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異世界マイフレンド  作者: ゆう
メインストーリー
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母さんのお腹と 目の前が

今日の投稿はなかったんだ、そんくらいの気持ちで読んでください

 目を開くと視界の先にソファの上でこっちを向いているミーケと、そんなミーケを母さんが片手で抱きかかえる形で二人が横になっている。


 すごく瞼が重くて、頭もはっきりしない。どうやら俺は知らないうちにソファで寝てしまっていたようだ。ずっと眠気がずっと襲ってきて、すごく体が重たい。体を動かすのもちょっときつい。だから今は、視界の先をぼんやりと見続けることしかできない。そんな視界からの情報も脳が遮断しているみたいだ。見てはいるけど、見ていないみたいな感覚。情報は入ってきているけど、識別はできていない、みたいだろうか。


 そんな時間がかなり続いた気がする。カチカチカチと、さっきから時計の針が刻む音が異様に大きく感じる。そんな音が何度も耳に届いてきた。ようやく少しずつだけど頭が軽くなっていき、思考がクリアになってる気がする。


 さっきまで頭で理解できなかった情報が今は咀嚼できる。俺が起きてからずっと目の前で動いてなかった二人をよく見てみると、二人とも目をつむっている。どうやらさっきまでの俺と同じように寝ているみたいだ。


 頭がクリアになると、自分の体が何かを欲しているのに気づく。喉がカラカラで、なんだかとげとげしている。そう、体が水を欲しているみたいだ。それが分かるくらいには目が覚めた。しかし、脳の働きは良くはなったけど、体を動かすのはまだまだきつい。でも水も飲みたい。諦めてもうひと眠りするか水を飲むかで、究極な選択を課されている気がする。なんて難しいんだろう。


 何か俺の判断を推し進めてくれるもの…。そうか、今何時かを判断材料にするのもいいかもしれない。夕飯の時間がもうすぐそこまで迫っているなら、今から寝てしまうと、夕飯に遅れてしまう可能性がある。それに夜の寝つきも悪くなってしまうことも考えないといけない。


 ただ一つ問題がある。それは時計が俺の背後の壁に立てかけられてることだ。体を動かさないためにあれこれ考えているのに、その判断材料が体を動かすという、なんともあほらし過ぎる。


 でもこのままでいると、結局寝てしまうだろう。今までの人生の経験則でそれだけはわかる。これが学びというものなんだろう。


 そもそもなんて難題が突き付けられてるのだろうか。俺という人間にこんな難題が解けるのだろうか。もう時間を確認する、それくらいの努力はこの難題を解くための必要経費なのかもしれない。


 時間を確認するために体を動かすという苦行の方へと気持ちは傾いた。次の問題はどう体を動かすか。一番楽なのは何か。それはやっぱり首だけを動かすことだ。首だけに力を入れればいいのだから、力を入れる箇所が少ない。それだけ消費エネルギーが少ないはずだ。それに金縛りにあったときに、顔は動かせるのに、首から下は動かせないみたいなことが今まで何度かあった。それを考えると、きっと脳により近い首だけを動かすのが一番楽であるはずだ。ただ重大な問題がある。それは俺の首の可動域で後ろの時計が見れるかどうかだ。


 首の可動域はほぼ90度。そして両目での視野の広さは180度くらいだろう。つまり俺の真後ろくらいまでは横に振り向くことで見ることができる。ただこの見ることができるというのは、そこに時計があることが分かるということであって、時計の表示が分かるというものではない。だから、いざやってみたとしても、時間を把握できるかどうかの確証は全くない。見れなかった場合、無駄に動くことになってしまう。そうなれば今必死に考えてるこの時間が無駄に終わってしまうことになる。それは避けたい。いや、避けなければならない。


 しっかりと見れる範囲、横目の時にどれくらいの範囲までがしっかり見れるか。俺は実際に寝そべった状態で横目で天井を見る。奥の方の天井はしっかり見えるが、俺に近い範囲に関してはあまり見えてない気がする。目を横目にしたときに見えるのは、だいたい正面から60度ずれたくらいまでか。顔を天井の方に向けて、さらに60度。いけるのか?かなりギリギリな気がする。


 問題は時計の位置か。確かこのソファの位置は壁にかなり近かったはずだ。1メートルもは離れてはなかった気がする。時計が立てかけられてる位置も決して高くないはず。それを考えれば、時刻を確認できる可能性はかなり高い。見れてしまう。やるか。やるしかないのか。


 他に何か問題点はないのか。何か、何か…。一つだけでいいから何か懸念点はないのか。わざわざそんなことで動きたくなんかないんだよ。何か、何か…。時計、後ろ、首、振り向く…。


 そうか!時計を見るために振り向くことが首に負荷をかけるはずだ。首に変に力を入れる必要があるのだから、多少なりとも頭の体重が首に負担をかけてしまう、そうだ、そうに違いない。今後体の成長に何らかの悪影響を与えてしまう可能性だってあるかもしれない。問題になってからでは遅いんだ。


 はぁ、良かった。やる前に気が付けて。危うく、何かしらの後遺症を患うかもしれなかった。時計も確認できないんだからもう寝るしかないだろう。俺は十分、寝ないためにここまで努力をしたんだし、寝ても問題ないよね。決心がついた?そんなの嘘に決まってるだろ?。よし、じゃ、寝るか。


 もぞっ。


 ん?なんか目の前でなんかもぞもぞと動いた気がする。


 俺が正面に意識を割くと、女の子が小さく手を振っている。


 「ルートぉ、おはよ~。」


 「………」


 はぁ。起きてくるタイミング悪いよ。




俺は何書いてんだろうか

明日のはもうちょい真面目?です

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