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しるし2(詩集)

春の嵐と桜の木

作者: さゆみ


春の嵐

薄曇りの世

ほどけない結び目

解せない砂あらし

迷う風の手

啼きながら

変わり目を探る


桜の木

見えない蕾

掴めない気持ち

はがゆい場所(ところ)

刺さる雨の筆

塗り込めて

黙り込んでゆく心


春の嵐

四季の初めを綴り始める

誰かがいなくなって

何かを連れ去って

また始まって終わって

突然は足早に平然となって

暖められて通り過ぎる

何度も繰り返して

連れて行くもの運んでくるもの


桜の木

振り向かず何処にも行かず

喜びもせず憂いも見せず

媚びもせず苛立ちも見せず

逃げることもせず

寒くても痛くても

何も語らず

ここに立つ

その先があることを

咲きほこれることを

知っているから







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― 新着の感想 ―
[良い点] 何か心に残る感じでした! [一言]  こういった詩はあまり読んだことがないのでどう感想を書けばいいのかわかず一言くらいしか残せませんでした。  でも、この詩をよんだら頑張ろうと思えました…
[一言] 拝読致しました。 春はなにかといろいろなことが始まる季節ですよね。 でもそれは無限にループする季節の移り変わりの一瞬に過ぎない。 人間が勝手に決めたサイクルで、勝手に始まっているだけなんで…
2014/03/15 18:39 退会済み
管理
[一言] さゆみ 樣 読ませて頂きました。素敵な詩です。蘭菊もこの桜の木の様になりたいです。無理ですが(^^; 精々ウドの大木ですね←邪魔なだけ(笑) 日々 自己嫌悪している蘭菊ですが、この作…
2014/03/13 22:09 退会済み
管理
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