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異世界マイフレンド  作者: ゆう
メインストーリー
74/190

ジローラと 待ち合う

本日2本目

 「ねぇルート、やっぱりもう帰ろうよ。」


 俺の隣で一緒に歩いてるミーケの口から、嫌そうな言葉が飛んでくる。


 俺たち二人は今、ジローラと会う約束をした空地へと向かっている。あの後にまた電話がかかってきたんだけど、どうやら一緒に遊ぶためのお誘いの電話だったらしい。あんだけ電話してきてくれたのに断るのは心が痛む。だから、今日はジローラと遊ぶことにした。


 だから空地へと向かっているのだけど、どうやらミーケは全く乗り気じゃないらしい。さっきから帰ろうって何度も連呼してくる。


 「なんでそんなに嫌なの?」


 俺は心で思っていた疑問をミーケへとぶつけてみた。


 俺の言葉を受けたミーケは俺の方を真剣なまなざしで見つめてくる。


 「だって…」


 「だって…?」


 ミーケが一拍置いてから、もう一度口を開く。

 

 「せっかくルートを独り占めできると思ってたのに、ジローラ君ごときとシェアだよ?そんなのヤだよ。」


 「シェアって…」


 俺って俺の物だと思ってたけど、いつの間に他人の物になったんだろ。怖いよなー。しかも男にシェアされるってすごく嫌なんだけど。響きからもう既に。


 「だから止めにしない…?」


 なんか行くのを止めるのちょっとありな気がしてきたよ。なんかこう気分がね…。


 シェア、シェアって…。


 俺は、待っているだろうジローラの顔を思いだす。坊主で丸っこい顔、毛ほどもイケメンとは言えない。思い出したら、まじで行きたくなくなる。でも…


 「いや、行くよ。」


 もう行くって言っちゃったもん。


 俺はなんでか悲しくなりながらも、震えそうな声でそう答えた。

 

 じっ…

 

 ミーケが何か言いたそうな目で見てくるが、疲れたから俺は進む先だけを見ることにした。


 


 「ねぇ、ルート…。」


 少しした後、またミーケが何か提案するような言い回しをしてきた。


 「なーに?」


 とりあえずは聞こう。とりあえずは…。


 「疲れたから、ちょっと休まない?…」


 いいね、僕も無駄に疲れて…


 「あそこの物陰で。」


 ミーケはそう言いながら、家と家との隙間を指さしてきた。


 ………


 「じゃー、僕先に行ってるから!」


 「待って、ルート待って…。冗談だから…、冗談だから、ねぇっ!!」


 すごく置いて行きたかったけど、無理だった…。


 誰だよ、この子にこんな知識与えてるの。




 また少し歩くと、ミーケにまた何か言いたいことができたようだ。


 「ルート、ねぇ…」


 「なに?」


 「やっぱり、二人で遊ばない?」


 ミーケはまだ諦めてないようだ。ほんと、諦めが悪いことで。


 「でもジローラがたぶんもう空き地で待ってるからなぁ。」


 そう、ジローラの方が空地への距離が近い。だからもう空地へとついていて、待っていてもおかしくない。それに、行くと言ったのに無断で行かないのは大人してどうだろう。まぁ、まだ子供なんだけど。

 

 「大丈夫だよ。」


 ミーケが気持ちよく返してくる。


 何がかな。


 「きっと、ジローラ君ならわかってくれるから!」


 ははは。君の性格を、かな。


 「はい、行くよ。」


 「むー…」


 頬を膨らませながら、ミーケがそんな音で不満を伝えてきていた。


 

 

 色んな苦難を乗り越え、俺たち二人はようやく空地にへと辿りついた。長く険しい道のりだった…。


 空き地にはもう既に、ジローラが待っていた。


 「二人とも久しぶりだなっ。」


 俺たちがジローラのとこまで歩いていくと、彼が開口一番にそんなことを言ってきた。


 「そうだね。久しぶり。」


 「………」


 ただ、ジローラの言葉に返事をしたのは俺だけで、ミーケはずっと不満そうな顔で俺を見つめてくる。でもジローラはミーケの機嫌の悪さに気がついてないようだ。


 「ルート、今日は…、ん?」


 だからジローラが笑顔で俺に話しかけていたが、途中でミーケが俺の方をツンツンと突いて、それを中断させた。


 「どうしたの?ミーケ…」


 「あのね…」


 ミーケが話し出そうとするのを、俺とジローラの二人が眺める。そして…


 「もう十分話したでしょ? ねぇ、早く帰ろうよ~。」


 俺の服をぐいぐいと揺すりながら、ミーケがぐずり出した。


 おいっ!


 ミーケそれ、親戚の家に行って、子供が退屈で言うやつだからね。まだジローラと会って、二言くらいしか話してないし。しかも君にいたっては一言も話してないし。


 「まだ来てすぐなんだがっ!?」


 ジローラもびっくりした声を上げる。


 ただ、ミーケは俺の服を引っ張り続ける。しょうがないなー。


 「ミーケってそんな子だったんだぁ。あーあ、僕そんな子とは…」


 俺がそうなことを口にすると、あら不思議…

 

 「ジローラ君、今日は何して遊ぶ? ミーケ久しぶりにジローラ君と遊ぶから楽しみだなー。」


 ミーケとジローラ君がすぐにいつものように仲良くなった。うん。


 「お、おう…」


 何故かジローラがミーケのブーメランに戸惑っているけど、気にしなくていいだろう。


 こうして、俺たち三人で遊ぶことになった。皆仲良しって、いいよね。

明日も9,17

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