始まりの言葉
「ねぇ遊ぼうよ」
ずっとひとりぼっちだった私
ねぇ君はだれ?
「友達になろう!」
唐突だけれど
無防備な私だけれど
声をかけてもらえたのが嬉しくて
一緒に付いていきたくて
置いていかれたくなくて
絵だって小説だって
何だって造ってきた
君の好きなものは私も好きだった
反応をもらえるのが嬉しくて
ちょいとしたサービス精神を
……あいたた距離が近いよ
でもね
すごく楽しいんだ!
◆
君たちはそれぞれの道を行く
(私は……私は……)
胸になにかが詰まったとき
始まりの言葉を思い出す
(ねぇ遊ぼうよ!)
私の中の誰かがそう言っている気がする
きっとそれは間違いじゃない
何歳になっても
掛けてもらった言葉は忘れられない
「ねぇ遊ぼうよ!」
不器用な文字の羅列でも
見てくれる人がいる
それがとても嬉しいから
書き続けよう
やがて遊び心が画面から消えても
私は発していこう始まりの言葉を
「ねぇ遊ぼうよ!」
それは笑顔を呼ぶ魔法の呪文
あの子達は今頃何しているだろう。笑顔で生きていたら良いな。私に掛けてくれた言葉を忘れていないと良いな。




