綴られず、語り継がれぬ物語
長年膠着状態にあった魔族と人類の戦争は、勇者の出現によって激化することとなった。
戦争が激化するということは、つまり大量の物資や人員が必要になるということで、その皺寄せは例えば辺境の農家等にも及んだ。
件の辺境の農家の息子であるクロシュは、徴兵令によってこの戦争に参加することを余儀無くされる。
武勇に優れるわけでも無ければ、魔法の才能に恵まれるわけでもない。しかし、彼は、彼等は必死に動乱の時代を生きていく。
これは、歴史書の行間である。
後の世に残ることもなければ、詩人に謳われることもない。勇者が華々しい活躍を見せる裏側で血や泥にまみれて戦い抜く。そんな者達の物語である。
戦争が激化するということは、つまり大量の物資や人員が必要になるということで、その皺寄せは例えば辺境の農家等にも及んだ。
件の辺境の農家の息子であるクロシュは、徴兵令によってこの戦争に参加することを余儀無くされる。
武勇に優れるわけでも無ければ、魔法の才能に恵まれるわけでもない。しかし、彼は、彼等は必死に動乱の時代を生きていく。
これは、歴史書の行間である。
後の世に残ることもなければ、詩人に謳われることもない。勇者が華々しい活躍を見せる裏側で血や泥にまみれて戦い抜く。そんな者達の物語である。
投じられた一石
2018/11/18 03:02