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異世界マイフレンド  作者: ゆう
メインストーリー
105/190

母さんの作戦と 全貌

 「もう、あなたのせいで話が脱線したじゃない。」


 母さんがまだ下尻に敷いてる父さんに向かって、そう口にする。


 「すいません…。」


 そして、父さんはすんなりと謝る。もう、精神的にクタクタなのかもしれない。そんな父さんに向かう母さんの声が聞こえてきた。


 「つまんないわね。」


 「「「ん?」」」


 母さんの言葉にみんなが一斉にそんな声をあげた。


 「な、なんでもないわよ。」


 ただ、すぐに母さんから詮索するなというお達しが来てしまった。


 ふむ…


 ふむふむ…


 そして、そんな可愛い母さんが言葉を続けてきた。


 「さっきも言ったけどね、私、またダイエットを頑張ってみようと思うの。」


 ふむふむふむ…


 母さんの言葉は少しだけ早口だった。


 「それでね…。ねぇ二人とも?その視線、なんか腹立つんだけど。」


 俺とミーケに向かって、母さんがそんな言葉を飛ばしてきた。


 「かーたん、気にしなくていいから。」


 「そうだよ、おばちゃん。気にしなくていいよ。」


 「ッ!」


 俺とミーケの言葉に母さんが唇をきつく閉じる。


 「ん?ん?」


 ただ、父さんはよく分かってないみたいだ。下敷きになったまま、状況を確認するために首を必死に動かしている。そんな父さんの頭を母さんが軽く小突いた。


 「あなたはいいのよ。」


 「お、おう。」


 また丸め込まれてる。良いよね、仲。


 「で、何?、かーたん…。」


 母さんは俺の言葉にもう一度固く唇を閉じた。まだ、ちょっとだけ動揺しているみたいだ。そんな母さんは、目を閉じて息を吐いた。そして、ゆっくりと口を開く。


 「それでね、ダイエットの良い方法を思いついたのよ。」


 だいぶ落ち着いたらしい。いやそれよりもだ。


 良い方法かぁ。母さんのことだから、絶対碌なことじゃなさそうだよな…。


 俺がそう感じていると、母さんから声が聞こえてくる。


 「それはね…」


 母さんがニコニコと自慢げだ。相当自身があるみたいだ。


 そして、母さんが続きの言葉を口にする。


 「代謝をあげようと思うの。」


 ほう…


 なんというか、至極まともだ。ほんとに母さんが考えたのか疑いたくなるほどに。


 「「へー…。」」


 父さんとミーケからそんな抜けた声が聞こえてくる。二人からしても、結構驚きだったみたいだ。


 そんな俺たちに、母さんが自分の中にある代謝を説明してくる。


 「この前、聞いたのよね。ダイエットは代謝をあげるのが、かなり効果があるって。代謝をあげておくと、いらない脂肪を燃やしてくれるらしいのよ。しかもね、多少食べ過ぎたとしても、上げてる代謝のおかげで脂肪にもなりにくいらしいの。つまり、お菓子をいくら食べても太らないってことでしょ?きたでしょ、これ?なかなかに良い案でしょ?すごく私にぴったりだと思わない?」


 お~。


 パチパチパチ


 気づいたら、拍手をしていた。しかも三人で。


 すごいね、母さん。なんか気になる箇所が少しあったけど、そこ以外はほんとまともだったよ。

 

 「どう?すごいでしょ、私。」


 母さんが自慢げにそう口にする。


 でもね、今回の母さんならいいよ、それでも。だって、まともなのだもの。


 「ルシア、今回はすごいな。」


 「そうだよ。今回はすごいよ。かーたん。」


 「ほんとほんと。今回はすごいね、おばちゃん。」


 皆で母さんをほめたたえる。


 「えっへん。そうでしょー?」


 俺たちの言葉に母さんがいつもより鼻を高くしている。


 ただ、すぐに伸びた鼻を元に戻した。


 「ん?三人とも、さっき今回はって…」


 ちっ


 「それよりもだ。ルシア、どうやって代謝をあげるんだ?」


 「そうだよ。どうやってあげるの?」


 「ミーケ気になるな~。おばちゃん、どうやるの?」


 三人で捲し立てた。


 「え?」


 いきなりのことで、母さんが怯んだ。そして、父さんがその隙をつく。


 「二人とも気になるよな?」


 「「うんっ!」」


 「も~しょうがないわね。それはね…」


 こうして、母さんが作戦の全貌を明かすのであった。

 

ということでまた夜に

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