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転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?!  作者: 極楽とんぼ
呪われてる(?)一族

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合意形成を待つ間

 結界のお陰か、聖域の中は外より少し暖かい(夏は涼しい)。まあそれでも流石に3月初めとは言え、まだ冬の間に刈りとった部分は新しい草が生えてはいなかった。

 幸いにも聖域がそれなりに広いお陰で、枯れた草が残っている部分はまだあるが。

 考えてみたら、冬の間に使える草の量が足りないせいで、サブスク契約している相手全部にちゃんと商品を届けられないなんて事になると問題だ。

 しっかり売り上げ傾向に基づいて、夏の間に多めに草を刈って保管しておかないとヤバいかも。


 今日はまだ草が残っていた部分を白龍さまがウィンドカッターもどきでスパッと刈り取り、それを毎度お馴染みタヌコ(狸霊)コン吉(狐霊)ソラ(鳥霊)ヒコ(鹿霊)に手伝って貰いつつ集めた。

 タロウは熊霊なせいか、聖域近くで軽く喚び掛けた際に出てこなかった。浮遊霊になっても冬眠するのかね?

 まあ、乾燥して比較的軽い枯草を集めるのは4体霊がいれば何とかなったので、態々正式には召喚せずに済ませたが。


 コートもジャケットも脱ぎ、長袖のシャツも前のボタンを外してそれでも汗をかきながら段ボールに詰めた雑草を頑張って車に積もうと聖域を出たら、碧の携帯が鳴った。

 あれ?

 もしかして、聖域内だと携帯の電波が届かない?

 何度か掛け直していたんだとしたら悪いな。

 後でちょっと確認しようなんて思いつつ碧の側に寄って、耳をそばだてる。


「藤山です」

『曽根大輝です。

 結局、父がどうしても再交渉してみたいとのことなので、明日の朝に来ていただけますか?』

 電話の向こうから大輝氏の声が聞こえてきた。

 へぇぇ。

 一族で合意形成できたんだ?

 まあ、旧家だと当主の権限が強い事が多いからね。

 しかも一族の長老っぽい立場に見える奈緒子さんも味方だったしね。


「了解しました。

 ちなみに先日お話ししたように、何を交渉内容、及びたとえ失敗して相手の存在の怒りを買って曽根家の命運が絶える事になろうとも、私たちに責任は問わないと明記した書類の準備をお願いしますね」

 碧があっさりと告げる。


 流石に全員が死んだら妻とか母親とかから怨まれるのは確実だけど、少なくとも過失致死だ!なんて訴えられることはない様にしたい。

 訴えるにしてもどこに訴えるのか、疑問はあるが。


 という事で。

 ヒーヒー言いながら残りの段ボールを積み込み、霊泉でぐでっと休んでから藤山家に戻って源之助と遊んだ。

「来月からこっちに来るの?」

 碧ママが尋ねてきた。


「まあ、月のうちの1週間ぐらいだけどね〜。

 来月はちょっと生活基盤を整えるために少し長めに居るかもだけど」

 碧が応じる。


 結局、今年はアイピローやクッションは月初に全部送り出す形にする事にした。

 前月末までに申し込み、カードなり振込なりの決済が通っていた相手に向かって月の最初の1週間以内に発送って形。

 ある意味、月末締めの一つだよね、これも。

 月の初めが前受金たっぷりで始まる訳だけど。


 一応会員制のサイトは既に起動し始めて、柳原税理士事務所の皆さんは会員登録を今月中に終わらせて支払いもよろしく〜と言ってある。

 個人契約でも法人契約でもいいけど、一人一個ずつのルールは変えないからねと通告してあるし、会員として申し込む際に了承しなければ手続きを終了できないようにしてある。

 名義貸し状態になっていそうだな〜と思う紹介された人も居るんだけど、まあ初期の会員一人につき2人までは紹介できる形にしたので、紹介した相手が同居している家族なのか、名義貸ししている親戚なのかは調べていない。


 ねずみ算式に客が増えても困るので、紹介された人が来年になったら別の新しい誰かを紹介できるかは、販売数の様子を見て知らせるという事になっている。

 何と言っても製造者は実質私と碧の二人だけだからね。

 ある程度は慣れてくるだろうが、作れる数には限りがある。

 それこそスタンプ式に魔法陣を大量生産出来るようにでもならない限り、数を熟すのは厳しい。

 ……一度、スタンプを掘ってもらおうかな?

 いや、3Dプリンターを使わせてもらえる工房とかで、自分でスタンプを作った方が情報漏洩対策的には安全かな。

 魔法陣を印刷するのは絶対に無理だと思うが、大きめなスタンプに墨を塗って魔力を込め、ぺたんとやるのだったら魔法陣として機能する、かも?


 前世でも魔道具の魔法陣は大量生産出来ていなかったから、スタンプなんて言う比較的簡単な手段では何か問題があると思うんだが。

 でも前世は3Dプリンターなんて無かったからね。

 手彫りのスタンプで魔法陣を掘って作るんだったら、手書きで魔法陣を書いた方が効率的と言う感じだった。魔道具だってそこまで大量に同じ物が売れた訳じゃないから、スタンプを一個彫ればそれで問題解決では無かったからね〜。

 その点、私らはアイピローとクッションやお守りに使う魔法陣が決まっている。

 試してみて、お手軽に出来るようになったら嬉しいしメリットは大きい。

 東京に戻ったら3Dプリンターを使わしてくれる工房を探してみよう。


 それはさておき。

 曽根家だ。

 上手くいくのかね〜?


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冬眠する動物は霊になっても冬眠する? ひょっとしたら永眠してしまったのでは
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