方針
学校で事件が起こった翌日、爪痕が残された学校では先生の死と生徒1人の失踪が伝えられた。
「真、之、昨日…、ごめんね。無事でよかった。」
「いいよ。かよは体調どう? この前は顔色悪くて大丈夫かなって思ってたんだけど。」
「落ち着いたよ。でもやっぱり、受けるダメージ大きいと回復に使う体力がものすごいみたい。」
「そうか…かよは俺らとレベルが違うからな…。気をつけよう…。」
人が死んでしまったのは事実だが、それを忘れようとしているのか、1日はいつも通り過ぎていった。
「んじゃ、俺ん家で集まっておしゃべりするか。」
真は、之、かよ、そして新しく出会った透の3人と家で喋ることにした。
その目的は情報の共有、お互いを知っておくことだ。
「ただいまー」
「「「お邪魔しまーす。」」」
先に帰宅していた進が皆を見て驚く。
「とりあえず俺の部屋。こっちな。」
4人は部屋に入っていった。
部屋に漂う合コン感…。いや、違う。
「じゃあ、とりあえずかよに紹介するよ。こちらが前話した透ね。遠距離狙撃タイプ。」
「なにその紹介…笑。まあ、そんな感じ。新透っていいます。」
「で、こっちがかよで、死なない女。」
「まこっち…。洋野かよです。死にません。はい。」
「で、こちらが之。刃物投げたり刺したりします。」
「…。中瀬之です。じゃあ、このまこっちは、刃物振り回してよく怪我します。」
「之ちゃんやるじゃん…笑。俺は御堂真っていいます。紹介も済んだし、状況整理しよっか。」
「そだね。とりあえず今の時点で5体倒したね。え、半分…?あと半分で終わりじゃん…!」
透を除き、3人が盛り上がる。透がそれを見て口を開いた。
「ていうか、君たち凄いね。」
「だろー? 俺たちすごいよな笑」
「うん。ほんとならずっと引きこもって生活したかったよ…。」
透はため息混じりに呟いた。
「じゃあなんで助けに来てくれたの…?」
之の問いかけに少し間を置き、透が話し始めた。
「だってさ…。落ち着いてさ…、ゲームしたいじゃん…。」
予想とは違ったまさかの答えに、3人は笑いをこらえた。
「そ、そうだよな…?笑」
「だって俺ん家学校のすぐ近くだから、この前はほんとに落ち着いてゲームできなかったんだよ。遠視しようとしなくてもわかるからさ…。」
之は気付いた。
「え、透の家って学校の近くなの…? なら今日集まるのも透の部屋でよかったじゃん!」
「いや、お前、引きこもりなめんなよ?? 部屋とか俺のためにあって他の人のことなんか考えてねえからな??」
「あ…。そゆこと…。」
3人は察した。しばしの気まずい沈黙が訪れる。
すると部屋を誰かがノックした。
「はーい。」
「失礼しまーす。」
進だ。適当におやつと飲み物を4人分持ってきた。
「さんきゅー!」
「いえいえ。今回は僕関係ないからね…。4人でちゃんと作戦とか考えなよ?」
「任せとけって!」
進は4人に気を遣い、部屋を後にした。
進は自室へ入ると教科書を開き、授業の復習を始める。
「よーし、次の日定期テストでも学年10番以内入るぞ…!!」
進はとても真面目で勤勉な次男だ。
幼少期は自分に兄のような能力がないことに劣等感を抱き、塞ぎ込むことが多かった。
そんな進が唯一得意だったのが勉強だった。
頭の回転も優れており、暗記科目も一度読めばだいたい覚えられる、そのくらい有能な人間だった。
そんな真面目な空間の一方で、真の部屋では…
「これうまっ!」
「あー!ちょっと私の分…!」
「ご、ごめん…。」
「之、私の半分食べる…?」
「かよー、ありがとうー!! こんな奴ら仲間じゃないわ。」
「おいおい!お菓子くらいで仲間割れとかやめろ笑」
いつの間にやら菓子パが開催され、本来の目的は達成されてはいたがそれ以上深まることはなかった…。
同じころ、町のどこかにて…。
「半分やられたの…? なめてたわけじゃないんだけど、これだけ時期空けてもそうなっちゃうのか。意外と手強い…?」
「そこまで恐れんでもよいわ。あんな下っ端の同胞、ただの敵戦力の偵察に過ぎんわ。もし主らも狩られたら直々に出にゃならだろうが、そこまで来てくれねばつまらぬ。」
「まあ、そうだね。真っていう刀使いを僕は認識してるんだけど、正直弱いね。勢いと他の仲間に頼ってる。だけど信頼は厚い。彼をまず討つべきだね。」
「誰がその坊ちゃんを消すかってことだね。小っこいの! 私に残しといてよ?」
「それって狩られろってこと? ふざけないでよ。私たちが討つ。」
「みんな、とりあえずこうして久しぶりに顔を見れてよかった。半分いないけどね。戦いを仕掛けてまだ戦火はないけれど、神童の能力が分散していることが確定した。」
他の4体の妖が彼の話を真剣に聞いている。
「つまり、神童がいない、さらに同義の強さを持っていない。我々に勝機があるということだ。終わらせよう、我々の悲願を成し遂げて。」
「「「「おう!!」」」」
妖達の士気が高まる。
残り5体…。
読んでいただき、ありがとうございました。
今回はブレイクって感じの内容です。
そして、初めて妖サイドの会話が出てきました。
互いに士気を高める人、妖!
今後の戦い注目です!




