〇〇〇と お誘い
「ねぇ、ルート…」
お昼ご飯を食べ終え、のんびりしている時に、いつも一緒にいる女の子に名前を呼ばれた。
「なーに?ミーケ。」
「昼から暇?」
彼女からそんなことを聞かれた。なんというか、すごく答えるのが怖い。正直に暇だと答えてしまったら、どんな要求が飛んできても、一度暇だと言ってしまっているから、断る理由を探すのが難しい。なら嘘でも忙しいと言ったらどうなるか?簡単だ。母さん経由ですぐに情報がすっぱ抜かれるから、一瞬で嘘がばれてしまう。そして、そんなにミーケのこと嫌い?とかなんとか聞かれて、最終的に上から雷が落ちる。もちろん、上というのは母さんのことだ。
そもそも、なんでそういう聞き方するかなー。昼から○○しよーとかでいいじゃん。ほんまに。
「何するの?」
まずは要件だよ、要件。
「ん-、ちょっと遊びに行きたいなって。」
遊びにの部分はわかってるよ。知りたいのは、ちょっとの部分なんだって。
「なるほどね。ちなみに何するの?」
どーだ?自然な形で要件を言わせる形にまで待って行ったぜ。さすがにこれで…。
「悩み中なのっ。ほんとはルートにも考えて欲しんだけど、一緒に遊べないなら聞くのもあれかなって思って。」
くっ。
「何で迷ってるの?」
「ルート暇なの?」
なんでだよ。この流れなら、選択肢さすがに言うだろ。
「そこ大事?」
「大事だよ。一緒に行かないのに相談に乗ってもらうだなんて悪いし。」
「気にしなくてもいいのに…。」
「ミーケが気になるのっ。」
何かおかしい。気を使ってもらってる風なのに、さっさと言えよって言われてる感じがする。
「暇だよ。」
しょうがないか。
「そっかー、ルート暇なんだー。」
彼女はすごくニマニマしている。
「う、うん。」
「でね、悩んでたのがね…」
やっとか…
「服買いに行くかどうかなの。どう思う?」
出たよ。しかも実質一択じゃん。
「行かなくてもいいんじゃない?」
「そー?でもミーケは行きたいんだよね。」
ほら。
「えー、でもこの前も買いに行ってなかった?」
「行ったけど?」
すがすがしいな。
「じゃー、行かなくてもいいじゃん。」
「だーめ。前の時はママが一緒でゆっくり見れなかったんだもん。」
うーわ。しかも長いのか。こうなったら…
「あっ、そう言えば今日予定があったの忘れて…」
「おばさんに聞いてきてもいいの?」
「ないです…。」
やっぱり。俺は弱い。
「そうなんだ。じゃー、ルートも一緒に行けるね。」
何に悩んでたんだよ。最初っから行く気満々じゃん。
「できれば、僕は遠慮したいんだけど…」
「でもルート、暇なんでしょ?」
「そうだけど…」
「ならいいじゃん、暇なんだったら。」
暇暇言わないで。なんか傷つくから。
「それに…」
彼女からの言葉が続く。
「この前一緒に行くって約束したよね?」
はっ!?なんのこと?
「したっけ?」
「したよ。皆と遊んだ時に。」
皆…、この前のジローラとケパの時かな。確か、服屋に行く流れだったけど、二人にあって流れたんだよね。したかなー?
「した?」
「したよーっ!皆で空き地に向かう時に。」
「あぁ~。でもあの時、分かったなんて僕言ってないよ。」
「でも、行かないとも言ってないよ。だから行くのっ!それに…」
鬼かな?
「それに?」
彼女は少し俯いて少し自信のなさそうな、いや、恥ずかしそうにしながら、上目遣いでこっちを見上げてくる。
「ルートに、ミーケに着てほしい服選んで欲しいな。」
そんなの断れないじゃん。こうして、服屋への連行が決定した。
こいつどんだけ、ミーケの話ばっか作るんだ
ちなみに〇〇はお買物です
あっ、本日2話です




