プロローグ
今日もいつもと変わらないような社畜生活が始まる。
朝7時に起床し、身支度と朝食を済ませて8時に出勤。会社は徒歩15分くらいなので当然徒歩。
会社に着いたらあとは深夜までひたすら仕事仕事仕事、仕事が終わったら帰宅して夜ご飯(ほとんど夜食)を食べてお風呂に入って寝る。
これを大体2年ほど繰り返してきた。もう2年もつまらない生活を送っているのだという実感は心のどかか片隅で抱いているものの、両親に先立たれた俺は天涯孤独。
今までさみしい思いをしてきた人生だったので社畜生活も苦じゃないくらいだ。
別の会社にジョブチェンジするという選択肢は俺にはなかった。なぜなら、近年、経済状況が悪いので、どこの会社も空いていないからだ。
それなら仕事があるほうがまだましだろう。いずれいい生活が待っているのだと信じて一生懸命毎日を過ごした。
~深夜~
ふう。今日は比較的早くに仕事が終わった。
なので時間があるから自分がしたいことをできる。俺は生粋の読書っ子なので、いつか読もうと思っていた本を読もうかな、とウキウキしながら帰路を急いだ。
平日の深夜ということもあり真昼なら騒々しいこの辺りも空気が張り詰めたかのような静けさだ。
誰かが後ろから走ってくる足音がする。
後ろを見ると、猛スピードで走ってくる人が見えた。なんだか嫌な予感がする。
本能的に走り出したい気分になったが、抑える。俺は体力が絶望的に少ないからだ。杞憂だろうと前を向いて歩きだした。
足音が限界まで近づき、俺を追い越すと思った時、背中に鋭い痛みが走った。
「っ!?」
声にならない声がでる。
足音が遠ざかっていくのがきこえる。だが、あまりの背中の痛さに倒れこんでしまった俺は前を向くこともできなかった。
どれくらいの時間がたっただろうか。
意識がもうろうとしてきた。だが、背仮名の激しい痛みは治まらないどころかどんどん痛くなっていく。
そこでやっと俺は背中を刺されたのだと言うことを理解した。
だが、どんどん意識がなくなっていき・・・
俺は意識を失った。
はい。いろんな方々が投稿されている小説を読んで執筆魂をくすぐられ、執筆するか!と思い立ちました。
プロローグは物語の始まりなのであまり手に汗握る展開、という風にはなりませんが、今後も頑張って投稿していこうかなと思います。
ブックマークや星の評価などをして頂けるとモチベーションアップにつながるのでよろしくおねがいします。