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転生しても、現代社会じゃ魔法は要らない子?!  作者: 極楽とんぼ
呪われてる(?)一族

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獅子身中の虫?

「今回の依頼ってさ、なんか最初の遠藤氏からの電話では呪い想定な話だったけど、曽根家の人たちは上位的な存在との契約だって分かっていたっぽいよね?

 遠藤氏が敢えて私たちが誤解するような言い方をしたのかな?」

 碧が入ることになる部屋の冷蔵庫置き場と食器棚置き場のサイズを測りながら碧に尋ねる。


 少なくとも、『呪い解除の依頼が残っている』って言い方は曽根大輝の言動とは合わない。


「多分曽根奈緒子とか大輝さんの妻の女性とか、過去の依頼をしてきた嫁や婿の人は呪いって言ったんだと思う。

 本家の人間は呪いじゃないから解除は不要、今後は万が一状況が変わって本家の人間が依頼をしてこない限り、依頼を受けるなって通達したんだろうけど。

 今回はその本家の当主が依頼してきたから、依頼主の言葉通りに伝えてきたんじゃない?

 流石に自分達の成功を齎している存在と再交渉したいから特級術師を寄越せとは言わなかっただろうし」

 碧がメジャーの数字を確認して、携帯にメモを取りながら応じる。


「あ〜。神様かも知れない存在と、寿命を対価に何か契約しているって話は依頼主側としても広めたくないだろうし、退魔協会としても推測していても守秘義務的に伝えられない内容だろうね、確かに」

 変な新興宗教の人間を引き寄せちゃったらヤバいだろうし、ライバル企業みたいのにバレてその神の力の素みたいのを破壊されても、退魔協会の責任問題となってしまって困るだろう。


 ただまあ、上位的存在が元は何処かの山や川の神として祀られていた存在だとしても、今じゃあ周囲の住民の信仰心よりは曽根家の命と無意識下の畏れがパワーの源なんじゃないかな。


 それこそ曽根家との契約解除になるとか、あの一族が少子化で数が激減でもしない限り、今更力が弱まることはなさそう。


 そう考えると、あの大輝氏の妻はライバル企業の送り込んだ獅子身中の虫かもね〜。子供も1人しか産んでないっぽいし。

 当主の迫り来る死への恐怖感をかき立て、奈緒子さんの息子への愛を煽り。一族の人間に契約変更を唆して解除に持ち込めないか、頑張っているのかも。

 まあ、あの奥さんは本気で大輝氏の事を大切に思っているっぽかったから、本人的には自分が獅子を殺す寄生虫だとは思っていないだろうけど。


「白龍さまは、曽根家が契約した相手が『人の平均寿命が伸びたから、渡す命をもう少し後にしてくれ』ってお願いを聞いてくれると思います?」

 今度はリビングの窓のサイズを測りながら碧が白龍さまに尋ねた。


『あの家の人間どもを観察するのに飽きていなければ、聞くかもの?

 ただし、今までよりは恩恵が弱まるじゃろうが』

 白龍さまがのほほんと宙に浮きながら答えた。


「あ、やっぱ50代ぐらいで残った寿命て人生五十年の時と今とでそんなに変わりませんか?」

 ある意味、人生五十年だったのが伸びたのって医療が発達して感染症にかかる人が減ったとか、塩分摂りすぎに気をつけるようになったとか、井戸を使わなくなった事でピロリ菌感染が減ったとか、肉をしっかり食べる様になってタンパク質とかもバランスよく摂取できる様になったとか、そう言うのが主な理由だろうからね。

 戦国時代や江戸時代にだって80歳どころか90歳まで生きた人間はいたのだ。


 数百年で人間のDNAが変わるとは思えない。つまり、人間は病気にならずに栄養状態がほどほど良ければ、元から100歳近くまで長生きする素養はあったのだ。

 単に生活環境や病気の治療が追いついていなかっただけで。

 そうなると、40代〜50代で命を刈り取って受け取った対価としての寿命のエネルギーって実は昔も今も、さして違いはないんじゃないかな。


 本人や周囲の『人生はまだまだなのに』と言う気持ちはグッと強くなっただろうけど。


「ま、再交渉する相手がどこに居るか本家の人間が分かって居るなら、声を掛けて聞いてみるだけは聞いても良いけどね。

 そのあとは交渉失敗してもこちらの責任じゃないからね〜」

 碧が窓の寸法をメモしながら言った。


「だね」

 3日待つと言う合意の際に、待った上で再交渉となって、相手が話を聞いてくれなくても、再交渉なんて生意気な!と相手の怒りを買って曽根家の人間が祟られても、私らには責任を問わないとする証書をもらってある。


 まあ、祟られてたら曽根家も私らに報復する余裕は無くなるだろうけど。


「そう言えば、この部屋に電子レンジと冷蔵庫を置くとなったら、代わりに私の部屋に何か置く?

 こっちの方が狭くなっちゃうじゃない」

 どうせ諏訪で過ごす時間は短いしと言う事で、電子レンジと冷蔵庫は碧の部屋に置いて私は必要に応じて使いに来る事になっているんだよね。

 お互いの部屋のスペアキーはお互いで持つ事になっているから自由に出入りできるし。


「う〜ん、取り敢えずは良いかな?」

 碧が応じた。


「そう言えばさっきネットで調べたら、節電タップ付きの凍結防止ヒーターを使えば水を出しっぱなしとか抜いたりしなくてもいいらしいね。

 私の部屋の水道管と碧の部屋の水道管って隣り合っているから、両方に巻いて温めるようにしようか?

 そっちが冷蔵庫分とか電気代を余分に払う事になるんだし」

 一部は快適生活ラボの事務所経費として費用計上して精算するけど、全部じゃあないからね。


「そうねぇ。

 そうする方が楽かも?

 今年はもう要らないだろうから、今度冬になったら試してみようか」

 碧が頷いた。


 やっぱ文明の利器は便利だよね〜。


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― 新着の感想 ―
成功していればいるほど寿命が近づいたら惜しくなりそうです
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