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濁音を1回も使わないで600字の詩を書いてみました。

作者: のぶ

白金の音韻を、いまも、しっているその夢の光の間に、朝は遠い。

世界の中心に、あかるくきれいな花は凛と咲いていた。

その咲き方はいつか散ることを、花もわかっていたと想定される。


期待された英雄の鐘の音よ。

民衆は司祭のもとにあつまった。

ひとつの作品、ひとつの輪、ひとつの夢を、今も。

虚構を叶えた日、彼もまた世界のもとに生きて、生きて、生きたことを。


ね、マリアクララの花嫁さん。


結婚前に言いたいことはありますか?


二人は、

白い歌に聴こえた。

赤い夢に見えた

そして、

琴の音を無視することなんて、ルネサンスの赤い秋を思い起こさせる。


世界は若く、そして愛された法の聖書を片手に持ち、そして執拗に繰り返される鐘の音。

不可能を可能にした彼はもはや夢の中にしかいない人に思えてならなかった。


彼は彼

彼は彼


われわれは神の子として生まれたことを、みな、知っている。


彼の結婚の日、アクイナス神父は二人を祝福された。


聖なる父と聖なる母

暖かい家庭を作られることを。

神はお祈りしています。


アクイナス神父には家庭はなかった。神父としての規定から家庭を作ることを許されなかった。


神の友に仕えるアクイナス神父の教会のミサのさなか、彼は倒れた。死者となって、家庭を作ることはもはや不可能になった。


ああ、アクイナス神父の祈りは間に合わなかった。


世界を離れた彼を見守るアクイナス神父は彼に祈りを与えた。


おかえりなさい。


その、コエ、声を、今も、彼は待っている。


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