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夜の散歩

作者: 福耳の犬

さあ、ぼちぼちクッキーの散歩に行くかな、、仕事からの帰りが遅いので愛犬とのスキンシップは深夜になってしまいます。

子供の頃は虫が大好きで、夜中によく虫採りに行きました。

田舎に住んでいた訳ではないので、クワガタを採りに行く場所はお寺や神社、そして戦国時代の城跡などでした。

昼間も遊ぶ場所は同じ。お墓の墓石で高々坊やをしたり秘密基地は大きなお墓の地下室でした。

そんな幼少期を過ごしていたので深夜の散歩も平気でした。

万が一事故に遭うといけないので、派手な黄色い服を羽織り出発しました。

その日の散歩コースは3年前におきた交通死亡事故現場を通り、緑地公園の小道に入りました。

すぐ横の池は子供の頃に入水自殺があった場所です。

公園内の砂利の小道を進むと竹やぶがあり、竹やぶの奥にはお墓がありました。

池と竹やぶの向こうで小道が一般道に突き当たりました。

あと少しで道に出る所で道路を車が走って来て、目の前を通りすぎる時に車から『うわ〜〜』と叫び声が聞こえてきました。

もしかして自分を幽霊と間違えた?想像したら凄く笑えます。

ワンコを連れて道路に出ると、車とは逆の方向に歩きだしました。

道はゆるくカーブしていて、カーブを曲がった辺りで車の音が聞こえてきました。

車は先ほどの場所で停まり、ざわざわと人が何人か降りてきた様です。

『絶対、さっきいたよな〜〜』『俺も見た。』『黄色い服がいたよなぁ〜』と話し声が聞こえてきました。

内心 私を見間違えたのに、、と笑いをこらえ、みんなに話すいいネタが出来たと喜んでいました。ただ次の声が聞こえてくるまでは、、、『おかしいなぁ〜黄色い服の方は兎も角、、血だらけの女は絶対見えたんだけどなぁ〜』、、、、え、、えぇー

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