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デート編

彰は祐一の教えを守りつつ

出会い系マッチングアプリで次々と色々な女性にアタックした


9割近くがあからさまな業者の中

スクリーニング(見極め)して、残りの1割

つまりは一般の素人女性とのやりとりに繋げる


素人っぽい女と繋がったとしても

それが必ず成果に繋がるとも限らない中…

彰はひたすらにアタックし続けた


そして…


「祐一さん、ついにやりました!」

「今週の金曜日にサシ飲みに行くアポ取りました!」


祐一

「おめでとう!」


「探すのには苦労しましたが

 根気よく続ければ出会えるもんなんですね!」


祐一

「そりゃ出会い確率ゼロならとっくに潰れてるしな」


初めての成果に彰のテンションは鰻登りの様子


しかし


彼の期待は、ほんの少しだけ崩れることになる


(1か月後)


祐一

「そういえば、サシ飲みデート楽しかったか?」


「それが…」


祐一

「盛り上がらなかったのか?」


「いえ!めっちゃ話し合う子で

 サシ飲み自体は楽しかったんですよ!」


祐一

「おお、良かったじゃないか」


「でも、楽しくて嫌われるのが怖くて

 チキっちゃって一線を越えられなかったんです…」

「そんな自分が情けなくて……」


祐一

「その子とは、その後どうなんだ?」


「あれから次のデートに誘おうとしてるんですけど、イマイチ反応が良くなくて…」


祐一

「ネットでの出会いの場合、1回目のデートが大事だからな

 その時の勢いで行かないと自然消滅しやすい」

「鉄は熱いうちに打てってことだ」


「あああああ、俺なさけねえええええ」


祐一

「安心しろ、失敗なんて誰もが経験する」

「その失敗から学んで1つずつ恋愛経験値を上げていけばいいんだ」


「失敗から…学ぶ……」


祐一

「出会い系で知り合った子と、恋愛関係の話しで失敗しても

リアルの人間関係には何一つ影響はないだろ?」


「まぁ…確かに…!」


祐一

「今回の反省点を、次は克服してみよう

 それでダメならまた接し方を変えてみよう」

「そうやって試行回数を増やして試行錯誤していくことで

 恋愛勇者としてのレベルが上がっていくんだ」


「そうですよね…出会い系は

あくまで経験値稼ぎの練習場、レベル上げの場所ですもんね!」


祐一

「失敗してもリスクが少ない最高の狩場だ」

「そこで女慣れしていけば、

 オフ会やリアルの場面での恋愛スキルも向上する」

「失敗は辛い事だが、今はどんどんアタックして失敗して改善しろ!」

「それが、熟練の恋愛勇者になるための修行だと思え!」


「わかりました、ここまで来たらもうとことん失敗しまくってやりますよ!」

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