甘いものが食べたい
※注意
ここだけ話が前後と繋がっていません
「甘いものが食べたいわ。」
ソファに寝転がっている母さんが急にそんなことを呟いた。
今はお昼すぎ、パパさんのお昼ご飯を食べ終えた俺たち家族三人は、リビングでぐーたらとしていた。家族三人っていうのは、俺と母さん、それに父だ。
そんな平和な時間を、母さんが突然水を差してきた形だ。
「そうか…。」
母さんの言葉に父がそう返す。
あいまいな相槌だ。きっと、言葉の意図を理解できなかったからだろう。そんな意図が通じてない父に母さんが続きの言葉を言い放つ。
横暴な言葉を…。
「だからあなた、甘い物買ってきて。」
ひどいなー。くつろいでるところにこの言葉は。しかも、買ってきてだからな。一緒にじゃなくて…。
「嫌だよ。」
父が当然の反応を示した。
でも…
「そうね、今日はケーキの気分かしら?あなたよろしくね。」
母さんには聞こえなかったみたいだ。
「なんでだよっ! 俺の話聞いてた? 嫌だって断ったじゃん。」
「ん?断ったりなんかしたかしら?ただ、嫌だって言っただけよね。ただ単に嫌だって言われても、行くのは嫌だけど、しょうがないから行ってくるよって意味にもとれるわよ。実際に私はそう受け取ったし。行かないなら行かないで、ちゃんと言ってよね。」
聞こえてなかったわけでないらしい。
世界は不思議だな。あの嫌だで、こう受け取る人もいるんだから。自分の母親だけの気もするけど。
俺が母さんの言葉に神秘を感じていると、父さんから声が聞こえてきた。
「なら、行かな…」
「今日はイチゴショートの気分ね。あなた、よろしくね。」
父さんの言葉は最後まで続かなかったけど。
「鬼か?」
「鬼?どう見ても、天使でしょ?こんなに美しいのに。」
「自分で言うな、自分で。」
母さん…、自分で自分のこと天使はどうかと思うよ。
母さんの言葉に呆れていると、父が声を発した。
「というか、ルシアも一緒に行けばいいだろ?俺だけに行かせずに。」
それはそう。
父さんが当たり前のことを言う。
そんな父の言葉に母さんが言葉を返す。
「嫌よ。」
端的に…。
「お前…」
父が呆れている。
さっき、自分が嫌だって言ったらごねてきたくせに、ごねてきた人が同じ言葉を使うもんなー。母さん、さすがだよ…。
はぁ
父が一度ため息をついてから、さらに言葉を続ける。
「なんでそんなに行きたくないんだよ。」
「そんなの…」
「そんなの?」
母さんが間を溜める。いるか?
「人混みがうざいからに決まってるじゃない。」
「お、おう。」
そこか…。
母さんが自分の手を力強く震わせながらさらに続ける。
「うじゃうじゃうじゃうじゃ、ゴキブリみたいに。も~、見ただけでうんざりするのに、そこに割って入るのなんて無理。考えるだけで気持ち悪いわ!!!」
いや、まぁね。気持ちは分からないこともないけどね。
「そうか…。」
父がそんな言葉をこぼす。言い返すのも、めんどくさくなったのかもしれない。
そんな父に、母さんが結論を言いわたす。
「だから、あなた一人で行ってきてね?あっ、ルートは連れて行ってもいいから。」
「えっ?」
いきなり?
「はぁ、じゃールート、一緒に行くか。」
まじ?
そんなの…
「行きたくない。」
俺は父さんの言葉にそう返した。
「だって…」
「だって?」
俺の言葉に父さんが続く。
だから俺は、父さんの顔をしっかり視界に収めてから…
「人混み嫌だ。」
そう言い放った。
父が段々と苦々しい顔へと移り変わっていって…
「お前もか~~~~~~!!!」
頭を抱えた。
こうして、父が一人でケーキを買いに行ったとさ。
今日祝日なの忘れてた
今書いたやつなんで、誤字とかあっても許して
せっかく、話数調整してたのに…
あと、一回入れる場所間違えたから上げ直してます




