オムライス
一部見にくいかも…
さっき書き終わったところだから、多少は許して
あと、閑話です
今はお昼の時間帯、俺たちの目の前にはオムライスが並んでいる。
そして…
「どうかしら?」
そんな声が聞こえてくる。
オムライスを口へと運ぶ。そして…
「おいしい…。」
そんな声が聞こえてきた。
ほっ
安堵のため息が聞こえてくる…
ママさんの。
ははは。ママさんのだ。家の母さんの料理がおいしいわけないからね。今まで食べたものは、苦いしか記憶にないくらいだし。
今日は週に何回かある食堂が休みの日で、今日のお昼ご飯をママさんが作ってくれた。そして、その料理を最初にパパさんが食べてさっきの感想を口にした。ママさん的には目標はパパさんみたいだからね。
「あーん。」
パパさんの次にミーケも料理へと続く。スプーンでオムライスを掬って、自身の口へと運ぶ。そして、食べる。
「ママおいしいっ!」
ミーケが何度か咀嚼してから、ママさんへと感想をそう口にした。
「あら、ほんと?」
「うんっ!」
「あぁ、ほんとにおいしい。」
俺たち家族とは違う卓にいるミーケ卓で、そんな和やかな会話が進む。うん。幸せそうだ。
そこまでの会話を見届けたところで、父から声が聞こえていた。
「じゃー、俺たちも食べるか。」
「ええ、そうね。」「うん。」
父の言葉に俺と母さんはそう返事してから、オムライスへと向かう。
柔らかい卵に、バターの効いたチキンライス…
おいしい。
お店で出てくるレベルまでかは分からないけど、家庭で出てくるにしてはかなりレベルが高いと思う。
「おいしい!」
俺はオムライスの感想を口にまで出した。俺としては、それくらいにおいしかったからだ。
「ほんとな。」
父からもそんな言葉が返ってくる。
「ね。」
俺と父はそんなやり取りの後、母さんの方へ視線をやる。食べた後、何も言わない母さんが気になったからだ。俺と父で母さんを見つめる。
母さんは、目を閉じて口の中に入っているオムライスを何度も咀嚼している。かなり真剣に味わっているみたいだ。どことなく、風格を感じる。まるで審査員か何かのような。でもこの人…、料理激下手なんだけどね。
そんな母さんが穏やかに目を開いた。しっかりと味わい終わったみたいだ。
そしてゆっくりと口を開いて…
「悪くはないわね。」
そう口にした。
誰目線なんだろう。なんで上からなのか、すごく気になる。
いやまぁ、味にうるさい母さんが満足したのなら、ママさんのオムライスはやっぱりおいしいのだろう。なんか、違和感を感じるけど。
「お、おう。」
父も少し戸惑いながら、母さんの言葉にそう返した。ただ、父の言葉に母さんは何も返してこない。
「かーたんがこの評価なら、やっぱりおいしいってことだよね?」
「そ、そうだな。」
俺と父は取り繕うように会話を続ける。でも、母さんはずっと無言でオムライスを食べてるだけだった。
なんだ、この人…。
「ルシアさん…、どうかしら?」
皆でオムライスを食べていると、ママさんがこっちのテーブルへとやってきて、母さんへとそう尋ねた。
俺と父は二人そろって、母さんの方を見つめる。オムライスはおいしい。だけど、母さんが何を言い出すか分からなかったからだ。
俺と父、それにママさんが見つめている中、母さんはなかなか返事をしない。ずっと、オムライスだけを見つめたままだ。
何を言い出すかわからない、母さんにはそんな恐ろしさがある。
だから、俺と父は変な緊張感を持ちながら母さんを見つめ続ける。
ただ、母さんは返事を口にしない。
だから…
「おいしいよな?な?ルシア…」
父が緊張感に堪え入れず、母さんへと共感を求めた。
「そうだよね?かーたん…」
そして、俺も…
この空気が苦し過ぎた。
ただ、母さんからはそれでも返事がない。
もう、緊張感だけでなく空気まで痛い。
そんな時間に少しの間耐えて、ようやく母さんが言葉を発した。
「おいしいわ。」
そんな一言を。
ふー。良かった。変なこと言い出さずに。
身体の脱力を感じる。無駄な疲労がすごい。ほんと、無駄な疲労が…。
そんな中、ママさんの声が聞こえてきた。
「ほんと?」
嬉しそうな声が。
「ええ、ほんとよ。」
ママさんの言葉に母さんがすぐにそう返す。
さっきの緊張感、ほんとなんだったの。
ただ、母さんの言葉はそこで終わりじゃなかった。
「まずチキンライスは、ご飯にむらなくトマトケッチャプが均等に混ぜられていて、そこにちゃんと溶かしたバターの濃厚さが下地に加えられているから、お米だけでもおいしいわ。しかも、そこに一緒に炒めたお肉の肉汁と適量の塩コショウ…、これがいいアクセントになっていて、チキンライスだけで間違いなく絶品だわ。そして一番の評価ポイント、オムレツでいいかのかしら?そのオムレツがね、しっかりと肉厚なのがほんと素晴らしいわ。口に触れるだけで揺れる優しい触感…、もうほんとに素晴らしいわ。味付けもちょうど良く出来ているしね。そしてチキンライスの少し濃い味付け、それを卵で中和させることで見事にチューニングしきっているわ。今まで食べた中で一番おいしいオムライスかもしれない。きっと、オムライスだけならダビーを越えたんじゃないかしら。」
長い…。長いよ、母さん…。オムライス一つにここまで語る?
というかさぁ…
なんで、こんなに感想言えるのにこの人…、自分のご飯は炭なのに。そこまず教えてよ。
はぁー
俺が色々と思っていると、ママさんの嬉しそうな声が聞こえた。
「良かったわ。」
そんな言葉が。
なんだろう。ちゃんとママさん喜んでいるけど、うちの母さんのあほさで、無駄に温度差感じるんだけど。なんか素っ気なさすぎて、ママさんの方がおかしく見えるんだけど。
「えぇ。」
そして母さんも満足そうにそう返した。
ははは、なんだこれ?
ママさんが向こうのテーブルへと帰って行く。
そしてすぐに…
「ママー、今日の料理ほんとにおいしかったよ!!」
ママさんへ向かってミーケがそんな言葉をかける。
「あぁ、本当においしかったよ。」
それにパパさんが続く。
その二人の言葉を聞いて、ママさんはすごく嬉しそうにしていた。
そして…
そんなミーケ家のやり取りを母さんがじっと見つめていた。
頑張った…
料理の感想とかそんな出てこないよ
あっ、あと、この話のフラグたぶん今月中に回収します
たぶんね
まだ、書いてないし




