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異世界マイフレンド  作者: ゆう
メインストーリー
33/190

ダイエット宣言 パバさんに

昨日の31話を読まれてない方は、できればそこから読んでいただければ幸いです。

 「ねぇ、ダビー…」


 「なんだ?」


 「私ダイエットすることにしたから。」


 母さんがパパさんに会って、開口一番にそう宣言する。今の時刻は朝で、俺たちはいつものように、ミーケ家の食堂に訪れている。今は店内の客数が少ないからか、パパさんが俺たち家族に顔を出したところだった。


 「お、おう。そうか…。」


 パパさん的には、母さんのダイエットなんてどっちでもいいだろうから、返す言葉にすごくぎこちなさが見えた。それなのに、


 「そうなのよっ!」


 座っている状態で、手を腰に当てて母さんが胸を張る。エッヘン、とでも言ってるかのように見える。うーん、まだ、宣言しただけなんだけどな。


 「えっと…。」


 パパさんが、母さんの隣にいる父へと視線をやる。きっと…


 俺、なんかした方がいいの?


 だろうな。わかりやすい。

 

 「わからん。」


 だろうね。父としても来る前に初手にチートデイしましょうなんてって言われたから、母さんがどう瘦せようとしているかなんて絶対わかんないだろうし。てか、初手チートデイって何?ただのデブ活じゃー…。

 

 「そうか…。」


 パパさんの力ない声が聞こえてきた。

 

 「ダビーっ」


 母さんがパパさんを呼ぶ。


 「な、なんだ?」


 「ご飯まだ?」


 「あ、あぁ、そうだったな。」


 よく分からないことを言われて、忘れてしまってたらしい。

 

 「忘れないでくれる?」


 誰のせいなんだろう。

 

 「す、すまん。で、ご飯どうする?」


 「持ってきてに、決まってるでしょ?」


 「えっと、ご飯の量とかは減らした方がいいのか?」


 なるほど、食事制限か。まぁ、ベタだね。

 

 「なんで?」


 「へっ?ダイエットするんだろ?」


 「するわよ。」


 「もしかして普通に食べるのか?」


 「そうよ?当たり前じゃない。」


 普通に食べるのか。

 

 「は!?」


 「えっ!?」


 母さんとパパさんがお互いを無言で見合う。なんか、まったく意思の疎通ができてない。


 「食事変えたりしないなら、なんで俺に言ったんだ?」


 パパさんが真っ当なことを聞く。

 

 「宣言しただけよ。他に何の意味があると思ったの?」

 

 「てっきり、ご飯の量や内容を変えてって話かと…」


 パパさんが戸惑いながら答える。パパさん、大丈夫。パパさんの立場なら、俺もきっとそう思うから。


 「あのね、無理なダイエットはダメなのよ?なんでか分かる?」


 何か授業が始まるみたいだ。今日は早朝授業もあったのに…。


 「いや…」


 「ストレスがたまるとね、体に悪いのよ?それにやせた後、我慢した分だけ余分に食べちゃうのよ。で、それでまた太っっちゃうの。」


 「お、おう…」


 「だからね、我慢するような…、ご飯を我慢するようなことをしたらダメなのよ。」


 「なるほど…」


 「わかってくれたらならいいわ。」


 なんだろう。間違ったこと言ってなさそうなんだけど、すごく性質が悪い気がするのは俺だけなのか。


 「なぁ、ルシア?」


 横で母さんとパパさんの話を聞いていた父が会話に割って入る。


 「なに?」


 「ダイエットって具体的に何するんだ?」


 そうだよね、聞きたいよね、そこ。母さんのダイエット理論の片鱗は見えた気がするけど、手法は全く見えてこないんだもん。


 「何もしないわよ。」


 「「はぁーっ!?」」


 父とパパさんの二人が驚活きの声を上げる。母さん、まじか。


 「言い方が悪かったわね。」


 言い方の訂正をするようだ。考え方の訂正の方が大事だと思うんだけど…。


 「さっきも言ったけど、体に無理させることは体に毒ってことは言ったわよね?だから体に無理をさせるダイエットをするつもりはないのよ。」


 「………」


 みんなが母さんを静観する。


 「つまり体にストレスを溜めない、常日頃から自然体でいることを心がけようと思っているの。」


 「そうか…」


 「そうよ。」


 父の困り果てた返しに、母さんが得意げに答える。


 「なー…」


 父がなんだか少し言いにくそうに発した。

 

 「なによ?」


 「それ、痩せるのか?」


 それはそう。


 「そんなの…」


 うん。


 「勝手に痩せていくに決まってるじゃない。」


 母さんがさも当然のように言い放った。ダイエットとは?



 

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