表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/61

40.謎解きは・・・

キラキラした目でこちらを見る仙を満足させるためには何が起こったのか解明しないといけない。

仙をガッカリさせるわけにはいかないのだ。

じゃないと何のためにコッソリ命力を操るコツを盗もうと思っているか分からない。

俺が危機的状況に陥っているからかこうそく思考スキルが仕事をしてくれている。

これなら思考する時間は十分にある。

ん?思考速度が速くなっているだけで時間が増えているわけじゃないからこの表現はおかしいのか?

いや確か時間とは相対的なものって聞いたことがある。

虫の一生は人間にしてみたら短いけど虫にとっては十分な時間だとかなんとかだったはず。

よく分からんけど。

つまり思考時間は十分にあるって表現は間違ってない。

余裕ができたせいで全く関係ないことに思考時間を割いてしまった。

よしまず問題を整理しよう。

キラキラした目でこちらを見る仙が満足するように褒めないといけない。

しかし間違いなく仙が大岩に一撃を与えてるのに大岩が砕けることも砕ける音も聞こえないのでなにがどうなったのか分からない。

大岩がどうなっているのか詳しく分かれば仙を褒めることができるはず。

では仙の後ろにある大岩を仙に分からないように調べるには仙に自分で動いてもらわないといけない。

ポン

ポン

ポン

チーン

俺の灰色の脳細胞を使えば簡単に答えがでた。

華麗なる解決編をとくと御覧入れよう。

「仙、命力を使った場合と使ってない場合の違いが分からないから命力を使わずに今度はアッチの大岩に同じように一撃を加えてくれ。」

ここで重要なのはさり気なく反対方向にある大岩を指定することだ。

そうすることで大岩を砕くためにこっちに背を向けることになるのでコッソリ調べることが出来る。

そんなあからさまなことをしたらバレるって?

大丈夫、仙は抜けていることが多分にあるから。

「命力がコントロール出来て浮かれていましたブ。ご主人様の真意を汲み取れないとはダメダメブ。」

俺の真意を汲み取られると俺の妄想じゃなくて考えがバレて困るから寧ろ汲み取らないでいてくれるほうが有り難い。

真意を汲み取られたら困るなんて仙に伝えるわけにはいかないけど。

「ダメだと思うならこれから頑張れば良いさ。さしあたっては命力を使わずあの大岩に一撃を加えて。」

「頑張るブ。そして最高の一撃を放つブ。」

仙は大岩の前に立つと先ほどと同じように右手を大きく振り上げた。

もちろん今回は命力を右手の纏っていない。

普通ならこのまま仙の動きに意識を集中するのが正しいのだが今回は別の目的がある。

仙よ。スマヌ。

こんな主人を許してくれ。

仙に心の中で謝罪してから仙が命力を込めた一撃を受けたのに何の変化もない大岩を魔力感知を使って観察するが特に異常は見られない。

分かってはいたよ。だって魔力感知って間の物があっても向こう側のことが分かるんだから。

次が本番だ。

触手を発動させてペタペタ大岩を触ってみるが大きな傷もなくタダの岩にしか思えない。

変化スキル(※変態スキルです)で触手を金属に変えてコンコンと叩いてみるが岩の中が空洞になっていることもない。

マンガやアニメみたいに浸透剄みたいなことをして中身だけ破壊したのかと予想してたんだけど違うみたいだ。

地面が割れたりもしてないから大岩を通り越して地面に衝撃が通ったわけでもない。

大岩を直接さわれば何が起きたか分かると思ったのに何も分からん。

仕事をするんだ俺の灰色の脳細胞!

『華麗なる解決編はどうなったっすか。オイラ早く知りたいっす。』

ウッサイ。

俺はヒゲが生えてないんだから灰色の脳細胞なんてないんだよ。

てか灰色の脳細胞って絶対変な病気になってるよ。

ヤスも案内人スキルなら俺に的確なアドバイスとか無いのかよ。

『業務範囲外っす。』

なんだその使えないカスタマーサポートみたいなセリフは。

「ヤアァァァァ!」

命力を使った一撃以上に気合の入った一撃を仙は繰り出そうとしている。

怒ったときだけじゃなくて叫び声のときも語尾にブが付かないんだ。

もしかして態とブって言ってるんだろうか。

よくよく考えてみると不自然に語尾がブになっていることがあったな。

タイムリミットが近づいているのに仙の語尾について考察している場合じゃない。

ヤスのディスりがないのは時間稼ぎを狙っていたのか!

お、おのれぇ~。

ダメだ。ここでヤスへの怒りで冷静さを失えばヤスの思い通りだ。

ヒ~、ヒ~、フ~。

(ドゥォォォォン)

仙が気合いの一撃にを放った。

大地が振動し、雨のようにコナゴナに砕けた大岩が降り注ぐ。

その上地面には小さなクレーターが出来た。

そうだよな。仙ほどの実力者が大岩に一撃を加えたら砕け散るよな。

ただここまでの惨事になるとは想像できなかったけどね。

・・・ギャー、何も解決してないのに時間切れになったじゃんか。

(パカ)

ん?パカ?

アー!!!

わ、わ、割れてますよ。

あの何も変化がなかった大岩が割れてます。

え?なに?つまり仙を手刀で岩を切ってたてこと。

しかも切り口が鋭すぎて今まで引っ付いて立ってことだよな。

そんなこと可能なのか。

目の前に実物があるから可能なんだろうけど。

「んなバカなぁ!!!」

「ヒィ、ゴメンなさいブ。」

俺の大声で自分が怒られたと勘違いした仙が謝っているが悪いがそれどころではない。

火急すみやかに寧ろこの瞬間に命力を使えるようにならないと俺の威厳が保てない。

なぜなら想定以上に仙が命力を扱えているからだ

だがサクラさんよりスムーズに命力を扱えない仙の使い方を見て方向性が見えた。

誤字脱字報告ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ