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異世界マイフレンド  作者: ゆう
メインストーリー
83/190

お昼と 少女に

本日2話目

昨日の話の続きです

 今は夕方。父が働いているお店に突撃した後、俺と母さんは二人だけで家へと帰ってきてからソファの上でゆっくりと過ごしている。お昼にパパさんのご飯を食べてないこと以外は特段変わったことはないはずなのだが、母さんの様子がなんだかおかしい。


 何故かと言うと…


 ♬~


 薬指にはまっている指輪をニヤニヤと眺めながら、上機嫌に鼻歌を歌っている。


 すごく気持ちが悪い。どっか、タンスの角にでも頭を打ったのか、もしくは変なものでも食べちゃったのか、どっちにしても気持ちが悪い。


 あっ!


 変なもの食べた筋が有力なのかもしれない。だって、さっき行っていたのはスーベルさんのお店なんだから、またコオロギを料理に入れたのだろう。きっとそうだ。いや、もしかしたら新種のものかもしれない。どっちにしてもスーベルさんが何かやったに違いない。絶対そうだ。あいつめ。


 「ルート、どうしたの?そんなにこっちを眺めてきて。」


 俺が原因を発見したところで、母さんがニコッと話しかけてきた。


 やっぱり気持ち悪い。俺の母さんはそんなに優しい声で話しかけたりなんかしないぞ。一体、俺の知っている母さんは何処に行ってしまったんだ。


 「いや、かーたんがすごいご機嫌だなぁと思って…」


 「そ~?そうかもしれないわね~。」


 やっぱり変なものでも食べてしまったんだ。病院に連れて行かないと…。


 「なんか良いことでもあったの?」


 「ん~」


 俺が尋ねると、母さんは頬に右人差し指を当て首を少しひねる。可愛らしい母さんのぶりっ子は、ぼちぼちと絵になる。息子としては、ちょっと気持ち悪いけど。いや、もう既に気持ち悪かったのだから、問題ないのかもしれない。


 「子供にはまだ早いかな?」


 母さんがそんなことを言ってきた。


 イラっ。


 あぁ、どうせ子供ですよ。てか言わないなら、一々そんなに溜めんなよ。めんどくせ〜。そんなに旦那にあ~んしてもらったのが、嬉しいのかったのねぇ。しかもあんな髭面に。大人の考えることはよくわからん。


 ガチャッ

 

 俺がそんなことを思っていたら、玄関の開く音が聞こえた。もう夕方だから、音をさせた主はきっと髭面だろう。俺がそう思っていたら、目の前で不思議なことが起こった。


 「あっ♪♪♪」


 玄関の開閉音が聞こえてきた瞬間になんと、そんな可愛らしい声と共に、母さんがソファから立ち上がった。そして玄関へと、トトトと足取り軽く向かっていった。


 はぁっ!?


 母さんが父を出迎えに行った!?しかも、あんなに軽い足取りで、しかも女の子みたいに可愛らしく。ありえない。ありえるわけがない。一体、何が起こっているんだ!!!


 俺が現象の理解をしている途中で髭と心だけが女の子が腕を組んで帰ってきた。母さんが父を下から熱い視線で見つめながら…。


 あと、頬は軽く赤く、視線は潤んでいる。まるで恋する乙女みたいに。


 気色悪っ!


 ただ良かったことが一つある。それは、俺だけじゃなく、父も動揺しているみたいだ。そして、父が俺へと視線を向けてくる。


 (ルシアどうしたんだ?)


 俺は首を横に振る。


 (わかんない。)

 

 父は不自然に頬を釣りあげる。


 (マジかぁ。)


 俺は両手で握りこぶしを作る。


 (頑張って。)


 俺たち親子は人間を超越したらしい。お互いに何もしゃべらなくても言葉が分かってしまった。俺たちはとうとう人類の進化を果たしたんだ。もう、しょうもないことは本人たちに任せよう。


 俺はそう結論付けて、ソファへと寝転がった。


 なんだか背中に男臭い視線が飛んでくるが俺には関係ない。だって、俺たちはもう使命を全うしたのだから。視線で”助けて”というメッセージも感じ取れた。だけど俺は完全に未読無視した。


 あとは頑張ってね~。



 

 目の前では、両親のイチャイチャが繰り広げられている。主に母さんが勝手にやっているだけだが。父の大きな左手を自分の方へと持ってきて、両手でぷにぷにと押している。しかも時たま、指と指とを絡ませてギュッと握っている。簡単に言うと、恋人つなぎだ。母さんがすごく幸せそうだから、父ももうされるがままだ。


 「あっ!!」

 

 そんな時間がずっと続くのかと思っていると、急に父が声を上げた。何かを忘れてたかのように。


 「どうしたの?」


 母さんの色のある目が父を覗く。


 「あのさぁ…」


 「うん?」


 「バーネが最近帰ってきてるらしんだよ。だからさぁ、今日だけでいいから酒飲んだらダメかー?」


 父が気まずそうに尋ねる。


 そう、父は酒癖の悪さから、母さんに酒を禁止させられてる。だから、このお願いは神頼みするくらいの気持ちなんだろう。俺ときっと父もこのお願いダメだろうなと思っていた、のだが…


 「いいわよ。」


 母さんからまさかの言葉が飛び出た。


 「い、いいのか!?」


 父があまりのことに自分で驚いている。


 「うん。今日だけよ。」


 気づいたら、父が母さんをメシアのごとく祈りを捧げていた。


 こうして、今日の夜に飲み会が開催することが決定したみたいだ。まっ、飲めないから俺には関係ないけど。

たまには分かりやすく仲良い感じで


あと今日の朝上げた話、後々切りのいいとこに差し込むんでよろしくです

あそこに一話だけ浮いてるのは、ちょっと気持ち悪いんで


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