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転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?!  作者: 極楽とんぼ
団塊ジュニア世代の大移動

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山(?)歩き

 私たちはリュックに汗拭きタオルと飲み物及びエネルギー補給用の飴を数個持ち、残りの着替えや追加のスポドリは私の亜空間収納に入れて、秦野駅に到着した。


 昨日は朝から雨で、午後に雨が止んでも曇りがちだったが、今日は多少は雲があるものの晴れている。

 まあ、ハイキングコースは水を含んでグチャグチャな可能性があるが。

 一応、泥が跳ねても大丈夫なようにハイカットなハイキングブーツを履いていて、帰りに履けるスニーカーも亜空間収納に入れてある。

 私は何故か濡れた地面を歩くとやたらとズボンに泥や水が跳ねるので、ズボンの替えも。

 同じ場所を同時に歩いても、碧はおろか他の大学の友人でも私みたいにズボンがドロドロにならないんだよねぇ。

 あれは本当に不思議。

 前世では風の魔術師の魔法陣を使った跳ね避け魔道具を常用していたのだが。残念ながら、今世ではそんな便利な物はない。

 ワンチャン便利な水(出来れば泥も)除け魔法陣があったら碧パパか翔君にでも魔法陣をパクり複製して貰って、聖域の雑草を動力源にした簡易魔道具を作れたかもなのだが、そんな魔法陣も売ってなかった。


 地球の退魔師は、前世の魔導師の様に魔力を込めて集中することで魔法陣を創造する慣習がないらしいからね。

 それでもある程度の数の魔法陣はあるんだが。

 ある意味、どうやっても作ったのか不思議だ。手当たり次第に魔法陣を試して起動するのを子孫へ引き継いでいるんかね?


 まあ、それはさておき。

 電車から降りて秦野駅の改札を出たら、お土産を売っている店があった。

 ネットで見かけた情報では鶴巻温泉の駅に土産屋があるとは書いてなかったが……流石にハイキングの出だしでお土産を買う気は起きないからなぁ。

 まあ、今日は単に景色と温泉を楽しみにきたのだ。

 日帰りだし、お土産なんてなくて良いよね!


「こっちだね〜」

 碧が駅で見つけたらしきパンフレットの地図を広げてさっさと歩き始めた。

 おお??

 いつの間にパンフレットなんてゲットしたんだろ?

 一緒に歩いていたのに、気付かなかった。


 どうも私って周囲の物に対する注意が足りないんだよねぇ。


 あまりキョロキョロして周囲に興味を持っていると、ついつい周囲の人の思念までキャッチしちゃうから、周囲へ注意を払わない癖がついているのかも。

 目で見るだけなら問題ないんだけど、周囲へオープンになって興味を持っていると色々と受信してしまうのだ。


 しっかり自分の能力をシールドしてればそれで大丈夫なんだけど、周囲に興味を感じない方が楽だし早いので、ついそっちに流れがちになるんだよねぇ。


 まあ、それはさておき。

 慌ててさっさと進んでいる碧の後を追いかける。


 駅を出てすぐは比較的平らだったが、20分弱で公園の入り口に着いた。

「なんかこう……『公園』って語弊がない??」

 山だよね、これ。

 まあ、碧からしたら丘って程度かもだが。

 なんか、か・な・り!!!急な登り道なんだけど〜。


「大丈夫、最初のきつい部分を1キロぐらい登ったら、あとはゆったりした下り坂みたいだから!」

 碧が元気に断言してくれた。

 どうやらハイキングルートの高低差までしっかりチェックしてあるらしい。


「上に着いたら、一旦休ませてね」

 途中で足を止めたら却って進めなくなりそうな気がしないでもないので、頑張って上まで行ってから休憩だ!!


 ハイキングコースに本格的に入る前から休憩の事を考えている様じゃあ、ハイキングなんてしない方が良いのかもという気もするが。でも、前回の昇級テストの時みたいに仕事で山道を歩く羽目になる可能性は高いのだ。

 諏訪で山歩きの練習をしようとも思っていたんだし、ここは頑張らねば。

 ……ここまで来て、やっぱ無しなんて言えないし。


 明日の筋肉痛は碧に治して貰うけど。


 と言う事で、はぁはぁ必死に呼吸をしながら山道を登る。

 で。確かに最初の急な部分をなんとか終えたら、山頂っぽい場所に出て、一気に道がなだらかになった。


 もっと最初もなだらかなルートにしてくれれば良いのに。

 まあ、そうすると歩く距離と時間が伸びて、来る人がぐっと減るのかも。

 やっぱ2時間半前後って言うのは手頃なハイキングコースだよね。

 これが3時間とか4時間と言われると、幾ら道がなだらかでも行くのを躊躇する。

 鶴巻温泉側からスタートしてなだらかに登り、急な坂を降りる形の方が楽かもだけど、ハイキングの後に温泉でゆったりしたいと思うとどうしても秦野からになるんだろうなぁ。

 探せば秦野にも温泉はあるかもだが、名前からして『鶴巻温泉』の方が良い湯がありそうだよね。


 やっとの思いで辿り着いた山の天辺付近では、良い感じに桜が咲いていた。

 まだ5分咲きって感じで桜吹雪は無いけど、十分綺麗だ。

 車がないし、空気が澄んでるしでやっぱ都会より良い。


「綺麗だね〜。

 秋とかの紅葉の季節にまた来ても良いかもね」

 周囲を見回しながら碧が言った。


「確かに。

 ただ、最近は秋がいつなのか、分かりにくいけど」

 9月になっても真夏日が続くからねぇ。

 こう言う山が紅葉するのはいつなんだろ?

 まあ、自治体の観光サイトを確認していればブログか何かにアップしてくれるかな?


「じゃあ、降りようか!」

 碧が元気に歩き始める。

 まだ時間的には半分ぐらいなのだが既にかなり草臥れたんだけど、後半は楽……な筈?


 そうだ、どこかでアイスを食べながら休憩を取るのも良いよね。






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― 新着の感想 ―
桜の盛りは短いですね うちの辺りはもう葉桜に成り始めてます
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