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プロローグ
・・・例えばの話。
例えばの話だよ?
明日世界が滅亡するとして、
自分が世界を救える力を持っていたら、
君はいったいどうする?
その力を持って世界を救う?
そして英雄にでもなる?
主人公が世界が救うなんて
とてもありがちな感動話だよね。
でもね、
もしかしたら君が
世界を救った後は死ぬかもしれない
だって世界が滅亡するんだよ?
そしたら無傷じゃいられないよね。
命を落とすかもしれない
それでも君は世界を救う?
自分は死ぬかもしれないのに、
大切な人は生きていけるけど、
そこに君はいないかもしれない。
それでもやっぱり
君は世界を救うんだろうね。
わかるよその気持ち。
だって自分には世界を救える力があるだもん
力があるのに使わないなんて
勿体無いよね
頑張らないわけにはいかないよね。
・・・頑張らないわけにはいかないよね。