表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゼアプロディジー  作者: つんく
ー妖との戦いー
21/26

強くなるということ

 その日から訓練の日々が始まった。



 「部活最近来てないけど…大丈夫か…?」



 「心配ありがとうございます…! ちょっと怪我が治らなくて…」



 「そうか、気をつけろよ…。」



 真は最近ずっとこの調子で部活を休み、学校終わりに博物館に通っていた。


 博物館というより、道場だ。



 「っすー。」



 「透、早いな…」



 「まあ、帰宅部なんで帰るのは早いんですよ。」



 「小野寺先輩は?」



 「生徒会らしくて、今日は遅いみたいです。」



 真たちは、ここに入るためのキーカードを受け取っていた。



 「んじゃ、始めるか…。」



 真は刀を手に取る。相変わらず重いくせに持ちやすい。





 訓練を始めてから1週間が経過した。幸い、この間に妖は現れていなかった。


 ただ、妖と戦っていないのだが、かよを除く3人の身体はかなりぼろぼろになっていた。



 「…がっ! キッつい…死ぬ…」



 「ほんと…それ……死ぬ…」



 「指が…」



 かよが心配そうに見てくる。


 身体は傷んでも再生するからか、ぼろぼろどころか常に新品だ。



 そこへ小野寺がやって来る。



 「今日はこのぐらいで休憩しようか。」



 この1週間、始めてここに来た時と変わらず同じことを繰り返していた。


 真は刀の素振り、之はくないを的に投げる。透は弓を引き、かよは新しい戦い方を模索していた。



 だが、誰一人として状況は変わらなかった。たかが1週間、されど1週間。ここまで身体をぼろぼろにしても変わらなかった。



 真は相変わらず刀に振り回され、之のくないは壁に少し刺さって床に落ちる。透に至ってはまだ矢を放ってすらいない。



 「どうすりゃいいんだよ…。」



 なにも進まない。その場で足踏みを繰り返すような感覚。


 小野寺は真の暗い顔を見て声をかける。



 「私だってここまでなるのに6年かかったからね。しかもそれだけかけても訓練終わりはへとへとだから。1週間でどうこうなるレベルじゃないよ。」



 「6年…ですか…。まあ、そうですよね。」



 焦る気持ちが4人を包む。ご先祖さまのために死んでたまるか…俺たちが終わらせる…。それだけが彼らを動かしていた…。





 「みんな、またまた呼んですまないね。ここからはこまめに話し合いたいんだ…。」



 町のとある建物の一室に、4人の人影があった。



 「まあ、部屋から出るだけだし、全然構わないんですけどね」



 「見た目はこんなじゃが、それくらい造作もない…」



 「「なにか場違いな感じですが、こうして会えて光栄です。」」



 「あれー、どうしたのそんなに改まって。君たち双子は可愛らしく無邪気にね?笑」



 「そうもいかなくなって来たんだよね…?」



 「「ですね…。まさかあの女がやられるとは…と思っております…。」」



 「しかも妖に帰化したんでしょ? その捨て身の攻めでやられたらね、ちょっとびびるよね、君たちなら。」



 「「…。」」



 「まあまあ、そこまで攻めてやらんでもよかろう…。主らが死ねば、我々が(かたき)をとる。ただそれだけのことよ…。」



 「「それはもちろん、あなた方が負ける姿は想像することもできません…、仇はとっていただけると信じております…。ただ、私たちも…これ以上あの血筋を残すわけにはいかないと心底思っております。」」



 「我々に次ぐ強さが認められた君たちなら、きっとどうにかできるさ…。信じてるよ…。次会う時、ここに能力者たちの首を置いて宴を開くか、君が来ないか、そのどちらか…。楽しみにしているね。」



 「「はい…。全力で…。」」



 双子がその場から姿を消す。



 「さーて、神童(プロディジー)がいなくなった今、6体の同胞がやられたな…。ここまでとは少しびっくりだね…。」



 「だなぁ…。しかも前回は不意をついたはずだったんだがね。」



 「君が目を付けてるのは誰だったっけ。」



 「ああ、御堂真(みどうまこと)ね。」



 「御堂…ねぇ…。直系だね。」



 「そいつの能力は何かの…?」



 「刀使いだよ。別に強くないね。単体でいけば瞬殺。」



 「なるほど。能力を分けたことによる弊害かな…。神童(プロディジー)は何を考えているんだろうね。」



 「能力者が死んだらどうなるのかな…」



 「未だかつておらんからのぉ。誰が初めをとるか、競走じゃの。」



 「直系はなにかあるかもしれない…。瞬殺できたとしても少し警戒しておこう。」



 「ああ…。そうだな。」


今回はとくにないですかね。


逆にここまでで聞きたいことなどあれば、コメント?かなにかで気軽にお聞きくださいませ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ