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異世界マイフレンド  作者: ゆう
メインストーリー
76/190

ジローラと 作戦を

 「はぁ、はぁ、はぁ…」


 今俺とミーケ、それにジローラの三人は、俺だけハードな鬼ごっこを一度中断し、皆で休憩をしている。ずっと俺だけが追って・追われてをさせられているから、めちゃくちゃにしんどい。なんで俺だけがこんなにしんどいんだろうか。納得いかない。


 俺はそうなった元凶へと視線をやる。


 今その元凶は疲れて座り込んでいる俺の手…、指を両手でぷにぷにと触っている。どうやら、俺の手を触ることにはまったらしい。また、変なことが身に付いてしまったみたいだ。


 俺がミーケの方を可哀相に見つめていると、もう一人が俺に話しかけてきた。


 「ルート、大丈夫かっ?」


 ジローラが俺を心配してくれる。あー、君は優しいな。


 「大丈夫だよ。」


 俺は頑張って笑顔で返す。彼の心配に泥を塗りたくないから、まだしんどいけど俺は強がって見せた。


 彼は俺の言葉をちゃんと受け取ってくれたみたいだ。


 「なら、再開するんだっ。」


 表の方だけ…。


 「ごめん、めっちゃしんどいからもっと休ませて。」


 ふざけんな。心配じゃなくて、催促かよ。あぁ、そうかよ。一瞬、君を褒めた俺の労力を返してくれよ。


 「そ、そうなんだっ。」


 ジローラがシュンと返してくる。


 なんだか、心が少し痛くなった。



 


 「あっ!」

 

 休憩を続けていると、ジローラが急にそんな声を上げた。


 「どうしたの?」


 俺は尋ねた。


 するとジローラが、ニマニマと笑いながらこっちを見てくる。ぶさ…、ちょっと気持ち悪い顔だった。


 「さっき面白いものを見つけたんだっ!」


 楽しそうに伝えてくる。


 面白い物かぁ、なんなんだろう。


 「何見つけたの?」


 俺が聞くと、ジローラがミーケの方へ視線をやった。そして俺を手招きしてくる。ミーケには、内緒にしたいみたいだ。俺は彼の方へ耳を近づける。


 「お宝なんだっ。今から二人で見に行かないかっ?」


 俺の耳へ、ジローラがコソコソと伝えてきた。


 お宝か~。そう聞くと気になるよね。よし。


 「行こ。」

 

 俺もジローラの耳元でそうつぶやき返す。ジローラが一度ニヤッとしてからうなずく。まぁでも、一つ問題がある。それは…


 「二人ともコソコソと何話してるの?」


 ミーケだよな。


 ミーケが俺たち二人の会話の内容を尋ねてきた。


 俺はジローラの方へ視線をやる。俺の視線を感じるや否や、ジローラが頭を振った。やっぱりミーケには言わないで欲しいらしい。


 俺がミーケに質問にどう返そうか考えていると、ジローラが先陣を切った。


 「ミーケちゃん、今からルートと行きたい場所があるからちょっと待っててほしいんだっ。」


 でも…


 「えっ!? ミーケも行きたい。」


 そうなるよね。一人だけ待ってろって言われても、そんな簡単には承諾してくれないよね。ジローラ…、さすがに馬鹿正直すぎるよ。


 「うぅ…」


 ジローラがミーケの言葉に狼狽する。


 そんな隙を見逃すミーケではない。


 「もしかして、ミーケに見せれないものなの?」


 ジローラを、ミーケが問いただす。


 「………」


 ジローラは反論できないみたいだ。しょうがない。


 「二人で連れション行こうかなって。女の子のミーケにはちょっと言いにくかったんだよ。ね?」


 俺は視線でジローラに同意を求める。


 「そ、そうなんだっ。」


 よし。さすがに連れションだったら、ミーケも怪しまないだろう。フフフ、これは勝つる。


 「へー…」


 ミーケが目を細めて俺たちを見てくる。まるで、俺たちを怪しんでいるようだ。おかしい。俺の回答は完璧だったはずなのに…。


 じぃ…


 「「う…」」


 ミーケの視線が俺たちを責めてくる。でも、ミーケだって俺たちの防壁を崩せないはずだ。俺たちは彼女の視線を黙って耐える。そうして…


 「はぁー、じゃー、二人ともいってらっしゃい。」


 彼女からのお許しが出た。


 うし、うし。


 「行ってくるね。」


 俺たちはそう言い残して、トイレのある空地から出ていった。


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