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隣の○○さんは俺に○○してくる  作者: 黒薔薇サユリ
第1章

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26 夜這いガールの激痛マッサージ

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時刻は現在、深夜の2時。夏休み初日の今日、俺は何かをする訳でもなく、家の中で漫画を読んだり宿題をしたりと、適当にだらだら過ごしていた。


今が深夜2時なのは、予想以上に動画を見る手が止まらず気づけばという感じだ。あまりにも、ネットショッピングの放送事故が面白すぎた。やっぱ、福鳥さん最高。


まあ、それはさておき今はスマホの電源を落として寝よう。という感じになっている。夏休みとはいえ、夜更かしはいけないからね。


「さてと、鍵は閉まってるし寝ますか」

「優くん、今日は寝るの遅いですね。夜更かしはいけませんよ」

「は!?」


トイレから戻ってきて、ベッドに入ろうとしたところベッドの中には、何故が刈谷さんが待機していた。


「優くん、夏休みで浮かれてるのは私も分かりますけど、規則正しい生活しないとめ、ですよ」

「そんな人のベッドに入って、注意されても説得力ないよ…」


ベッドの上に寝転びタオルケットで身を包み、なんとも説得力のない注意をうながす刈谷さん。


「で、今日はどうやって入ってきたの」

「今日は、普通に窓から入りました。優くん、今日は冷房使わずに窓開けてましたから」

「ちょっと待って、刈谷さんいつきたの?」


確かに今日はそこまで暑くなかったから、冷房は使わずに外の空気で涼んではいたけれど。


おかしいのは、俺が窓を開けていたのはだいたい、18時から22時ということだ。22時からは閉め忘れたら面倒ということで、窓は閉め冷房を使っていた。現に今も冷房はついている。


「今日来たのは、21時ぐらいですかね。私、びっくりしたんですから、優くんもうちょっと早く寝るかと思ったら、動画みて爆笑してるんですもん」


あ、俺の爆笑の声聞かれてたんだ。


「そのせいで私ずっと、勉強机の下にいることになったんですから。今腰がすごく痛いんですよ」

「そもそも、不法侵入を辞めればいいんじゃないの」

「さあ、優くんマッサージしてください」


俺の話を無視してタオルケットをどかした刈谷さんは、俺の枕の上に頭を置いてうつ伏せ状態になっている。


「やだよ、めんどくさい」

「してくれたら帰りますから」

「ほんと?」

「ほんとですって」


まあ、嘘かほんとかの真偽は置いといて、とりあえず帰ってくれるというのなら、マッサージをしてあげよう。でも俺、肩ならまだわかるけど、腰のマッサージってやり方知らないな。


そんなに効果なくて、全く聞かないと言われてぐずられると面倒だし、スマホで軽く調べながらやるか。


「一応先に言っとくけど、調べてるとはいえ上手くないから」

「別にいいですよ、優くんのマッサージなんて、そうそう受けれないでしょうし」

「それならいいけど」


スマホで調べ、出てきた説明と絵の通りに絵で示されている所を親指で押してみる。


「ん❤」


調べた説明の通りに指を押してみると、刈谷さんから出た声は色気のある声。なんならHめの声だった。


「ちょっと、まって❤ゆう…く、きもち❤」


一応刈谷さんも声は抑えようとしてくれているのか、刈谷さんの口数は減っていく。


とりあえず、俺も無敵じゃないから一旦辞めるか。


俺の理性との兼ね合いで、刈谷さんの腰から手を離すことにした。


「ゆ、優くん上手いですね…マッサージ」


ゼェハァと息を切らしながら、俺のマッサージをほめてくれる刈谷さん。


「そう?母さん達にマッサージしたら、痛いとかクレーム言われた経験しかないんだけど」

「そうなんですか?それじゃあ、好きな人からのマッサージだからかもしれませんね」

「刈谷さんは普通にそれを言えるんだね」


ていうか、好き効果であんな感じになるならもう、マッサージが出来なくなる気がするんだけど。それは普通に不味くないか?


「で、刈谷さんマッサージどうすんの?これ以降もああなるなら、続行は難しいんだけど」

「別にマッサージはもういいですよ、私元からそんなに腰痛くなかったですし」


つまり、ただ俺にマッサージして欲しかっただけじゃねえか!なんだろう、こういうことに関しては毎回騙されている気がする。


「とりあえず、刈谷さん帰って。てか靴は?」

「外にありますよ」

「外に放置してきたの!?」

「そうなりますね」


どうやら、刈谷さんは外に靴を脱ぎ捨てて、俺の家の壁を登って来たらしい。外に2足靴放置は、傍から見ると怖く見えるな。


「それでも、とりあえず帰って」

「ちょっと待ってください。私もお礼にマッサージしましょうか?」

「マッサージってどこの?」

「私と同じく腰です。しかも足でやりますよ」


足か、そういえば腰のマッサージでかかととかでふむやつはあったような気がするけど。


「しょうがないので、今日は夜這いじゃなくてマッサージをしてあげます。夏休みスペシャルってやつですね」


今日はじゃなくて、いつもじゃないか。今のところ、夜這いの成功率0%なんだから。


「まあ腰なら何もされなそうだし、やってもらおうかな。ほんとは帰って欲しいけど」

「いいですね、じゃあ床に寝そべって貰っていいですか?ベッドの上だとやりにくいので」

「刈谷さんが先にベッドから降りようか」


別に腰が痛い訳では無いけど、少しマッサージ内容が気になったから、刈谷さんのマッサージを受けることにした。


「それじゃあ、椅子借りますね」

「俺は寝とけばいいんだよね」


刈谷さんの指示通り、床にうつ伏せ状態で寝転がる。


「ていうか、刈谷さんマッサージした事あるの?」

「足は無いですけど、肩とかならありますよ。お父さんなんて、私にマッサージされたら泣くくらいなんですから。それに、一応私もスマホで調べながらやるので」


この場合の泣くって感動なのか、はたまた痛みなのかちょっと不安になってきたな。まあ、刈谷さんのお父さんは感動で泣いてもおかしくは無いけど。


「それじゃあ始めますね」


靴下を脱いだ生足刈谷さんが、スマホ片手に俺の背中に足を置き狙いを定めている。


これははたから見ると、刈谷さんが女王様みたいになってないか。


「ここですね、じゃあいきますよ」

「じゃあおねが…イタイ!イタイ!イタイ!イタイ!」


刈谷さんのかかとで押された、背中の部分に激痛が走る。


というか、これは痛み的にほぼ拷問と同じな気がする。涙出てきた。


「優くん、大丈夫ですか?」

「な、なんとか。とりあえずマッサージ中止で」


あまり声が出なかったため、ジェスチャーでバツを示して刈谷さんにマッサージを止めて貰った。


「腰が痛い」


立ち上がると、先程の激痛が残っているのか、動く度に痛みが飛んでくる。


「優くん大丈夫ですか?今日はこのまま寝ましょうよ

、とりあえず私近くにずっといるので」

「それはいいから、早く帰って。送ってあげるから」

「でも、その感じで歩けるんですか?」

「たぶん、腰の悪い老人みたいな感じに歩けば、大丈夫だと思う」

「いや、ほんとに大丈夫ですか?」


さすがの刈谷さんも悪いとは思ってくれているのか、しっかり心配したような声になっている。


「ほんとに大丈夫だから。とりあえず下降りよ。確か下に湿布あったと思うから」

「わ、わかりました」


刈谷さんに介助されつつ、ゆっくりと階段を降りていく。ほんとに今の俺の動きは、老人そのものだ。


「1階見えてきましたよ」

「いや、ほんとにありがと。まじで腰が…」

「謝らないでくださいよ。私も悪いと思うので…」


破壊された腰で、1回に着くと玄関の扉が小さいながらも、ガチャンと音を立てた。


「開閉音…」

「あ…」


音が聞こえたため、転ばないようにと下を見ていた頭を上げる。玄関に立っているのは、見覚えのある紺色のロングヘアー。


そんな玄関のライトで照らされた彼女は、壁に引っ付いてこちらを見ている。

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