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異世界マイフレンド  作者: ゆう
メインストーリー
104/190

母さんの作戦と マットが

 「で、本題に入るわね。」


 「「はいっ!」」


 母さんの一言に俺とミーケが規律正しく返事をした。


 そう、俺とミーケの二人でだ。さっきまで一緒にいた父さんはどうしたかって?


 それはさ…


 母さんの尻の下で倒れているよ。うつ伏せでぐったりとね。これがほんとの尻に敷かれるってやつだね。


 あはははは…、可哀相に…。


 俺が一瞬、可哀相な父さんへと視線をやっていると、母さんの声が聞こえてきた。


 「ふむ。」


 どうやら、俺とミーケの返事がたいそう気に入って頂けたらしい。良かった…。


 そしてそのまま、母さんが言葉を続けてくる。


 「私ね、ダイエット、また頑張ってみようと思うの…。」


 また…?今まで母さんが、ダイエット頑張ってた記憶ないんだけど。この前は確か、ストレスフリーで過ごすだっけ?なんか、俺が知ってるダイエットとは違う気がしたんだよなぁ。おかしなことにね。ダイエットって、世界共通じゃないことを知ったよね、うん。


 俺が母さんを見つめていると、その当人は決意を固めているような強い目をしていた。


 どうせあほなこと言い出すんだろうな。


 俺がそんなことを考えていると、母さんの下にある置物から声がしてきた。


 「ダイエットって…、お前、そんなことしたことないだろ。」


 置物からそんな情報が出てくる。少なくとも前のも、ダイエットには値しないみたいだ。それはそうだね。


 「あたっ。」


 そして、母さんがその置物をチョップした。

 

 「マットはしゃべらないわよ。」


 マットらしい…


 「マットって…。」


 マット的にはマットという名前は嫌なのかな。それはそうか。ごめんね、気づいてあげるべきだったよ。


 「かーたん、そのマット、マットって名前が嫌だしいよ?」


 「うんうん。」


 「あら、そうなのね。でもマットはマットだからね~。」


 「なら、そのマットに名前をつけてあげるのはどーお?」


 「へっ?」


 二人の会話に、俺だけじゃなくてミーケも参戦した。


 まだニックネームのついてないマットから声が聞こえてくる。


 「お前ら、マットマットって…」


 「いいわね、それ。何て名前にしようかしら。」


 母さんの声で最後まで聞こえてこなかったけど…。


 父さんががっくりと頭を落とした。いや、ソファに埋まったの方が正しいかもしれない。ほんとに今は、質の悪いマットにしか見えない。


 俺はそんなマットを見つめる。


 マットね~。マットと言えば動かない、だよね。当たり前だけど。今はソファの上にマットがある。ソファの上に…。本来ソファだけで十分なのに、余分に。余分、つまり無駄に。無駄、そして動かない…、そんなの…


 「ニート?」


 だよね?意味もなくずっとソファの上に居続けるんだから。ほぼ一緒だよね。


 「おっ…」


 「いいわね。それ。」


 「ちょっ…」


 「ルート賢いね。ミーケもすごくいいと思うよ。」


 「おまっ…」


 「だよね。僕もいいひらめきだと思ったんだよね。」


 「「「あはははは。」」」


 母さんとミーケから、好感触の言葉が返ってきた。ただなぜだか、合間合間に父さ…、違った。ソファの上で堕落しているニートが声を挟んでくる。文句でもあるみたいだ。


 いいニックネームだと思うんだけどなー。


 母さんが楽しそうに口を開く。


 「それにしてもこのニート、すごく座り心地が悪いわ。欠陥品なのかしら。」


 「かーたん、それはそうだよ。だって、ニートなんだから。」


 「そうだよおばちゃん。ニートだよ?質が良いわけないよ。」


 「それもそうね。ニートだもの」


 「「「あははは。」」」


 「おまえらーっ!」


 三人で談笑してると、母さんに下敷きのままのニートが、楽しい会話を邪魔してきた。


 「「「なに?」」」


 「いや、えっと…」


 ニートの声は歯切れが悪かった。


 「なに?」


 母さんだけが再度尋ねる。


 「あのー、そんなニート、ニート言わないでいただけるとう、うれしいです…。」


 ニートの声は段々と力が抜けていく。


 「しょがないじゃない。ニートはニートなんだから。」


 「いやでもさ…。」


 はぁー


 母さんがため息をつく。そしてそれから、言葉を発する。


 「そんなにニートニート言われたくないの?」


 「それはな…。」


 「なら、脱ニートできるように頑張ったらいいじゃない。」


 たしかに…。


 母さんがまともなことを口にしている。


 そして、母さんの声に対する父さんの返事は…


 「………」


 無言だった。


 お、おいっ!それはどういうことだよっ!前の頑張るって話、どこに言ったんだよっ!!!


 こうして、俺たちは本題に入っていくのだった。

入ります



明日は5時と17時にセットしたんで、よろしくです

あと、

母さんのダイエットの話は「ダイエット宣言」で

父さんの頑張るは「宴会と」〜「翌朝と」で出てきます

ただ、宴会は文章以前に読みにくいかもです

次に活かせるように頑張るんで…

という感じで、気になる方は良かったら

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