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満月の微笑む夜に

作者:島山 平
 十二年前、大雨の降る満月の夜。土井祐介(どいゆうすけ)と平祥子(たいらしょうこ)は、中学の先輩の遺体を隠すという罪を犯した。彼の死因と共に、その事実をなかったことにするために。
 新人作家である楠農兵(くすのきのうへい)は、ふと立ち寄ったファミレスでそれを拾った。楠には宝の山とも感じられるようなプロットの書かれたノートを。楠はそれを元に小説を書き始め、自分の作家人生が順風満帆なものになっていくという自信を得ていた。楠の過去を示す内容が書かれた、奇妙なファンレターが届くまでは。
 長峰礼美(ながみねれみ)は、十二年前に失踪した弟を探し始めた。偶然読んだ小説『満月の微笑む夜に』の内容が、弟の失踪と関係していると確信したことが原因だった。
 楠は小説を書き続け、それが原因で二組の男女の運命が交差していく。小説の内容は、やはり十二年前の事件と類似していた。土井と祥子はそれに怯え、礼美は恋人である玉田和俊(たまだかずとし)と共に事件の真相を追った。それと並行して、祥子は夢に見る奇妙な場面に悩まされていた。狭い部屋の中で、赤ん坊の首を絞める場面に。それが原因で、楠は祥子のことを疎ましく感じていた。自らの過去に足を踏み入れようとする彼女を、できることなら消し去りたいと思いながら。連載が終盤に近づくにつれ、三つの運命が絡み始める。礼美と祥子は対峙し、過去の事件の真実が明かされていく。それぞれの思惑の先に、自らの過去の秘密が明かされるとは知らぬまま。
 満月は、彼らの秘めた想いの全てを見透かしていた。
第一章
2016/12/04 14:00
第二章
2016/12/04 14:03
第三章
2016/12/04 14:05
第四章
2016/12/04 14:08
第五章
2016/12/04 14:10
エピローグ
2016/12/04 14:12
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