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真冬の椿  作者: hamy
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一輪目

ツバキとあいつ(ふゆき)。その旅の行方に待っている物ものは……


神とか掟、という言葉が多数出てきます。それを鵜呑みにしている町民も多数出てきます。そのようなものを嫌悪している方はreturnを。

また少々年の差恋愛を匂わせる記述もございますので、苦手な方はご覚悟を。


ハッピーエンドもバッドエンドも保障出来ません。

どちらでもないかもしれないし、どちらもかもしれないし、はたまた完結するかどうかも怪しいのです。



そんな気まぐれな執筆者にお付き合いいただける方はどうぞ、この先へお進みください。

「枯れ木に花を」



 そうすること強要され、それを死ぬまで続ける。それが生まれた時から定まっていた、私の役目私の生きる意味。どうしちゃったの、ツバキ。そう自分に問いかけても首を振って答えることしかできない。物心ついたころには既にあんな生活だったし、疑問なんてもっとなかった、なのに


「おいツバキ、早くしろ」


……あんたが現れた、たったそれだけの出来ごとで私の人生はいとも簡単にめちゃくちゃになった。自分の前を私に合わせてゆっくり歩くあんたを軽く睨みながら、怒っているとはっきり分かる声色で言い返す。


「うっさい、分かってる」「手が止まってんだよ、馬鹿」

「馬鹿っていうやつが馬鹿なんだってさ」「いまお前、自分で馬鹿って言った」

「こっ、これは――」


ハハッとからかい気味に笑ったその顔が気に食わないったらありゃしない。口喧嘩でもなんでも、私はあんたにかなわない、それをまた確認して唇を軽く噛む。むかついたから思いっきり背中をつねってやろうと思ったら、案の定気づかれてよけられた。へらへらと笑いながら、倒れこんだ私に手を伸ばす奴の指をおもっきり引っ掻いてやったら思い通りにイテッと手を引っ込めてくれた。


「……っお前」「あーちょっと手がすべっちゃったー」

「芝居下手だな」「っな!!」

「俺ぐらいの役者になったら認めてやってもいいぞ?」「誰がお前みたいなペテン師になんて」

「可愛くないなぁ」「可愛くなくて結構」


ツン、とした態度でそっぽを向くと、拗ねたと言ってまた笑われた。むかつく、と声にださずに口だけを動かして言うと頭を軽く叩かれた。


「そんなんじゃ、こっから先2人でやっていけないだろ?」「そうさせたのはどこのどいつ!?」

「やだなぁ、君を偽りの神から救い出してあげたのは誰だい?」「頼んだ覚えはございません」

「じゃ、この化け物がうようよいる森においていってあげ「ついてくっ!」


素直じゃないな、と頭を軽く撫でられまたむくれる。かないっこないんだ、こいつには。出会ったあの日から、ずっと今までもこの先も。




全てはそう


あんたが私を"買った"、あの日から




……さて、いまだ完結はしておりません、この小説は。

この子たちがどうなるかは、作者自身も分かっておりません。


いつ書き終わるのか、それすら分かりませんが長い目で見てやってください。

なんせあなたは一話目を読み終えられたのですから。

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