表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゼアプロディジー  作者: つんく
ー妖との戦いー
22/26

文化祭

すこしグロいかもしれません…(一応)

 部活に少し顔を出し、博物館へ通う生活が繰り返され、夏休みが終了した。


 この間、ほぼ全員が毎日博物館へ通っていた。それだけ見れば、なんて勉強熱心な学生なんだと思われる。



 「いってぇ…身体が…」



 「まこっち…」



 一気に夏休み前の朝に戻された感じがした。


 その日から始業式、通常授業なども始まっていったが、とくに妖は現れなかった。


 時間が空くだけ訓練できるが、それはあちらも同じだろう。100%今までの妖よりも強いはずだ。





 そうこうしているうちに、真たちの高校では文化祭の季節が近付いてきた。



 「文化祭の準備とかあるしな…訓練来にくくなるな」



 「うちの中学もそろそろあるよ! やっぱ同じくらいの時期なんだね」



 訓練の方はというと、なんとあの時からほとんど変わっていない。相変わらず刀は重い、弓矢は放たれていない、くないもうまく刺さらない…。



 「俺たち結構やってきたと思うんだが…。」



 (とおる)がぼそっと(つぶや)く。



 「…何がいけないんだろう…。」



 之が咄嗟(とっさ)に口を開く。



 「逆にさ、何か足りないとか? 武器を扱うのに必要な何かが出来てないとか…?」



 3人がうなずく。



 「たしかに…その考えはなかったな…。」



 4人は沈黙の中、考えを巡らせる。



 (刀は重くてうまく振れない…もっと筋力があればな…)



 (弓矢…いてぇし指怪我する…)



 (くないは投げれるけど…もっと強く正確に投げないと…)



 (新しい戦略…私ばかだから…)



なにか根本に原因がないのか、4人はそれから考えるようにしたのだった…。





 「うわー、、なんかみんなテンション高いなあ」



 校舎には、文化祭のスローガンが書かれた横断幕がぶら下がっている。


“絶体絶命”らしい。



 (だれだよこれ考えたの)



 意味は、要するにうちの文化祭スゴすぎてやべえっていう意味合いらしい。



 (この時期、不謹慎にもほどがあるぞ…)



 いつもの4人はテンション低めでスローガンを見ながら登校していった。





 「よーし! それでは文化祭、盛り上げていきましょう!!!」



 生徒たちが自分たちのクラスへと戻り、準備する。



 (文化祭ねぇ…)



 真は模擬店で焼きそばを大量生産する係だ。



 (これも訓練…!!)



 真は筋力向上の件も踏まえ、自らその地獄へ飛び込んだのだった。





 だんだんと人の数も増えてきた。昼時になると、真はフル回転で焼きそばを量産する。



 「うああああぁぁぁあああああ!!!」



 真の叫び声だけ聞くと、もはや何の店か分からない。



 「真、交代しようか…?」



 乙幡(おつはた)が、親友の苦しむ姿に心を痛め声をかける。



 「いや! 俺はピークを乗り切ってやる…!!」



 「お、おう…。じゃあピーク過ぎたら変わるってんなら?」



 「…分かった。そんときは頼むわ…」





 真はひたすらに焼きそばを炒めまくった。



 (し、死ぬ…)



 そして見事に、ピークのお昼時を越えた。



 「真! お疲れ! あとは任せろ!」



 「あ、ありがとうございます…」



 真は冷たいジュースを手渡され、それを手に持ちながら出店から出た。



 (す、すずしい…)



 店の向かいの少し離れた場所に腰掛け、ジュースを飲む。きっと前までの真であれば途中で交代してもらったかもしれない。



 (思ったより繁盛したなぁ…。)



 真は気付いていなかったが、かよや進、小野寺も買ってくれていたようだった。スマホにメッセージが届いていた事で気が付いた。



 (とりあえず、ちょっと…疲れたな…)



 だんだんとまぶたが重くなる。





 「おい、おい…? あれ、寝てるかも…。そうそう、こいつが…」



 誰かの声で真は目を開けた。少しだけだが眠っていたようだ。


 目の前には、部長、そして見知らぬ小学生の男の子と女の子が立っていた。



 「…ん? 部長…? どうしたんですが…?」



 小学生を気にしつつ、真は聞いてみた。



 「なんかな、お前に用があるらしいよこの子たち。何かは知らんけども」



 「ふーん…」



 言葉をもらしながら小学生を見ると、とても顔が似た男の子と女の子がこちらを見ている。


 男の子は表情を変えず、じっとこちらを見ている。女の子は、満面の笑みでこちらを見ている。



 「…あの、俺になにか用…?」



 「うん! あのね、もういい加減にして欲しいんだよね!」



 「…え…?」



 「これ以上、私たちを苦しめないでよ…! お前らのせいなんだから…!」



 部長が困惑し、割って入る。



 「え、何、この子…。何なの…、…っ……!!」



 「!!!」



 その瞬間、女の子は部長の首をはね飛ばした。



 「うるせぇな…関係ねぇだろお前…」



 早すぎた。そして真の身体は疲労が溜まっていたこともあり、瞬時に反応できなかった。



 人通りもピークを過ぎており、文化祭のメインとなる場所からここは少し外れているため、まだだれも事態に気付いていない。



 たまたま開きっぱなしだったチャットに、真はとっさに現在地を送信した。



 首がはねられた部長の首から血が噴き出し、その場に崩れ落ちる。地面や壁に血しぶきがかかる。



 「っ…!」



 真は刀を発現させ、構える。ここ最近は本物の刀を振っていたからだろうか、以前は多少なりとも感じていた刀の重みがほとんどない。



 「…お姉ちゃん…」



 「おらぁあああぁああ!!!!」



 真はまず女の子を狙い、刀を振り下ろした。驚くほど軽く感じる刀は、今までよりも格段に早く振り下ろすことが出来た。



 「おー、なかなか早いね」



 (防がれた…!? これは…)



 女の子は今までの妖よりも薄く、幅の広い爪で真の刀を滑らせ、かわす。


 そしてそのまま突っ込んでくる。



 (…っ!!)



 真は再び刀を発現させ、身体に突き刺した。


 妖の爪が真の左肩に刺さる。



 「ってぇ…!!!」



 「…へぇ…反応は結構鋭いね…。うん…。肩切り落とせたと思ったけど、やっぱり普通の人間みたいにはいかないね…。」



 (くそ…やっぱり核じゃないと意味無いか…。)



 怪しげな目で真を覗きみる女の子。距離をとらなければ…。だが、爪が食い込んで離れない。



 (…!! もう1人いる…!!!!)



 もう1人男の子がいたことを忘れていた。



 (離れないと…!)



 そう思った瞬間、女の子の顔が殴られ、頭が吹き飛ばされた。



 「仲間から離れろ…」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ