第一章 帰省
はじめまして、夏雪と申します。
小説を書くのは初めてなのでよろしくお願い致します。
改行、濁点など多々間違えなどありますがお許し下さいませ。
更新頻度も人気が出たら上がるかもしれません‼
皆様よろしくお願い致します‼
俺は大沢大地30歳。
ある夏の日、俺は田舎である長野県に帰省した。
都会の夏は暑く、動かなくてもダラダラ垂れてくる嫌な汗。
気温はあまりかわらないけど、湿気がないぶん都会よりも田舎の方が遥かにましだ。
東京から新幹線で1時間20分となかなか近いが、金が無い俺は勿論高速バスできた。
高速バスを降りて田んぼばかりで何も無い道を家に向かって歩く。
東京なら最寄り駅が遠くても徒歩20分、しかし田舎だと長い道のりでバス停からひたすら歩いて1時間。
暑い、暑すぎる。
田んぼ道に大きな橋がかっている、そのは橋を越えた辺りに古い家があった。
あれ?何か一瞬大事な事が頭をかすめる。
だが、直ぐ思い出せないって言う事は大したことじゃないなと微かに笑うとまた、歩き出した。
家に帰り、親に会って軽く挨拶すると、晩飯まで部屋でゴロゴロしている。
困った。やる事が無い。
飯まで腹ごなしに散歩でもするかなと親父のサンダルを借りて近所に散歩にでる。
ボーっと昔の事を考えながら近くのグラウンドで野球チップスのオマケのプロ野球のカードを友達と交換したなとか、ゲームのカセットを貸し借りしたなとか思い出していた。
気がつくと、大きな橋の手前まで来ていた。
こんなところまで来るなんてどれだけ暇なんだと苦笑いして、踵を返して家に戻ろうとした時、家に帰る前に見た一軒家が見えた。
その瞬間先ほどの記憶のフラッシュバックが断片的に現れた。
金髪の女の子、ボール、犬。
あれ?なんだ?何か大切な約束?だったような?
ダメだ思い出せない。
固まっていると、母親からスマホに電話「大地!ご飯できたから帰ってきな!」
直ぐに戻ると伝え電話を切ると急いで家に帰った。
夕飯を食べながら、母親に橋の近くの家について聞いてみた。
大地「お母さん橋の近くの古い家しってる?」
母「橋?ああっ、かたかい川の近くの一軒家?」
大地「ああ、それそれ!」
母「しってるよ?上條さんの家ね。何?何かあったの?」
大地「いや、なんかさっき散歩であの橋の方まで行ってきたんだけど、昔あの家に金髪の女の子いた?」
母「ああ、いたいた!エマちゃんね。なんか、イギリスだかどっかから親戚の家に遊びに来たとかなんとか。」
あ、エマちゃんだ!そうだエマちゃんだ!やっと思い出した。
不思議なもので一つのピースを見つけると記憶のパズルは簡単に繋がるものだ。
金髪ポニーテール、青い瞳、白い肌、いつも日傘をさしていた事も思い出した。
母「大地。アイス食べるかい?」
大地「え?ああっ、いきなり話題飛んだね」俺は笑いながら箸を置いた。
母は話をいきなり変える人なのを思い出した。
夕食のあと布団の上に寝ころがると、エマちゃんの事を思い出した。
イギリスかぁ。10歳くらいだから約20年前か。
メチャクチャ可愛かった気がする。勿論思い出補正で美化しまくりだろうけど、会うたびにドキドキして顔をチラ見しか出来なかったなと思うと、あれが俺の初恋だったのかもしれない。
昔の事を思い出しニヤニヤしながらも、旅の疲れでウトウトし出し寝てしまった。
その日、夢を見た。エマちゃんの夢を。