表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
17/41

やれやれ……

 タツは自分の目を疑った。明蘭が自分に背を向け立っているのだ。

 ダリアの足は、彼女の目の前で止まっている。

「メイの執事をいじめないで」

 叫ぶ明蘭。ダリアは次の構えに移りながら言い返した。

「危ない、どくんだ」

「嫌だ」

 お互いに睨み合う。が、ダリアは溜め息をした後構えを解いた。

「タツ、腐りきったな。だが、次は嫌でも闘ってもらう」

 彼はそう言い残し、苦い表情をして去っていってしまった。数人の男が彼の後へ続く。

 明蘭はタツの前で立ったまま固まっていた。

「お、おい……」

 タツが声をかけると、彼女は事が切れたのか、ふっ……と倒れてしまった。慌ててその身体を支えたタツは、そのまま彼女を抱きかかえて表へ出た。

 彼は駐車場へ向かう途中に、普通のビジネスホテルを見つけた。

「まぁ、いいか……」

 そう呟き、彼は入っていく。

 手続きを済ませ、受付のホテリエに協力してもらって明蘭を部屋に運んだ。

 ベッドに寝かされた彼女は、微かな寝息をスースー立てている。見たところ、怪我は何処にもない。

「黙っていてくれれば、ちょっとは可愛いのにな……」

 そう言いながら彼女の頬を指で撫でた。柔らかく、赤子のような滑らかな肌触りに、タツは思わず唾を飲む。

「……きっと疲れてるんだ」

 彼は自分に言い聞かせ、床に座り込んだままベッドに突っ伏して眠りについた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ