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異世界マイフレンド  作者: ゆう
メインストーリー
48/190

友達と ミーケ

 俺とミーケの二人は声の聞こえてきた、背後へと振り返る。そこには二人の男の子がいた。一人は、顔がまん丸で坊主頭、身長は俺たちの中で一番高いけど、それよりも横幅の広さが目立つ。もう一人は、俺と同じような、ザ・普通って体型なんだけど、おかっぱ頭が変な存在感を放っている。デブな方がジローラ、おかっぱがケパ、二人とも俺やミーケと同じ5歳だ。


 あぁ、やっぱりこの二人か。俺が振り向いて彼らを見てそう思ったとき、俺の横にいる女の子のつぶやく声が聞こえてきた。


 「うざっ。」


 「っ!?」


 びっくりして、俺は彼女の方へ振り向いてしまう。


 横からなんかきつい言葉飛んでいったような。あれ?一応彼ら友達のはずなんだけど、あれ?き、気のせいだよな?


 「ルート、どうしたの?そんなに見つめてきて。」

 

 「い、いやぁ…」


 「もしかして、なんかあった?」


 大きい瞳で覗き込んでくる、いつもと変わらないミーケがそこにいる。俺の知っているミーケからは飛んでこないような言葉が聞こえてき気がしたけど、彼女はいつもとなんら変わらない。


 気のせいかっ。今までミーケからあんな低くて怖い言葉なんて聞いたこともないし。そう、きっと気のせいだな。うん。


 「ごめん、なんでもないや。」


 「そっか、もー、そんな意味もなく見つめられると照れるよ~。」


 やっぱり、いつも通りの彼女だ。良かった。


 「見つめあっちゃって、お前らラブラブだなっ。」


 俺がホッとしてると、ジローラがベタにからかってくる。でもなぁ…


 「そんなのあたりまえじゃないっ!」


 やっぱり、横にいた女がそんなことを言ってる。からかいになってないんだよなぁ、横の女からしたら。やるならもっと頑張れよっ。


 「そーか…」


 思った反応が返って来なかったのか、ジローラが困ってる。いや、今はこんなやつどうでもいい。


 「いや、違うよっ!?。」


 否定しとかないと、内堀だけじゃなくて、外堀まで埋められちゃう。

 

 「ルート、そんな照れなくてもいいのにっ?」


 !?

 

 「ルートも可愛いとこあるんだなっ!」


 うざっ。


 「………」


 ケパ、お前はいい加減なんかしゃべれよっ。


 なんかもう反応するのもしんどいし、いっか、スルーで。将来の俺がどうにかするやろっ。


 「で、二人はどうしたの?」


 「えー、ルートひどーい。」「無視かよっ!?」


 ミーケとジローラからリアクションが飛んできた。


 「はいはい、で?」


 俺は再びジローラとケパに尋ねる。


 「なんかさぁ、今日ケパが暇だったんだよっ。だからおらたち二人で空き地で遊ぼうってなったんだ。なっ?」


 「そうなんですっ。」


 二人がそう答えた。空き地ねぇ…。


 「お前らはどうしたんだっ?」


 ジローラが聞いてくる。これ、もしかして、いやもしかしなくてもチャンスか?もしかして俺、服屋に連行されなくてもいいのか?


 「私たち今からふ…」


 「僕たちも今から空き地に行こうと思ってたんだよ。」


 ミーケがなんか言おうとしてたけど、タイミング悪くて被っちゃった。しょうがないよねえ、被ったもんは。


 むー。


 隣にいるミーケからそんな声が聞こえてきている気がする。でもダメだ、絶対に横を見るな。今見たら最後、絶対に服屋への連行コースだ。俺は学習したんだ、俺の押しの弱さを。


 「そうなのか、奇遇だなっ。」


 ジローラがいい感じで盛り上げてくれる。よし、いいぞ。

 

 「ほんとだね、良かったらみんなで一緒に遊ぼうか?」


 「いいですね。」


 俺の誘いにケパも乗ってくれた。さすがのミーケもこの状況で服屋なんて言えないだろう。俺は自然を装うようにミーケの方を見る。そしたらやっぱり、顔がむーっと膨れている。もうそんな顔されても、大勢は傾いてるからね。いやぁ、残念だわ。俺も服屋に行きたかったのに。


 俺はミーケが不満を持っていることに気づいていないかのように、自然とミーケに声をかける。


 「ミーケ、二人も一緒に行くことになったけど、大丈夫?」


 ふくれっ面のミーケの責めるような視線が俺を襲う。落ち着け、大丈夫、大丈夫だから。俺が負けなければ、自由なんだから。


 俺とミーケの視線が少しの間飛び交うが、やがて…


 「大丈夫だよ。」


 ミーケの口からその言葉が放たれた。


 よっしゃぁぁぁぁぁぁっ。俺は自由だぁぁぁぁぁぁぁあ。思わず、嬉し過ぎて手のひらを握りしめてしまう。


 「ルート、どうしたっ?」


 ジローラからそんな言葉が飛んでくるが、


 「なんでもないよ、じゃーみんなで空き地に行こうか。」


 「だなっ。」「そうですね。」


 こうして俺たちは空地へと向かった。


 道中、


 「今度一日服屋付き合ってね!」


 横にいる女の子から耳元でそう宣告された。

 

 ははは、そりゃそうなるか。



 

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