったな」


フードコート内のスイーツ系店舗は、現物をもらってから戻ってくる印象があるから、由乃がベルを持ってここにいるのは少し予想外。


「なんか機械故障しちゃって、治るみたいだけど、少し時間がかかるって」

「ならやめればよかったのに」

「いいでしょ、食べたかったんだから」

「さすが、ほしいもののためなら何でもするJK」

「それほめてる?」


これに関しては、俺の偏見と憶測がめちゃくちゃ入り混じってるけど。


優の持っているベルが音を出しながら、強めに振動した。


「お、きたきた取ってきまーす」


待ってました!というような顔で立ち上がった優は、小走りでそうめんの受け取りに向かった。


(少しだけど、黒嶺ちゃんと一緒かー。少し気まずいかも)


由乃は黒嶺と一緒で少し気まずい中、黒嶺の顔に視線を合わせる。


(やっぱすごい美人だな。やっぱり優もこういう…)


黒嶺は、普通に可愛いと比較すると、けっこうな美人ではあるけれど、由乃も普通に可愛いの部類に入るくらいに顔は整っている。 


「ゆのさん…ですよね」

「は、はい」


話しかけられるとは思ってなかった由乃は、突然の出来事におどろいたような声で返事をする。


「あなた、梶谷さんとはなんなんですか」

「なにって、言われてもただの幼馴染ですけど…」

「へーそうですか」


由乃を見る黒嶺の表情は由乃の言った何かに、不信感を抱いているような表情をしている。


「な、なに」

「いえべつに。あなた、梶谷さんのこと()()ですよね」

「は、はぁ!?」


黒嶺から言われたことに驚き、大きい声とともに立ち上がる由乃。


「うるさいですよ」

「ご、ごめん」


由乃の大声でフードコート内の視線は、由乃たちの席に集まっている。


「で、でもなんで…」

「いや、なんとなくですよ。違ったなら別にいいんですが」


(違うわけないじゃん、正解も正解大正解だって!)


「そういう黒嶺ちゃんは…」

「そりゃ、好きに決まってるじゃないですか」


顔を少し赤く染めている由乃に対し、全く動じない顔でいつ通りの色白の顔で答える黒嶺。


「少し気になっただけなので、この話はこれで終わりですが」

「ただいまー。由乃すごい声だしてたけどどうした」


話が終わるのと同時に、お盆にそうめんを乗せた優が戻ってきた。


「い、いやなんでも」

「私もそろそろ行きますので、荷物お願いします」

「はいはーい」


聞くことだけ聞いた黒嶺は、立ち上がってフードコート外すぐ近くにあるコーヒーショップへ向かっていった。


「てかあんたちょっと遅かったわね」

「ちょっとしたトラブルがな」


そんな会話の中、由乃の頭の中であることが思い出された。


(そういえば、刈谷さんと青空も優のこと好きっだったような…)


「優の女たらし…」

「え、なんだよ急に」


由乃の持っているベルが鳴らないまま、時間はどんどん過ぎていく。


この後優の水着で黒嶺とひと悶着あったけれど、それはまた別の話。

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