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童話

公園の妖精(童話 27)

作者: keikato
掲載日:2021/09/16

 ま夜中の公園。

 ポプラの木のてっぺんが、とつぜんカサカサ音をたててゆれました。

 風のせいではありません。

 枝の間から、小さな妖精が顔を出したのです。

 妖精はスルスルと地面におりました。

 この妖精は遊びが大好き。

 スベリ台、ブランコ、ジャングルジムと遊んでまわります。


 砂場で遊んでいるときでした。

――あれっ?

 赤いサンダルが砂の中から出てきました。

――あの子のものだな。

 妖精は夕方のことを思い出しました。はだしで泣いて帰った女の子がいたのです。

 と、そのとき。

「おい! そいつをよこすんだ」

 大きな犬が砂場にやってきました。

 ここらでは一番いじわるなノラ犬です。

 妖精はサンダルをかかえ、大いそぎでポプラの木にかけのぼりました。

「こらっ、そいつをよこさないか!」

「ダメだよ。キミのもんじゃないんだからね」

 妖精はまけずに言いかえしました。

 ノラ犬がとびかかります。

 でも、妖精のいる枝まではとどきません。

「くそー、おぼえてろよ」

 ノラ犬はあきらめて帰っていきました。

――そうだ!

 妖精は枝の先に行って、なにやらごそごそと始めたのでした。


 朝になりました。

「あった、あったよー」

 公園に子どもの声がひびきます。

 サンダルをなくした女の子です。

 今日はおかあさんといっしょでした。

「ねえ、とってー」

 女の子がポプラの木にかけよります。

 一番下の枝の先、そこに赤いサンダルがぶらさがっていたのです。

「だれかがひろって、わざわざ目立つようにしてくれたのね」

 おかあさんが枝からサンダルをはずしました。

 サンダルがもどって、女の子はとてもうれしそうです。

 それを見て、

――よかった、よかった。

 妖精もうれしくなったのでした。

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― 新着の感想 ―
[良い点] そうか、枝にかかってたのは妖精が・・!
[良い点] 優しい作品でとても可愛かったです(*´ー`*) 無くした物も笑顔も戻ってホッとしました。 心温まる素敵な作品を読ませていただき、有り難うございました! [一言] 枝などの高所に落とし物がか…
[一言] 諦めた無くし物が見つかるのは、様々な妖精さんのおかげかもしれませんね。 おまえだったのか、妖精さん。 と、するとバットエンドになってしまいますが……。
2021/11/02 18:39 退会済み
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