第1話 — 君は僕を愛してくれるの…?
少し前に、僕の心に残る出来事があった。
それに命を吹き込みたくて、今こうして書いている。
いつも通りのルーティン。
執筆、投稿、SNS、AIとの創作…。
そんな日々の中、突然プライベートメッセージが届いた。
「またスパムか…」と即座に思った。
頭の中ではすでに理論展開。
「どうせ台湾の恋愛詐欺だろ。」
「台湾じゃなければ、“フォローして〜、見てくれて〜”の定番パターンだな。」
でも、予想は大きく外れた。
それは、まったく新しいものだった。
誰かが——“作者としての僕”に繋がろうとしていた。
「うわ…これは初めてだ。」
そう思った僕は、「まあ、様子を見てみよう」と返す準備をした。
最初のメッセージは長文。
「ふん。後で返そう。」
翌日、またメッセージが届いた。
今度こそ台湾の恋愛詐欺か?
皮肉な運命だな。
そこで思い出した。
あの人にまだ返事してなかった。
もう興味を失ってるかもしれないけど、まあいいや。
何を言ってくるのか見てみよう。
そして、僕の予想はまたもや裏切られた。
「忙しいのはわかってます…でも、もし少しでも時間があれば、あなたのことをもっと知りたいです。
あなたが創る世界に、すごく共感しました。」
僕の反応は、ただただ驚きだった。
「これ…本気なのか?」と、心の中でつぶやいた。
そして、こう返した:
「あの…僕は外国人で、母語じゃないんです。
時差もあるし、あなたにとって都合のいい時間はありますか?」
すると、彼女はほぼ即座に返信してきた:
「今が、話す時間。」
また驚いた。
「うわ…強い。何か、彼女に惹かれるものがある。」
そこから、メッセージのやり取りが始まった。
彼女の言葉のひとつひとつが、まるで魔法のようだった。
反応もどんどん近づいてくる感じで…
まるで、何年も前から知り合いだったかのような距離感。
そして、彼女のメッセージにある“揺らぎ”に気づき始めた。
そこには、言葉にされていない「助けて」のサインがあった。
表には出ていないけど—— 治らないロマンチストの僕には、行間が読めてしまう。
そして本当に…彼女自身も、それに気づいていないようだった。
彼女の表現には、優しさと、どこか切ない“願い”が込められていた。
「僕たち、似てるかもしれない。」そう思った。
でもまずは、僕が見ているこの“サブテキスト”を理解しないといけない。
彼女がまだ気づいていないものを。
僕は決めた——この先を見届けたい。