母さんと
ちょっといつもとは違います
「あっづっ!!」
お昼の時間、俺たちはいつものようにミーケ家でご飯を食べていた。机の奥の皿を取っていたら、スープの入った皿を手に引っかけて、自分の方へとこぼしてしまった。
「あら、大変…」
「あらまぁ…」
「ルート、大丈夫!?」
そう言って、ママさんはすぐにその場を離れ、母さんは傍観を、ミーケは俺の心配をしてくれている。すぐにママさんが布巾を持ってきてくれた。汁物がかかったあたりを服の上からママさんが拭いてくれる。
「ルートちゃん、大丈夫?」
「うん、なんとか…」
ちょっと熱かったけど、なんとか大丈夫そうに感じる。俺への処置が終わったら、ママさんが下にこぼれたのを後片付けしてくれている。
「ママさん、ごめんね…。」
「大丈夫よ、それに怪我もしてないみたいだし良かったわ。」
「ありがとう…。」
「いいのよ、気にしなくて。」
あぁ、優しい。これが母性か。母さん…。
こんなハプニングが絡むものの、昼食の時間が終わっていった。俺の中でママさんの母性力だけ上がった時間だった。
昼からミーケと二人で遊ぶことになったのだが、俺は一度自室へと帰ってきていた。服が汚れてしまったから、着替えるためだ。服には茶色い汚れの模様がこびりついてしまっている。俺は今着ていた服と代わり映えしないありきたりの服へと着替えていく。
着替え終えると、部屋を出て階段を下りていく。いつも思うけど、この階段高いよなぁ。俺は苦労しながら、一段、一段、ゆっくりと下りていく。
あぁ、今日は何して遊ぼうかなぁ。今日は外へおでかけしたいって言ってたし、この前みたいに空き地で遊ぶのもいいよなぁ。ボール遊びもいいし、バトミントンやちっちゃい小物で遊ぶのも捨てがたい。ちょっとした探険も悪くない。
俺は遊びに行くことへの楽しさに心を躍らす。そして一番下の床に先に出る右足を置いたとき、その片足が滑る。階段のある背後へと重心が傾き、体が後ろへと倒れていく。視界が床、正面にあるリビング、天井へとゆっくりと移り変わっていく。あぁ、きっと痛いんだろなぁ。さっきは皿こぼしたし、今日は厄日なんかな。もしかしたら、これからずっと…。はぁ、嫌だなぁ、辛いなぁ。
俺はブルーな気持ちになっていく。ただ、なんでか痛みはやってこない。
「今日はどじっ子さんねぇ。」
俺の疑問に思っていると、そんな声が聞こえてきた。母さんだ。俺が視界の範囲を見回すと、俺は地面に接してもいないの何故か辺りが留まっている。まるで空中にでも浮いているかのように。
あぁ、母さんが助けてくれたのか。俺がそう思った矢先、俺の身体がゆっくりと母さんの方へと近づいていく。浮いたまんま。そして自分の力とは関係なく、ゆっくりと動いていく。不思議な感覚だ。見えない何かに下から支えられてるみたいだ。母さんの目の前で浮遊が終わり。足にいつもの地面の感触が戻った。
「ルート、大丈夫?」
何がだろう。階段にぶつかってはないから痛みなんて全くない。ただ、ただ、またあの…。
「大丈夫じゃない…」
「えっ!?もしかしてどこか打った?」
母さんからそんな感じの言葉が聞こえてきた。でも俺はその言葉を最後まで聞かずに母さんへと飛び込む。
「こわかった…、本当に、怖かった…。」
俺は母さんの胸に収まる。
「そう、そんなに怖かったのね…。」
「うん…」
母さんの手がゆっくりと俺の後頭部を撫でた。
「今日は甘えん坊さんね…。」
俺はしばらくの間、母さんの胸の中でいた。すごく柔らかかった。でも性的なものは何一つとして感じない。ただ、柔らかくて、暖かくて、すごくぽかぽかした。
いつもと違うから連投か悩んだ
18時にもう1話
こっちはいつも通り?です




