少年漫画ですが主人公がバグってます。
「俺の名前はやまだたろう、目標は甲子園で優勝する事よろしくな」
私が前世の記憶を思い出し、とある少年漫画の世界のモブに転生した事に気づいたのは、主人公である、星川輝君の自己紹介を聞いた時でした。
前世の子供時代に兄が買っていた週刊の少年雑誌に載っていた、野球と可愛いヒロインとラッキースケベ…な漫画。
クラスを見回すと、居ました居ました。ヒロインのユキナちゃんに、ユキナちゃんの親友兼ライバル役のミズホちゃん。
サラサラストレートのセミロングがユキナちゃんで、ミズホちゃんはサラサラストレートのロングヘア。高校生なのにモデル体型、男の子の妄想を具体化したような…ありがちですね。
私の名前は、鈴木鈴子と言います。
寸胴・眼鏡女子のクラス委員キャラですね。
一応、名前が出てくるモブでした、名前が出たのは本当に最後の方ですけど。
これも少年漫画のモブにありがちな展開ですね。
少年漫画のあらすじは、弱小野球部に入った主人公が、色々と悲惨なしごきにあいながらも強くなり、合間にラッキースケベを挟みつつ、甲子園目指して頑張るという…そんなお話でした。
合間に、ラッキースケベなんかとんと縁がなかった筈のモブ(私)の妊娠・結婚騒動があったり、お相手の野球部員のモブ男子が責任取って学校辞めて働いて事故にあって非業の死を遂げたり、戦力を無くした野球部に転校生の凄腕ホームラン製造君がやってきたり
最後にでっぷり太ったモブの私が、肝っ玉母ちゃんになっていたり等…
あーあ、私のバラ色の高校生活は終わった…とため息が止まりません。
「星川、堂々と名前を偽るんじゃない」
「おれはやまだたろうだ!星川輝なんて軟派な名前は捨てたんだ!俺が来たからにはこの学校の弱小野球部を3年で甲子園優勝狙えるチームにする!」
「なんか、どこかで聞いたことあるセリフが出たんだが…」
「星川、うちの学校は進学校なんだが…」
とりあえず、ここは少年漫画の世界みたいなんですが…めっちゃ主人公がバグってます。