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異世界マイフレンド  作者: ゆう
メインストーリー
84/190

宴会と 不安ごと

読みにくいかもやけど、許してください

あと、昔の話を…

 ギャハハハハハハハハ


 そんな笑い声がミーケ家の食堂内で響いている。それも隣のテーブルでだ。かなりやかましいし、うざったい。けど、俺が他のお客さんに申し訳ないという気持ちが湧いてくる。


 それはなんでかって?だってそれは…


 騒音の原因が俺の父親だからだ。


 すぐ隣のテーブルで、父、そしてジルーとバーネのおっちゃんらの三人で、会話に花を咲かせている。まっ、花を咲かせているような見た目は全くしてないし、咲いてるとしても頭の中にとかだろうけど。


 ちなみにジルーがジローラのお父さんで、バーネがセリアちゃんのお父さんだ。子供同士が友達というのが親たちの仲の良さにも関係しているのかもしれない。まっ、逆という線の方が強そうなきもするけど…。


 それはさて置き、まだ夕方過ぎなのに、三人ともけっこう出来上がってしまっている。


 さすがに早いよ。皆お酒に弱いのかな?


 まぁ、三人ともがこんなに早く酔ってしまっているのもしょうがないような気もする。だって、この宴会がご無沙汰ぶりだったからだ。


  ジルーのおっちゃんはいつでもウェルカムなんだけど、バーネのおっちゃんが冒険者ってこともあり、よく仕事で旅に出ることが多い。それに加えて、父は癖が悪すぎて母さんに禁止令が発足されていたから、俺が知っている中ではほんとに久しぶりの宴会だ。宴会は、ね。


 そんな感じで、楽しそうな宴会の会話の内容が俺のとこまで聞こえてくる。決して俺が聞き耳を立てているとかではないし、別に話してる内容に興味がそそられているわけでもないんだからね。


 まっ、あほなことは置いておいて、なんでか父が神妙な顔でジルーのおっちゃんの方へ顔を向ける。


 「ジルーさぁ、前に、ルートにリンゴくれたよな?」


 そう、ジルーさんは果物屋を経営しているから、たまにリンゴをくれたりする。いつもちゃんと実ってて、おいしい。


 なんだけど…

 

 「あぁ、この前のかっ。どうだ美味かったかっ?」


 「美味かったのは美味かったんだけどさ、あれ…、その前に誰も飲み込んだりしてねぇよな?」


 父がすごく心配した様子で聞いている。何をかが俺にはわかる。きっと頼むから違ってくれと、心の中で祈っているんだろう。


 父の言葉に横から、バーネのおっちゃんが言葉をはさむ。

 

 「一回飲み込んだやつを人に渡すやつなんていねぇだろ。さすがに。オヤルも馬鹿やな~。」

 

 そう言って、バーネのおっちゃんがゲタゲタと笑っている。まっ、まぁ普通はそうだよな。

 

 「だよなぁ…。」


 父も言葉に安心したようだ。いや、安心したい、のかもしれない。


 そんな中、ジルーのおっちゃんが口を開く。

 

 「飲み込むか…。あぁ、すまねぇ。家の猫が飲み込んだの渡しちまったわっ、たしか。」


 「「はぁっ!?」」


 はぁっ!?まじか、このおっさん…。


 「いやなっ、後で捨てようと思ってたんだけど、後で探したらなかったんだ。だからたぶんなっ。」


 そう続けて、ジルーのおっちゃんがガハハハと大声で笑う。


 このおっさん、やばっ。なんでそんなの即時に捨てねぇんだよ。普通捨てるだろ。どうすんだよ、もし俺が食ってたら。幸い食べたのが、父だからよかったけどさ。


 「「………」」


 父とバーネのおっちゃんがなんでかさっきからしゃべらない。父はガタガタと体が震えだしていて、なんだか顔が真っ青になっていってる。バーネのおっちゃんは口を開いたまま、「はっ、はっ」と呼吸音だけが聞こえてくる。まるで脳の処理が追いついてないみたいだ。


 「どうしたんだっ、二人とも?」


 それを不思議に思ってか、ジルーのおっちゃんが何でもないかのように平然と聞く。こいつもしかして、サイコパスかっ!?ちょっとジローラとの付き合いも考えた方がいいのかもしれない。


 俺がそんなことを考えていると、父の口から何か言葉が聞こえてきた。


 「リンゴリンゴリンゴリンゴリンゴリンゴリンゴリンゴ…」


 ずっとリンゴを呪っている。どうやら壊れてしまったらしい。まだ、30も来てないのに。


 「オヤル大丈夫か?」


 バーネのおっちゃんが父の背中を優しくさすってあげている。ただ…


 「リンゴリンゴ………」


 効果はなかったみたいだけど。


 そんな二人の様子をみてか、ジルーのおっちゃんが口を片手で押さえて、なんでか肩を震わせている。どうやら笑っているみたいだ。


 サイコすぎないか?


 そんな様子に、バーネのおっちゃんも気づいたのか、父の背中をさすりながらジルーのおっちゃんの方に顔を向ける。


 「ジルー、さすがに笑いごとじゃねぇだろ!」


 ちょっと怒気を含まして、バーネのおっちゃんが言葉を向けた。それを聞いたジルーのおっちゃんが我慢できなくなったかのようにガハハハと声を上げて大声で笑う。


 「お、おい…」


 反省するでもなく、逆にジルーのおっちゃんが笑い出したことで、バーネのおっちゃんが戸惑いの声を上げた。そして、十分笑い切ったのか、ジルーのおっちゃんが笑うのを止めて、ゆっくりと口を開いた。

 

 「冗談だっ。」


 ???

 

 「「へっ?」」


 父も半分復活したみたいだ。


 「ルートの坊主に、家の猫が飲み込んだリンゴをあげてねぇんだっ。」


 はっ!?


 「「はぁぁぁぁぁあああっ!?」」


 「人にあげるわけねぇんだっ。」


 「まじかぁぁ。」「あ~、ほんまだまされたわぁぁ。」


 父とバーネのおっちゃんが驚きの声をあげる。二人の声にまたジルーのおっちゃんがガハハハと笑う。


 このおっさんやりやがった。俺も普通に騙されてたわ。いやっ、普通に考えたらそんなの人にあげるわけないけど。


 「お前のせいで、俺がどんだけリンゴを見る度に気持ち悪くなったことか…。」


 父が言葉を吐き捨てた。まぁ、嫌だよね。単純に…。


 「まぁそうだよな。そんなのすぐに捨てるわな。」


 バーネのおっちゃんも常識的なことを言う。


 そして…


 「ん?捨てるわけねぇんだっ。」


 「「ん?」」


 捨ててない…?


 どういう…


 「オラが食べたに決まってんだろっ!」


 「「へ?」」


 ははは。そんなことするから、さっきのが冗談とか思えなかったんだよっ!

りんごの方はもう擦りません。りんごの方はね


@1は17時

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