54.進化します
誤字脱字報告ありがとうございます。
確かに初めは人に戻りたいと思っていた。
ただスライムも侮りがたい。
目が無いから何処を見ていても気付かれない。
ペット感覚なのか意外とみんなスライムに対して無防備だ。
うむ、スライム生活にもなれてきたから悪くないかも。
・・・ま、まぁ。スライムから脱したい脱したくないは今は置いておこう。
今は進化だ、進化。
「はい、これから進化します。」
進化するのをサクラさんと風に伝えたかったのだが、どういうが正しいのか分からなかったので勢いに任せていったら小学生の発表みたいになってしまった。
小学校を知らないサクラさんも風も何も感じてないと思うけど。
「そ、そうか。良いんじゃないか。」
「マスター、サスガデス。」
触手を手のように挙げて勢い良く言葉を発したからかサクラさんが若干引いている気がするが気にしない。
気にしたら負けだ。
風は口調がロボットみたいなのでいまいち内容が伝わってこない。
一応俺のことを褒めてくれていると思う。
「《進化》実行。」
体内にある魔力が体中を駆け巡り体を再構成してゆく。
5分も経たないうちに魔力は落ち着きを取り戻した。
進化完了だ。
さてさて、ステータスはどうなったかな。
ついでに風のステータスも確認しておこう
ステータス!
ステータス
名前 未設定
種族 ドエロ仙人スライム(M気質+変態)・・・命力と魔力の操作に長けた何者にもその頭の中の妄想を知ることができないスライムが至る種族の亜種。その変態性は何物にもマネできない。
魔力量 10000/6500
ランク A
スキル
触手 ビジアンヌの寵愛 ヤス 魔力操作 魔力感知 メタルウィップ 多重魔力吸引 強打 スライムドリル エッチな風魔法(ウィンドカッター弱 ウィンドボム弱 トルネード エアハンマー) あんでっと化 ケッカイ こうそく思考 変態 念話 多段螺豪突き バースト
命力感知・・・魔力と異なる力である命力を感知できる
裁縫魔法・・・裁縫スキルの上位スキルである。必要な素材にこの魔法を使うと様々な効果を持った衣服を作成できる。取得者の特性により変質し取得者の妄想により効果が高くなる。
仙術・・・命力を使って自身の強化や自然への干渉などさまざまなことができる。使い手により強くも弱くもなる。取得者の特性により変質し取得者の妄想により効果が高くなる。
名前 風
種族 アラクネクィーンアンデット
魔力量 4000/3500
ランク B
スキル
同族支配・・・自分より能力が低いアラクネ種を支配下における。
配下強化・・・配下の能力を強化する。
魔糸生成・・・魔力で強化された糸を作り出す
土魔法・・・土魔法が使える。
風魔法・・・風魔法が使える。
立体軌道・・・空間把握能力が向上し3次元の動きが補正される。
ロボット・・・ロボットのように主に付き従う。
魔力量がアップしてランクが一気にAランクになった。
そして遂にランクについていた?が消えた。
どういう意味だったのか分からんけど。
次に新しいスキル、命力感知に裁縫魔法に仙術となかなか充実したラインナップですね。
命力感知と裁縫魔法の優秀さは分かっていたが仙術も素晴らしい。
自分の強化に加えて自然への干渉ができるのは素晴らしい。
しかもどうやら仙術は魔力と命力を融合したエネルギーを使うみたいで俺が近いうちに練習しようと思っていたことが進化でアッサリできるようになってしまったのだ。
ラッキー。
新しいスキルが有用なだけに最後の一文が非常に引っかかる
――取得者の特性により変質し取得者の妄想により効果が高くなる。――ですってぇ!
俺の特性が変質者ってどういうことやねん!
『なにもそこまでは書いてないっす。ただ旦那のエロが限界突破してスキルそのものに影響を与えたようっすね。』
エロの限界突破ってどういう状況なのだろうか。
文言に意義を申し立てたいけど効果としては有用なんじゃないかとも思う。
どうもプラス補正はあるけどマイナスになる補正は無さそうだからな。
仙術も裁縫魔法も要練習かな。
次に風のステータス。
仙が完全な近接物理特化だったけど風は魔法特化の回避タイプかな。
戦力的には仙より低いけどアラクネクイーンだけあってアラクネを従えれるのは高ポイントだ。
これでまた自軍を強化できる。
それにアラクネもアラクネクイーンと似た性格をしているならオーク以上に優秀な兵になる。
自分で思考するのは苦手かもしれないがそれは仙や俺が指示をだして補えば良い。
それにアラクネは機動力もありそうなのでオークと組んで騎兵のようなこともできるかもしれない。
風には魔糸生成スキルがある。
これがあればほぼ無限に裁縫魔法用の素材が手に入るぞ。
俺が少し頑張れば全員の戦力アップが可能だ。
「風、魔糸生成で糸を作ってくれ。」
「ちょっと待ちな。まさかこんな森の中で衣服を作るわけじゃないよね。こんなとこで作っても荷物になるだけだよ。村に帰ってからにしな。」
確かにサクラさんの言う通りだな。
早くサクラさんや仙に俺の作った服を着て欲して他のことを考えてなかった。
となると俺が遣り残しているとこは一つだ。
『ドエロ仙人スライム(M気質+変態)の説明がほしいっす。』
知らん。
俺はどこかの島に住んでいる亀の甲羅を背負った爺さんじゃないんだ。
その上武術の達人でもない。
だから俺には関係ない。
そしてやるべきことはただ一つしかない。
「風、ちょっとそこで両手を広げてくれないか。」
「リョウカイデス。マスター。」
風はロボットのように表情を変えることなく両手を広げる。
ロボットスキルのせいか俺の命令に疑問すら持ってない。
美人の無表情って意外と怖いかもしれない。
そこは追々解決策を考えるとして今はもっと大事なことがある。
さぁ、風の天国を体験するのだ。
俺は新しく覚えた仙術で身体強化して風の胸部と言う名の天国へと飛びたった。
サクラさんが呆れた目をしているけど今は気にしてはいけない。
天国に飛びついた。
(ボフン)
・・・違う。
俺の記憶が正しければ仙の胸を体験したときはもっと柔らかくてフワっとしてるけど弾力があって包み込むような感触があった。
でも風の胸は巨乳なのに鉄の壁にぶつかったような感触しかしない。
風は俺の命令どおり両手を広げたままなので鉄の胸にぶつかるとそのまま俺は地面に落ちた。
天国から地獄に落ちた気分だ。
シクシク、何故だ。
『アラクネの上半身は外骨格で形作られているんっすよ。あんでっと化の時に再構成されてないっすから風の上半身も外骨格のままっすから硬いのは当然の結論っす。』
風が悪いわけではないが裏切られた気分だ。




